楽天トウシルから『一人暮らしの食費はいくらが理想?節約方法は?自炊あり・なし別にできること 』という、とても興味深い記事が出ていました。
その記事によると、

とのこと。
手取り収入と完全に比例して、推奨される食費の金額が増えていくとは…。
これは学びが深いぜ…。
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とは思いません。
解説するまでもありませんが、このように手取りと食費が比例するとは限らず
- 食事が趣味の人であれば、収入が増えれば増えるほどに食費の割合は大きくなっていく
- 食事にさして興味がない人であれば、収入が増えても食費が大きくなりづらい
わけですし、これを見て
「うちは食費が平均よりも多い(少ない)から、減らして(増やして)もいいね!」
と一瞬だけ考えたとしても、これを実行に移す人はいないでしょうから、個人的には「目安にすらならない」と考えています。
実際に、わが家は外食が多いので比較的に食費が高くついている方ではありますが、この金額が収入の増加に合わせて大きく変わるようなことはありませんでした。
魅力的な「平均」
とはいえ、こういった『平均』が提示されてると、ついつい「ふむふむ」と見てしまうものです。
ここら辺、老後2000万円問題に近しいものを感じます。
これも『平均』が提示されているだけであり、
- 老後用貯蓄がゼロで、年金だけで暮らせる人もいる
- 現役時代に平均より収入(支出)が少なければ、老後に2000万円も必要ない
わけですし、あれだけ騒がれた老後2000万円問題を真剣に信じて、これをターゲットに貯蓄を始めた人はどれだけいるのか疑問です。
そもそも、『平均収入』や『平均貯蓄額』など『平均』という言葉が出てくると、即座に
「平均なんか役に立たない!」
という声が飛んでくる時代なわけですから、『理想的な食費』や『老後には2000万円必要』という声が聞き入れられるのには違和感を覚えます。
『平均』に限らず、他にも
- 子ども一人あたり○○万円の養育費が必要
- 1億円あればFIREできる
- 適正体重は○○kg
- 住宅ローンは収入の○○%まで
- 医療保険に入る必要はない
- 他人と比べるのはよくない
- テレビはウソばかり
といったものも常に正しいわけではなく、これがあてはまるコト(ヒト)もあれば、あてはまらないコト(ヒト)もあります。
定年退職についても同様です。
『65歳定年』なんてものは誰が決めたのかも分からない適当な定めでしかなく、これに従う必要はまったくないのにも関わらず、多くの人がこれを意識しています。
しかし、早く退職したいのであれば”自力で”貯蓄を貯めればいいし、多くを稼ぎたい人は65歳を過ぎでも働き続ければいいだけです。
『労働』という人生の中でかなり大きなウェイトを占める行為を、『他人の決めた、ルールのように見えるがルールではないもの』に左右されて生きるのなんて、私はまっぴらごめんです。
というわけで、
- みんな大嫌いな『平均』を気にするなかれ
- 他人が勝手に決めた『ルールっぽいもの』に従うなかれ
という話でした。
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なお、FP3級受かりました。
「これで、他人のライフプランに即したファイナンシャルなプランニングができるぜ!」
とはなりませんけどねw
本記事の内容が、本ブログの賢明なる読者達に届けば幸いです。
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