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世界同時株安からの地域別・代表的ETFの株価の変動を確認【暴落から37週間】

最終更新日:2020/11/8

 

新型コロナウィルスによる暴落からの株価の変動を確認、比較していきます。

比較対象は、

  • VT(全世界株式)
  • VTI(全米株式)
  • TOK(先進国株式)
  • VWO(新興国株式)
  • QQQ(米ハイテク大手株式)
  • VYM(米高配当株式)

です。

 

今週は、先週の『コロナ拡大による大きな下落』から一転して、急激に株価が回復した1週間でした。

 

と書くと、じゃあ「コロナ拡大が落ち着いたのかな?」と思うかもしれませんが、そんなことはありません。

先週のピーク時と比較すると『多少』落ち着いてはいるものの、いまだに拡大傾向が続いています。

 

※新型コロナの感染者数推移

新型コロナの感染者数推移

提供元:Template:COVID-19 pandemic data - Wikipedia

 

また、一大イベントである『大統領選』についても混乱が続いているため、それが株価上昇の要因とも考えづらいです。

 

「じゃあ、何で急激に株価が上がったんだろう?」というのが、正直な感想である一週間でした。

  

さて、このような状況の元、株価はどのように推移しているのか、実際の”数値”で確認していきたいと思います。

 

確認するのは、

  • 日本で販売している投資信託(為替の影響も含んだ確認)
  • アメリカで販売しているETF(ドル-円の為替を無視して確認)

の2つです。 

   

<目次>

 

世界同時株安からの株価の変動を確認

さっそくですが、株価の変動を「世界全体の株価の指標であるMSCI-ACWIを基準とする日本の投資信託」の推移で確認してみたいと思います。

(世界平均の株価の推移と思ってください) 

 

まずは過去10年、過去2年、暴落以降の推移を記載します。

MSCI-ACWI過去10年の推移

MSCI-ACWI過去2年

MSCI-ACWI過去37週

※2020年10月6日時点の228,829ポイントに合わせて赤点線を引いてあります。

 

前述した通り、急激に株価が上昇した1週間で、『先週の暴落がちょうど打ち消された』という水準にまで回復しました。

  

なお、具体的な株価の変動率としては

  • 先週末と比べて5.3%の下落
  • ピーク時(2/21)と比べて4.2%の下落
  • 底値時(3/24)と比べて46.8%の上昇

 となっています。

 

このグラフは『日本の投資信託』の成績なので、為替(ドル円)の影響をもろに受けます。

今週は円高が大きく進みましたので、為替に影響されないETFでも確認します。

 

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VTI・VT・VWO・TOK・VYM・QQQの推移を比較

まずは、地域別の推移です。

VTI・VT・VWO・TOKの推移を比較

※2020/2/3時点を100ポイントに統一しています。

 

どの地域もすごい角度で上昇した1週間でした。 

 

具体的な結果を成績順に並べると、

  • 111.0ポイント:新興国(VWO)
  • 109.2ポイント:アメリカ(VTI)
  • 106.3ポイント:全世界(VT)
  • 104.8ポイント:先進国(TOK)

といった感じで、新興国がトップという状況が続いています。

 

次に、アメリカ株の中でも種類別ETFの推移を見ていきます。

VTI・VYM・QQQの推移を比較


まず真っ先に目に付くのは、

  • QQQ(NASDAQ100:米ハイテク大手)の圧倒的な成績
  • VYM(米高配当)の残念な成績

です。

 

 

が、どのETFも『10月の高値』とほぼ同じ水準となっています。

2月→9月の回復期は、『QQQが圧倒的に好成績』でしたが、それ以降だけにフォーカスを当てると『どれを買っていても同じような結果だった』と言えそうです。

(『値動きの大きさ』に差はあれど)

  

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今後の株価について

今後の株価について

今後のイベントとしては、混乱のさなかにある『米大統領選挙』に目がいきます。

 

が、個人的な考えとしては「大統領選の結果は株価に影響しないのでは?」と考えています。

 

というもの『トランプ・バイデンのどちらが大統領選に勝利するか、誰にも分からない』という状況のなか、株価が『先週は急落』、『今週は急上昇』していきました。

このあいだ『大統領選は○○有利』という傾向が大きく変わったという印象もないため、「大統領選と(全体の)株価は関係ないんじゃね?」と思っています。

 

 

というのも、個別銘柄に目を向けると、『トランプ・バイデンの政策は『真逆』と言ってもいいくらい違っている』ので、恩恵を受けるセクター・被害を被るセクターは全く違うわけですが、

どちらが大統領になっても『経済発展を目指す』と言う点では変わりがないため、『広い目(&長い目)で見ればどちらも大差がない』と言えるからです。

参考記事:【先取り】バイデン氏が米大統領になる前に買うべき株

 

よって、大統領選が混乱しているとはいえ『いつも通りの投資スタイル』を継続することが大切だと言えそうです。

参考記事:大統領選挙前に投資家がおかす4つの大きな間違い

 

というわけで、個人投資家がやらねければならないことは、

  • 「出遅れないように今のうちに買おう!」と買い急ぐ
  • 「バイデン当選に不利な銘柄を売り切ろう!」と売りに走る

といったことをせず、冷静に市場を見つめながら自分の投資ルールに忠実に従うことしかありません。

 

とはいえ、以下グラフの通り、広い目線で見れば世界の株価は100年以上にわたり上昇を続けているのも事実です。

世界の株価の推移

つまり、今後暴落が発生しようとも、しなかろうとも

  • 大きくとらえれば”今”が最も安く株を購入できるチャンス

と言えるわけです。

 

というわけで、本ブログの筆者ひょしおんぬは、

  • 生活防衛費を残した余剰資金の全てを投資する

というスタイルを今後も継続していき、将来のリターンに期待したいと思います。

関連記事:積立インデックス投資にナンピン買いは不要【資産を最大化するためのヒント】

 

 本記事の内容が、本ブログの賢明なる読者達に届けば幸いです。

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