(記事中にプロモーションを含む場合があります)
2025年の第一四半期が終わり、モーニングスターの調査により各セクターのリターンがこれまでとは逆転したことがハッキリしました。(すべてモーニングスターインデックスの実績です)
グロース銘柄 vs バリュー銘柄
まずは、アメリカ市場のグロース銘柄 vs バリュー銘柄。
2月中旬ごろまで大きな違いはなかったものの、それ以降でリターンの差が広がっていき、
- 大型バリュー(黄線):+6.4%
- バリュー(青線):+4.4%
- 大型グロース(緑線):-7.5%
- グロース(赤線):-9.2%
となり、ここ数年市場をリードしてきたMAG7率いるグロース銘柄がバリュー銘柄に大きく劣後する結果となりました。
セクター別
続いてはセクター別の比較です。
結果は、
- エネルギー (黄線):+6.4%
- ヘルスケア (緑線):+4.4%
- テクノロジー(赤線):-7.5%
- 一般消費財 (青線):-9.2%
エネルギーやヘルスケアといった堅実なセクターが勝り、これまで市場を引っ張ってきたテクノロジーセクターは残念な結果となりました。
エネルギー、ヘルスケアセクターは2024年に『もっともパフォーマンスが悪かったセクター』であったわけですが、後れを取り戻すことに大きく成功しました。
国別
続いては、アメリカを飛び出して国別の比較です。
これまでイマイチなリターンを続けてきた新興国、ヨーロッパが大きなリターンをもたらしました。
反対に、アメリカ株式はイマイチな結果となりました。
ここ数年、
「アメリカ株式一択でOK!!」
といった言葉を聞く機会が多くありましたが、少なくとも2025年第1 四半期においては、それが不正解であったことが分かります。
株式 vs 債券
最後に(アメリカの)株式 vs 債券です。
2025年第1 四半期に関しては、伝統的に言われていた『株式と債券は逆相関関係にある』を体現する結果となりました。
債券は日本では軽視されがちで、私も現役サラリーマンに債券を勧めることは(あまり)ありませんが、2025年第1 四半期のような『不調期』には、債券を組み込んでおくことで、安心して投資をすることができそうです。
まとめ
といった感じで、
- これまでの『負け組』と『勝ち組』が逆転しているぞ!
といった状況であることを紹介させてもらいました。
これは、2025年1月に紹介した『メジャーな投資会社による、今後10年前後の期待リターン』での
- アメリカ株式は、他国の株式に劣後するであろう
という予想に一致しています。
とはいえ、たった3か月の実績だけですし、これまでのアメリカ株式がもたらしてきたリターンを加味すれば、この程度の敗北は「痛い」と感じるレベルですらないかもしれません。
また、個人的にはこの「アメリカ株式が、中国・欧州に大きく劣後している」という状況は
「アメリカはもうダメだから欧州に回帰しよう!」
「アメリカが終われば中国が覇権を握るはずだ!」
と、感情面が大きく先行した結果だと感じないでもなく、この傾向がそのまま続くとは考え難いです。
----
ここで紹介した状況は一時的なもので、第2 四半期以降は「アメリカのテクノロジーセクターの大復活!」になる可能性も十分にあります。
しかし、つねにアメリカ一強であったわけではないことは、2025年の第1 四半期だけに限らず過去の実績からみても明らかです。
よって、
- 高度な調査能力を持たない平凡な個人投資家は、広く薄く分散投資しておくべし!
と言えるでしょう。
…最後に、オルカンに投資しながらも、アメリカ株式の高パフォーマンスを目の当たりにしてきたことで
「アメリカ株式だけで良かったんじゃないか…?」
と考えていたそこのあなた。
「オルカンで良かったね」
本記事の内容が、本ブログの賢明なる読者達に届けば幸いです。
------
あなたのクリックが本ブログの評価を決定します。以下バナーをクリック頂けると嬉しいです。よろしくお願いします^^

ツイッターでは記事の公開を通知したり、投資に関係するニュースを取り上げたりしています。よろしければフォローをお願いします!