年末ジャンボシーズンということで、これまでと同じようにちょっとした話題になっていますね。
投資家である私は、期待値の低い宝くじを買うことはありませんが、宝くじを買う人のことを批判するつもりはありません。
むしろ
- 「宝くじを買うやつはバカ」と批判する人よりも、宝くじを買う人の方が素晴らしい
と考えています。
宝くじ公式サイトによると、
- 2021年の宝くじの期待値は46.2%
と報告されています。
これは、
- 1000円分の宝くじを買えば、462円返ってくることが期待できる
という意味なので、ここからは
- 「お金を増やそう！」という目的で宝くじを買うべきではない
ということがハッキリと言えます。
しかし、ここで切って捨ててはいけません。
いったん、『お金を増やそうとしている目的』について考えてみましょう。
すると、
- 十分なお金を手にして、
- そのお金を消費して、
- 人生を楽しみたい（最終目的）
と考えている人がほとんどであると考えられます。
であれば、最終目的である『人生を楽しみたい』を達成できるのであれば、お金を手にする必要はなくなります。
つまり、
- 宝くじに『娯楽』を求めているのであれば、宝くじを買ったことによる『結果』は関係ない
と言えるわけです。
宝くじには、
- もしかしたら、10億円当たる（1等・前後賞合わせ）かもしれない…！
というドキドキを提供してくれる『娯楽』が存在しています。
そして、旅行であれ食事であれ『娯楽』にお金がかかることは当然であるため、『宝くじという娯楽』にもお金が必要であることは必然です。
そこで問題となってくるのは、「コスパはどうなのか？」という点です。
ポピュラーな娯楽であっても、
「何が起こるか分からない海外旅行に数十万円使うのなんてありえない」
「うるさいだけのスポーツ観戦にお金を払うなんてありえない」
「腹を満たすために高級レストランを使うのなんてありえない」
など、人によって価値観は様々です。
そして、同じように宝くじに関する価値観も様々で、一概には「宝くじのような娯楽にお金を払うべきではない（or 払うべきだ）」を判断することはできません。
そこで、私であれば宝くじを買うまえに、
「10万円分の宝くじを買うと、4.6万円返ってくることが期待できる」
「つまり、『宝くじから得られるドキドキ』を5.4万円で買うことになる」
「5.4万円あったら、『ちょっとした旅行』に行くことができる」
「『ちょっとした旅行』と『宝くじから得られるドキドキ』のどちらを買うべきか？」
といった感じで比較しながら考えます。
その上で、
- 「『宝くじから得られるドキドキ』の方が刺激的で最高だ！」と思えば宝くじを買う
- 「『ちょっとした旅行』の方が魅力的かなぁ…」と思えば宝くじを買わない
という判断をします。
私は後者のタイプなので、宝くじを買うことはありませんが、前者のタイプの方であれば『宝くじは、有意義なお金の使い方』と言えますので、後ろ髪を引かれることなく買えばよいかと思います。
しかも、宝くじを買ったケースでは
- 宝くじを買った金額の37.5%が、公共事業費（高齢化少子化対策、防災対策、公園整備、教育及び社会福祉施設の建設改修など）にあてられる
という、『日本のためにお金を使う』という大義名分も付いてきます。
そんなわけで、宝くじを買う人は、
『宝くじを買わないような人による「宝くじを買うやつはバカ」といった意味不明な批判』
を気にすることなく、堂々と宝くじを買ってください。
他人の娯楽（趣味）にケチを付けることは馬鹿げていますし、
あなた方の方が日本に貢献し、有意義にお金を使うことができているわけなので。
（でも、買う前に「買わなかったら○○ができるな…」は考えてくださいね）
個人的には、宝くじを100枚買ったところで、『宝くじを一枚だけ買って得られるドキドキ』の100倍のドキドキが得られるわけではないので、少ない枚数だけ買っておくのが『コスパのよい宝くじの嗜みかた』ではないかと思います。
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