最終更新日:2020/3/30
評価損の出ている今こそ投資先変更のチャンスです。
世の中には数多くの投資信託が存在しています。
同じインデックスを目標としているファンドの中でも手数料(信託報酬)は、それぞれの商品によって違います。
今回は「信託報酬の差」が将来の資産額へどの程度影響するのかを考察してみます。
<目次>
投資信託の信託報酬による差をシミュレーション
投資信託に関連する「手数料」には以下2種類あります。
・投資信託の売買時のみにかかる手数料
・投資信託の保有期間中にかかり続ける運用手数料(信託報酬)
前者は売買の際にのみかかるもので「優良な投資信託」の多くは無料(「ノーロード」と言います)となっています。
※「優良」の判定は簡単には表現できないので本記事では言及しません。
※が、積立NISAの対象となれる条件(金融庁の指示)の中に「ノーロードであること」という条件があります。
後者(信託報酬)とは「預けたお金を運用してもらう手数料」です。
よって運用をお願いしている間(投資信託を保有している間)、信託報酬を払い続けることになります。
投資信託は長期間保有を基本としますので、この手数料が大きいと生涯で支払う金額が莫大なものになってしまいます。
投資信託の信託報酬にはどの程度かかるのか
信託報酬は年間0.1%~数%まで様々な手数料が設定されています。
例えば「信託報酬0.1%の投資信託を1000万円保有」していた場合は年間1万円を、「信託報酬1%の投資信託を100万円保有」していた場合は年間10万円を信託報酬として支払うことになります。
優良なインデックスファンドの多くは0.1~0.5%以下と低い信託報酬を設定しています。
(それ以上の信託報酬を設定しているインデックスファンドは「優良ではない」と判断しても基本的には差し支えありません)
なお、ひょしおんぬは以下記事の通り、信託報酬が0.1%程度の投資信託しか購入していません。
それは信託報酬の差が自身が保有できる資産に大きく影響を及ぼす為です。
投資信託の信託報酬の差による資産推移の差
その信託報酬の差が自身の投資成績にどの程度影響を及ぼすのかグラフにしてみます。
■グラフの説明
・線毎の凡例にある「%」は信託報酬を表している
・投資信託を100万円分購入し、50年間放置したケースを想定
・投資によって年利5%(複利)の利益が得られると想定
結果は上記グラフの通り10年、20年程度では大きな差は発生しませんが、50年後には以下の様に大きな差がついています。
・信託報酬0.1%:1,093万円
・信託報酬0.3%: 994万円
・信託報酬0.5%: 903万円
・信託報酬1.0%: 711万円
特に0.1%と1.0%との資産額の差は1.5倍以上になっており、信託報酬の影響の大きさがよく分かります。
「信託報酬は年間1%」とだけ聞くと、直観的には大きく感じないかもしれませんが、実際はこれだけの影響が出ます。
「50年なんて非現実的な長期期間で比べても仕方ない」と思う方もいるかもしれませんが、投資とは現役時代から引退後までの付き合いになり、「人生100年時代」と言われる昨今では50年が異常に長いとは思いません。
(30歳から投資を開始して、80歳(で亡くなる)までを想定して50年)
まとめ:信託報酬を重要視して投資信託を選ぶ必要がある
投資信託には数多くの商品が準備されており、それら投資信託の中から「今後の成績が最もよい商品」を読むことは不可能といっても過言ではありません。
しかし信託報酬は公開されているため「最も手数料が少ない商品」を選ぶことは容易です。
であれば、購入する投資信託を選択する際に信託報酬を重要視することは当たり前のことです。
「信託報酬」は投資信託を保有している間かかり続けるますので、単年で支払う金額だけ見ると小さく見えますが、長期間を想定すると大きな差額となります。
ここで選択を誤らないように気を付けましょう。
もし選択を誤っているのであれば、現在のコロナウィルスのより株価が暴落しているうちに、適切な信託報酬の投資信託に乗り換えましょう。
(利益が出ていると税金を取られてしまうので、今がチャンス!)
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