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株式と逆相関な資産はこれだ…!

わたくしは、比較的にリスクの小さな資産の置き場(中期バケツ)として4資産均等型を選択しているわけですが、

  • 4資産均等型の半分は株式であるため、そこそこのリスクがある
  • 残り半分の債券も、昨今では株式と相関関係にある動きとなりつつあり、リスク低減効果は限定的

という問題もあります。

 

前者に関しては「低リスク資産を避けたい…!」という欲望からきた避けられない選択であるため受け入れるしかありませんが、後者に関しては「債券が(過去によく言われていたように)株式と逆相関出会ったらよかったのに」と思っております。

 

伝統的資産クラス間の相関関係

というわけで、まずはJPモルガンがまとめてくれていた、

  • 伝統的資産クラス間の相関関係

を見てみることに。

 

これをざっと整理すると、

  • 伝統的な資産である株式、債券、REIT、ゴールドの相関関係を調べた表
  • 世界株式と逆相関になる資産は、この中には存在しない
  • 直近10年の相関関係では、日本国債、米国10年国債、ゴールドが世界株式との低い相関関係(0.15前後)にある
  • ただし、直近3年の世界株式と債券の相関係数は、日本国債:0.39、米国10年国債:0.70と相関関係が強くなっている
  • 直近3年では、世界株式とゴールドの相関関係がもっとも低い

となり、自分が投資する観点から見ると、

  • 残念ながら(株式の下落時に上昇するような)逆相関関係となる資産はないが、直近10年の相関係数を見ている限り、債券・ゴールドを組み込むことでリスク低減がそこそこ狙えそう

と考えられます。

 

直近3年間の株式・債券の相関関係の強さは気になるところですが、ここは妥協せねばならないところでしょうか。

 

オルタナティブ資産との相関関係

さて上記では、いわゆる『伝統的資産』との相関関係を見てきましたが、次にはオルタナティブ資産との相関関係も確認していきたいと思います。

 

先ほどの表と同じくJPモルガンが2008年~の実績から調べてくれたものがこれ。

 

ざっくりまとめると、

  • 世界株式と逆相関にあるものとして輸送資産、森林があげられる
  • まったく相関関係にないものとして、コア不動産があげられる。

となります。

 

正直にいって、輸送資産・森林はなかなかにマニアックですし、『長期的に大きなリターンが見込みづらい(と私は考えている)現物資産』への投資は、強欲な人間からすると手を出しづらいところ。

 

しかし、株式との相関関係にないコア不動産は魅力的に見えます。

 

コア不動産とは、JPモルガンによると以下のように定義されているもので、

高い入居率、信用力で信頼がある高品質な不動産で、長期の賃貸契約が特徴。

オルカンに含まれている(おそらくコア不動産ではない)REIT(不動産)の割合は2024年4月のkenzさん調べ(以下記事)によると、約1.66%と大きくありません。

 

よって、コア不動産をリスク低減のためにポートフォリオに加えるのはアリかもしれません。

 

オルカン、REIT、債券を比較

というわけで、オルカンとコア不動産とを比較してみようと思ったわけですが、手軽に投資できるコア不動産ファンドを見つけられませんでした(東証REIT Core指数というものはありましたけど、なんか違う)

 

そこで、とりあえず『EXE-i 全世界REITファンド』をオルカンと比較してみることに。

 

結果はこんな感じ。

オレンジ色がオルカンで、青色が全世界REITです。

 

REITは、弱いだけでほとんどオルカンと同じ動きをしていますね。

 

なお、もっとも活躍して欲しい株式の大きな下落時(コロナショック時)はこんな感じ。

オレンジがオルカン、青色が全世界REIT、茶色が世界債券です。

 

債券でいいじゃん。

 

やはり適当に見繕った『EXE-i 全世界REITファンド』ではなく『コア不動産』でなければならないようですが、見つからないのだから今日のところは諦めます。

 

まとめ

というわけで、

  • 世界株式と逆相関にあるものは輸送資産・森林
  • ただし、直近10年の実績からは世界株式と世界債券の相関関係は弱いと言え魅力的である
  • 2008年~の実績では世界株式とコア不動産に相関関係は存在せず、魅力的と言える”かも”しれないが、良いファンドが見つからない

となりました。

 

メインの投資先が株式(オルカン)であることは今後も変わりないとは思いますが、『先行きが不透明な投資』を生活費の主な源泉として期待している以上、投資のリスクを低減する方法を考えることは大事なことであると考えます。

そこで、引き続きより堅牢なポートフォリオとなるよう調査・検討していきたいと思います。

 

なお、JPモルガンの資料には存在していなかったため、この記事では暗号資産について触れてきませんでしたが、景気後退を伴うような株式市場の暴落時に、

  • 暗号資産が『株式等の仲間』と認識されて暴落に巻き込まれるのか
  • 暗号資産が『お金の退避先』として認識されて価格をあげるのか

どちらになるのか興味がありますが、そのあたりはまたいつか。

 

なお、「労働収入のある方はオルカン100%が良いでしょう」というスタンスが変わったわけではありませんのであしからず。

 

 本記事の内容が、本ブログの賢明なる読者達に届けば幸いです。

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