『年収500万円から550万円への増加は『10%アップ』に非ず』というタイトルを見て、
「税金取られるからでしょ?」
と思ったあなた。
ハズレです!
確かに年収と手取りの関係では、
- 年収500万円→手取り375.0万円
- 年収550万円→手取り412.5万円
あたりとなるのが一般的で、手取りの差額は37.5万円ほどにしかならないので、『50万円の昇給』によるインパクトはイメージより小さくなります。
しかし、『貯蓄できる金額』の目線で見るとまったく違った印象を持つことになります。
例えば、
- 手取り375万円(年収500万円)の人が
- 生活費を年間350万円(29万円/月)としているケースでは、
- 貯蓄額が年間25万円
となります。
その状態から
- 『手取りが37.5万円(年収50万円)アップ』し、
- 生活費が年間350万円のまま変わらなければ、
- 貯蓄額が年間62.5万円
と、
- 年収が10%(50万円)アップすることで、貯蓄額は150%アップする
と、かなり大きな変化が訪れます。
これは、もともとの貯蓄額が小さければ小さいほどに、年収アップ時の影響は大きな変化率となります。
(極端な話『もともとの貯蓄額がゼロ』であった場合、昇給による貯蓄率は無限%アップになるわけで…)
私は、
- 『お金を生み出す資産がどれだけあるか?』が人生の豊かさを大きく左右する
と考えているので、その基準に照らすと
- 年収が10%アップするだけで、人生の豊かさが150%もアップする
と言えます。
もちろん、貯蓄が増えたところで即あなたが幸せになるわけではありませんが、
- 『生きていくために労働をしなければならない期間』は、『お金を生み出す資産の量』に比例する
ため、貯蓄ペースが上がれば上がるほど、『生きていくために労働』=『やりたくないこと』にさかれる時間が減ることになります。
これは『節約』にも同じことが言えます。
例えば、
- 貯蓄額が年間25万円の人が
- 月1万円の節約をすれば
- 貯蓄額が年間37万円になる
- つまり、月1万円の節約をするだけで、貯蓄率が48%もアップする
と、かなり大きな変化が訪れます。
とはいえ、なかには
「別にFIREしようとしているわけでもないし、貯蓄する気なんかないわ」
と言う人もいるでしょう。
しかし、十分な貯蓄をしないままでは、定年を迎えたあとにも『生きていくための労働』をしなければならなくなるかもしれません。
『定年まで働けばいい』という謎の思い込みは捨てるべきで、
- 死ぬまで生活できるだけの貯蓄ができれば、年齢を問わず引退してよい
- 死ぬまで生活できるだけの貯蓄がなければ、年齢を問わず働き続けなければならない
と考えなければなりません。
である以上、
- 『貯蓄額』は、『生きていくための労働』をしなければならない期間に直結する
- 『貯蓄額』は、『人生の豊かさ』に直結する
と言え、
- 『少し収入アップ』や『少しの節約』であったとしても、人生に与えるインパクトは想像以上に大きい
ということが分かります。
というわけで、
「楽しい人生を送る為にも、少しでもいいから貯蓄を増やしましょう」
というあたり前の提案でした。
本記事の内容が、本ブログの賢明なる読者達に届けば幸いです。
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