金融業界ではＡＩ革命が猛烈なスピードで進んでいる。
という指摘をする世界の銀行がＡＩ活用競い合うという記事に考えさせられたので、紹介＆考察。
記事によると、
- ChatGPTの登場により、金融業界で「AIはゲームチェンジャーになる」という認識が高まった
- この戦いに勝つべく、各金融機関はAI人材を猛烈に集めている
- 現在はJPモルガンが優勢だが、その他多くの金融機関もAI活用に力を入れている
と書かれており、ざっくりまとめると
「これからは市場に超優秀なAIが参入してくるぞ！」
という状況にあるようです。
この『AIが市場に参入する』という事実は、『既存投資家に新たなライバルが登場する』という意味でもあります。
つまり、
- 今後、個人投資家はAIとの戦いに勝利しなければ、市場に勝つことはできなくなっていく
ということになります。
また、プロの投資家は高報酬であるため、『AIで十分に戦える』と金融業界が判断すれば、一部の超優秀なプロ投資家だけを残し、それほど優秀ではないプロ投資家は解雇されることになるでしょう。
つまり、『市場にいる投資家の平均レベルが上がる』なんてことが予想されます。
特に、AIは過去のデータを分析する能力が優れているため、『チャートパターンや出来高を分析して戦うテクニカル投資』では、人間が太刀打ちできなくなるかもしれません。
また、『決算や経済指標の数値（だけ）を分析して戦うファンダメンタルズ投資』であっても、AIがかなりの成果を上げることが予想されます。
つまり、これら手法で戦っている個人投資家にとっては、かなり苦しい時代となることが予想されるわけです。
よって、個人投資家がこれからの時代を生き抜くためには、
- 数値に現れることのない『何か』を読み解いた投資
- AIでも予想することが難しい未来を見通した投資
といった戦い方が必要となるのかもしれません。
世界最高の投資家の一人として数えられるピーター・リンチが
「個人投資家は、日々の生活を通じて魅力的な投資先を見つけられる機会が多い」
と言っていましたが、そのような戦い方がこれまで以上に有効な戦法となるのかもしれませんね。
というわけで、アクティブ投資家にとっては苦しい時代となるのではないかと予想できますが、我々インデックス投資家にはどんな影響があるのでしょうか？
…と、書いておいて何ですが、
- 世界中の投資家のほとんどが超優秀なAIに置き換わったとしても、我々インデックス投資家は『その超優秀なAIどもの平均点』をとることができる
だけなので、何の心配もありませんねｗ
最後に、『AIの市場参入』と聞いて、まっさきに心配してしまったのは
- 同じタイミングで『買い』と判断するAIが大量発生し、『AIがバブル市場を生み出してしまった
なんてことになるケースです。
バブルが起きれば、インデックス投資家にも大きなダメージが発生することになるかもしれません。
ひと昔前にあった『○○が起きたら買い』と単純に売買をするシステムでは、実際にそんなケースを起こしていました。（具体例出そうと思ったけど見つからなんだｗだが、あったはず！）
しかし、昨今の賢いAIさんであれば、そんなバカみたいな投資はせず『AIの登場により市場はより効率的になる』なんていう結果になるのではないかと予想しています。
それによって、インデックス投資家にこれまでと変わらない（またはこれまで以上の）リターンを届けてくれることに期待します。
本記事の内容が、本ブログの賢明なる読者達に届けば幸いです。
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