1928年にハーバート・フーバー大統領が誕生するまでの10年間、株式市場は素晴らしい成長を見せました。
しかし、「企業に有利になるよう減税する」という(トランプに似た)政策をとっていたフーバー大統領が誕生してから数か月後、株価は90%近くも大暴落し、世界恐慌に突入することになりました。
同様に自由経済によって成長を促進する政策を取っていた1972年のニクソン大統領と2000年のブッシュ大統領が誕生した時にも同様の結果となりました。

トランプ大統領は減税によって経済成長を促進しようとしていますが、同様のことが起きるかもしれません。
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というちょっと恐ろしい記事「It’s Happening Again」が面白かったのでご紹介。
ちなみに、この暴落の起因となったかのようにみえる3人の大統領ですが、実際のところは
- 大統領に就任する前から、経済危機に陥りそうな種はまかれていた
- それでも新大統領への期待から、株価は上昇していた
- しかし、大統領が市場に対してもつ権限には限界があり、景気後退を防ぐことはできなかった
という経緯となっています。
うーん、ますます現状に似ている気がするw
また、いずれも大統領就任時も金利が現在と同じ水準(約5%)に近いものとなっていた点にも注目です。

現在、株価・経済指標は順調に推移しており、「景気後退はこないだろう」と考える人が増えているようにも感じられますが、ミシガン大学が発表しているConsumer Sentiment(景況感・雇用状況・所得に関する消費者調査)はいまだ最低水準にあります。

ここからは
- 楽観視しているのは投資家だけなのかもしれない
と考えることができます。
これも
- 新大統領の誕生から数か月経過するまでは株価は好調に推移していた
という点が過去に似ており、警戒せねばなりません。
というわけで、
- トランプが景気の良いことばかり言っている(景気なだけに ゞ(≧ε≦*) 爆笑)が、それがきっかけとなって暴落した歴史もいっぱいあるぞ!
という内容を紹介させてもらいました。
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『歴史は繰り返す』と言います。
しかし、実際に繰り返すこともあれば、まったく予期せぬ動きをすることもあります。
というのも、当然ですけども、
- 経済危機に陥りそうな状況で、景気の良いことを言っている大統領が登場し、それに期待して株価が上昇していた
という状況が過去と同様であったとしても、その他の数えきれないほどに存在している環境はまったく違う状況にあります。
よって、ごく一部だけを切り取って「過去の暴落時に似ている…!」と過度に警戒するべきではないでしょう。
反対に、「アメリカファーストな大統領が就任することで、アメリカ株式は急騰する…!」と過度に期待するのも危険です。
とか言いながらなんですが、個人的には
「少なくとも今年前半くらいはアメリカ株式は大きく上げるんじゃないかなぁ…」
なんて想像はしています。
しかし、しょせんただのサラリーマンである私ごときの予想が当たるとは思えないですし、かといって下の記事で書いたように『アメリカ株式のリターンはイマイチ』という予想も信じていません。
というわけで、「先のことは分からん」という言葉だけを信じ、特定の国、セクターに偏ることなく世界中の株式に分散投資をしていきたいと思います。
本記事の内容が、本ブログの賢明なる読者達に届けば幸いです。
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