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【要約】バフェット伝説の投資教室 パートナーへの手紙が教える賢者の哲学【書評】

最終更新日:2020/7/6

 

 「みなさんにとって、この本はきっと役に立つでしょう」と、ウォーレン・バフェットがコメントしている、”バフェット伝説の投資教室”の内容を紹介していきます。

 

この本では、「バフェットからの株主への手紙」の内容などを元に、バフェットの哲学を説明し、「この哲学を個人投資家が投資にどう活かすか」を解説しています。

※「2020年版の株主への手紙」については、以下記事もご参照ください。

 

<目次>

 

【要約】バフェット伝説の投資教室 パートナーへの手紙が教える賢者の哲学【書評】

【要約】バフェット伝説の投資教室 パートナーへの手紙が教える賢者の哲学【書評】

名実ともに世界一の投資家と言っていい、ウォーレン・バフェットの哲学を学ぶことによって、投資家としての成長は当然として、人間としてのレベルアップもはかれます。

 

自身を成長させるのには、偉人や歴史から学ぶことが近道であることは間違いなく、投資で成功を収めたいと考えている投資家にとって、”バフェット伝説の投資教室”はお勧めの一冊です。

 

株式投資とは企業を所有すること 

多くの人は、株式投資とは「今後株価が上がりそうな企業の株を買うもの」と考えていますが、バフェットはそうではありません。

 

”バフェット伝説の投資教室”の中では、

「私たちが正しければ、株式市場のゆくえはある程度決まりますが、私たちが正しいかどうかは、企業評価が正確かどうかでおおむね決まります。言い換えれば、いつ起こるかではなく、何が起こるかに主眼を置くのです」

この姿勢は過去より繰り返し強調されており、株は売買するための紙切れではなく、企業の所有権の請求である。

 という、表現をしており、投資の判断を株価によって左右されることなく、”その企業が何を起こすのか”に着眼点をおいて、「自分がその企業を所有するに値する企業かどうか」を判断するように勧めています。

 

つまり「買い時」や「短期的な儲け」が期待できるタイミングはほぼ無視せよと言っています。

 

というのも「市場は予測できないもの」であるためです。

 

「市場は予測できない」ことを受け入れる

”バフェット伝説の投資教室”では、

バフェットがよく引用する言葉がある。

「投機をすることは違法でも不道徳でもないが、たいていの場合、その投機家の懐を膨らませることにもならない」

というグレアムの言葉だ。

 といった言葉で、投機(短期的な売買など)を批判しています。

 

ウォーレン・バフェットですら、株式や債券といった市場が今後どうなるかは「皆目見当がつかない」と言っており、「将来を予想できると豪語している人の意見」は疑ってかかるべきだと助言しています。

 

昨今であれば、新型コロナウィルスによる暴落といった「誰もが予期できなかった事態」が発生し、かつては世界一の時価総額を誇っていたゼネラル・エレクトリックの衰退もほとんどの投資家は予想できなかったことでしょう。

 

よって、個人投資家は「”自分が市場を読めない”ということを知る(無知の知)」ことで、無謀な投資をしないようにする必要があります。

 

また、”自分が市場が読めない”のと同様に、”他人も市場が読めない”と考える必要性も説いています。

 

他人の説ではなく自分で考える

 

”バフェット伝説の投資教室”では、

ウォール街の古い格言に「当初はよい考えでも、往々にしてしまいには良くない考えになる」とある。

バフェットは、大勢の人が自分の意見に賛同するのをよしとはしなかった。

むしろ、影響力や権限をもつ地位にいる人たちの考えなど気にも留めなかった。

 と紹介しており、専門家だけでなく多くの人が同じ意見を持った時、その意見を疑うべきだと説いています。

 

過去に何度も発生して(は弾けて)いるバブルは、世の多くの人が「○○を買えば儲かるぞ!」と考えたがために、発生しています。

 

これは過去から変わっておらず

  • 1600年代にあったチューリップバブル
  • 2000年前後にあったITバブル

も同じように、プロ投資家だけでなく個人投資家までもが「○○を買えば儲かる」と勘違いしてしまったが為に発生しました。

 

これらバブルはたちが悪いことに、「暴落が発生するまで投資家は儲かっている」ため、良心的な人から「バブルみたいだから〇〇への投資はやめておけ」と言われても、「そんなこと言われても儲かってるから止めない」と、自身の行動を正当化できてしまいます。

 

さらに、「みなが○○へ投資すれば儲かると言っている」状態であるため、その投資への欲を絶つには、世の多くの声を無視できる少数意見派になる必要があります。

 

想像だけしていると簡単なように感じますが、実際には”多数の意見を無視することは難しい”ということは、過去のバブル発生が証明しています。

 

その為、つね日頃から自分の意見を持ち、他人の意見に流されないようにしておく必要があります。

 

また、同様に「他人に託す手段」として、投資信託などのファンドが挙げられますが、そのファンドにも注意が必要だと説いています。

 

投資家の儲けはゼロでも、ファンドマネージャは儲かる仕組み

ウォーレン・バフェットは”パートナーシップ”という形で、お金を集め、投資をしていました。

 

そこでは、

  • 収益が出た場合のみバフェットが報酬を受け取る
  • 損失を出した場合、一定割合を個人的にかぶる
  • 管理手数料(信託報酬)は受け取らない

という、個人投資家にとって有利(バフェットにとって不利)となる条件で運用していました。

 

こんなところからも、バフェットの「(投資家としてだけでなく)人間としての質」の高さがよく分かります。

 

多くのファンド(投資信託)は、当然ですがそんなことはなく、

「客(個人投資家)が損しようと得しようと、ファンドは管理手数料(信託報酬)の分だけ儲かる」

仕組みとなっています。

 

だからといって「客が損しても関係ないから適当に運用しよう」と考えるファンドは存在するとは思えませんが(自ファンドの存続にか関わるので多分…)、そのことはしっかりと理解しておく必要があります。

 

まとめ:バフェットはとにかく”自分で考える”ことで成功してきた

ここまで記事にさせてもらった通り、バフェットは”自分流の考え”を明確に持ち、それを守り続けることで世界一の投資家となりました。

 

そのため、2000年前後にあったITバブルの際には、IT企業への投資に手を出さず「時代遅れのポンコツ」扱いまでされました。

が、その後のバブル崩壊で再び脚光をあびることとなりました。

 

その際に「皆がIT企業を勧めるから」と、自分を曲げてIT企業への投資をしていたら、バフェットは現在の地位にはいられなかったかもしれません。

 

これは、全ての投資家が参考にすべき考え方と言えそうです。

 

また、”バフェット伝説の投資教室”では、

  • 何故ジェネラル銘柄は効果的なのか
  • 価値のある資産の見極め方
  • 「会計上の価値」対「内在価値」
  • 現実に使える企業価値の把握
  • 銘柄選定は最高銘柄を基準にする

といった実用的な内容が満載で、「バフェットの考えを少しでも取り入れたい」と考えている投資家にお勧めの一冊です。

 

特に、現在のように「新型コロナの流行」と「株価の変動」に整合性が取れない時期にこそお勧めです。

 

 

 

 本記事の内容が、本ブログの賢明なる読者達に届けば幸いです。

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それではまた

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