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「含み益は幻」なら「お金も幻」

スパコンSE、渾身の妄想記事。

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よく「含み益は幻」という言い方をするわけですけども、そうであるならば「現金も幻」になるんじゃないかと思うわけです。

 

「含み益は幻」と言われるのは、

  • 含み益はただの帳簿上の数値であり、実際に使えるお金ではない

というのが一般的な説明かと思います。

 

しかし、であるならば

  • 貯金はただの帳簿上の数値であり、使うまでは効用を発揮しない
  • 現金はただの紙(やメダル)であり…

とも言えるでしょう。

 

というのも、

  • お金の価値は日々変動しているため、使う時にどれだけの価値となっているか分からない
  • 極端な話、いま持っている1億円が、20年後には軽自動車1台分の価値しかなくなっている可能性もある

ためです。

 

つまり『含み益は幻だが、お金も幻である』と言えます。

 

とはいえ、お金は確かに実在しますし、これによってモノやサービスを購入することができますので、『お金も幻』をより正確に表現すると『使う瞬間のお金は現実だが、使わないお金は幻である』ということになります。

 

しかし『使う瞬間のお金』とは何なのでしょうか?

 

『使う瞬間のお金』とは?

 

手元にある(口座にある)お金こそが『使えるお金』と考えがちですが、現実世界での支払い方法として確立されている「クレカ決済」は、手元にお金がなくても(口座にお金がなくても)利用できます。

 

先の『使う瞬間のお金だけが現実』とつなげると、

  • 使う瞬間のお金だけが現実だが、使う瞬間のお金は持っている必要がない

と、不思議なことになってしまいます。

 

これは、

  • クレカ払いの請求日までに、給与などが口座に振り込まれると『信用』されているため、お金を使う瞬間にお金を保有している必要がない

がために生まれた不思議です。

 

その『信用』は、

  • この消費者には安定した給与の振り込みがある

といった情報から生まれているわけですが、これはただの『期待』に基づく『信用』でしかなく、これも『幻』とも言えます。

その消費者がサラリーマンをクビになっていたり、対象口座のお金をすべておろして海外に逃亡しているかもしれないわけですから。

 

つまり、

  • 使う瞬間のお金は幻(存在していない)
  • お金なしに支払える根拠も幻(信用しているだけ)

ということになります。

 

現実はない?

ここまでをいったん整理すると、

  • 含み益は、帳簿上の数値であり幻である。
  • 預貯金は、帳簿上の数字であり幻である。
  • 使う瞬間のお金は、『信用・期待』から創造された幻である。

ということになります。

 

つまり「現実のお金は存在しない」と言いたくなってくるわけですが、

そもそも『お金』なんてものは、取引を便利にするために生み出されたただの尺度であり、多くの人が「使える」と信じている共同幻想でしかなく、もとより幻です。

 

よって、

  • 『含み益が幻』という以前に、お金そのものが幻であり、その幻で手に入れたモノ(やサービス)だけが現実である

と言えます。

 

が、本当に『買ったモノ』は現実なのでしょうか?

 

冷蔵庫は現実?

例えば、冷蔵庫を20万円で買ったとしましょう。

 

冷蔵庫ですから、さわれますし、ちゃんと冷蔵機能も使えます。

さすがに冷蔵庫は現実のように思えます。

 

しかし、

  • 2年保証が切れたとたんに冷蔵庫が全壊し、買い替えることになった

といったケースを想像してみましょう。

 

冷蔵庫ですから、10年くらいは使える想定で買っていたと考えられますが、それが2年で壊れてしまったわけです。

これを『冷蔵庫の効用』という面から考えると、

  • 20万円(2万円×10年)の効用を期待して買った冷蔵庫が、4万円(2万円×2年)の効用しか発揮しなかった
  • 『20万円の価値がある冷蔵庫』というのは想像の産物でしかなかった

ことになります。

 

これを『含み益は幻』からの流れで書いていくと

  • 含み益は幻である。使えるお金ではないため。
  • 現金は幻である。使うまで効用が分からないため。
  • 支払いも幻である。お金を保有していなくても支払えるため。
  • 冷蔵庫は幻である。いつ故障するか分からないため。

と言えます。

 

 

「冷蔵庫は幻」

 

そうだったんだ…。

 

不確実な未来だからこそ

というわけで、

  • 帳簿上のお金
  • 信頼・期待から創造されただけのお金
  • 買った冷蔵庫

すべてが幻ということになります。

 

不思議に感じるかもしれませんが、これらが幻になるのは、私たちが『不確実な未来』を想像しながら生きているからだと言えます。

 

具体的には、

「含み益がこれだけあるから、将来にはすごい生活が」

「現金がこんなにもあるから、今夜は遊べる」

「冷蔵庫があるから、氷には10年困らない」

といったことを『確定した未来』のように考えてしまっているわけですが、これが現実のものとなるかどうかは不明です。

 

ここまであげてきた

  • 含み益は、すぐに消えるかもしれない。
  • 現金は、インフレによって価値がなくなるかもしれない。
  • 冷蔵庫は、壊れるかもしれない。

は言われるまでもなく当然のことですが、そうなる(価値がなくなる)可能性が低いため、日常生活ではこれらリスクを無視していますし、これらを無視していても生活に困ることはまずありません。

 

この『いま○○だから、この先は○○だろう』といった複雑な未来を想像できる動物は人間だけであり、他の動物は未来を想像する能力が乏しいと言われています。

 

私たちは、未来を予想できるからこそ、

  • 長期連休に予定している旅行をモチベーションに、仕事を耐えられる
  • 休みである日曜日の夕方であるのにも関わらず、月曜日の仕事におびえる
  • 発生するかどうかも分からない地震に備える

といった人間らしい行動が生まれます。

 

それがなければ、

  • ”いま”の消費をおさえて、遠い未来にリターンが期待できる株式投資をする

といったこともないでしょう。

 

最後に

含み益は確かに幻です。

これを使う前に消滅してしまう可能性が十分に考えられるからです。

 

しかし

  • 幻である含み益に喜べるのも、私たちが人間であるからこそ

と言えます。

 

未来という幻におびえ、未来という幻に備え、未来という幻を楽しみにする。

これこそが、地球を席巻することになった人間の姿なのだと思います。

 

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という記事を楽しく書かせていただきました。

これをより良い考えに発展させていくべく、ぜひともご反論くださいませ。

 

 本記事の内容が、本ブログの賢明なる読者達に届けば幸いです。

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