2015にGoogleのCEOに就任し、Alphabet(Googleの親会社)のCEOも兼任することになったサンダー・ピチャイ(スンダ―・ピチャイ)を紹介したいと思います。
『どんな人でもサンダー・ピチャイが開発したツールのお世話になっているはず』だと思いますが、サンダー・ピチャイの名を知っている人はそれほど多くはありません。
というわけで、ここで紹介したいと思います。
<目次>
- サンダー・ピチャイの経歴・学歴
- サンダー・ピチャイのGoogleでの功績
- Googleの量子コンピュータ
- Googleと解雇
- サンダー・ピチャイの資産や収入
- サンダー・ピチャイの家族や私生活
- まとめ:GoogleのCEOサンダー・ピチャイを紹介させてもらいました
サンダー・ピチャイの経歴・学歴
まずはサンダー・ピチャイ(正式にはピチャイ・スンダララジャン(Pichai Sundararajan சுந்தர் பிச்சை))の経歴をカンタンに紹介します。
- 1972年6月10日、インドの「眠らない街」とも呼ばれるマドゥライで誕生
- 1993年、インド工科大学カラグプールで金属工学の学位を取得
- 1995年、スタンフォード大学で工学および材料科学の博士号を取得
- その後、アメリカにある世界最大の半導体制動装置メーカであるアプライドマテリアルに短期間だけ就職
※ここまでは『工学』を専門分野としていましたが、転身します。
- 2002年、ペンシルバニア大学ウォートン スクールでMBAを取得
- その後、経営コンサルティング会社 McKinsey & Co.に就職
- 2004年、製品管理および開発の責任者としてGoogleに入社(当時32歳)
- 2008年、開発に携わったGoogle Chromeを公開
- 2014年、GoogleとAndroid OSのプロダクト チーフに就任
- 2015年、GoogleのCEOに就任(当時43歳)
- 2017年、Alphabet(Googleの親会社)の取締役に就任
- 2019年、AlphabetのCEOに就任(GoogleのCEOも兼任)
途中までは『工学』を学び、それを活かした職についていたわけですが、20代の後半には『経営』を学びなおし、それを本職にしていきました。
その転身に成功し、若くしてGoogleの重要な職につき、その勢いのまま40代前半でGoogleのCEOに抜擢され、AlphabetのCEOを兼任するとこにまで上っていきました。
まさに『異常に有能』と言うにふさわしい人物でしょう。
なお、2014年にはMicrosoftのCEOとして引き抜かれる可能性があると騒がれていましたが、Googleから多額の報酬によって引き止められています。
このエピソードからは『政治力』でのし上がってきたわけではなく、『経営力』がずば抜けていたことが分かります。
サンダー・ピチャイのGoogleでの功績
サンダー・ピチャイが開発に携わった製品には、
- Gmail
- Googleツールバー
- Googleマップ
- Google Chrome
- ChromeOS
- Android
- Google ドライブ
などがあり、これらにお世話になったことのない人は存在しないのではないでしょう。
とくに、Google ChromeはWEBブラウザ市場の64.5%のシェアを獲得しており、『万人が使用するツール』となっています。
サンダー・ピチャイは開発者ではないので製品の開発そのものをしたわけではありませんが、彼の監督、資金調達などによってこれら製品が誕生してきたことは確かです。
あらためてサンダー・ピチャイの有能さが分かりますね…。
Googleの量子コンピュータ
また、2019年にはGoogleで開発されていた量子コンピュータが作動したことを報告し、
- 世界最速のスーパーコンピューターで 10,000 年かかる計算を、わずか200秒で解くことに成功した
という発表をしました。
その際にサンダー・ピチャイは、
「このニュースは、『地球を離れて宇宙の端にまで到達することに成功した最初のロケットの構築』に等しい価値があると考えられます。」
と発言しました。
また2021年9月には、カリフォルニア州南部にある量子コンピュータの拠点を公開し、
「2029年までに量子コンピュータを実用化できる」
との発表をしています。
そこでは100~200名ほどが勤務しており、気候変動などの大きな問題の解決に向けて開発を進めています。
量子コンピュータは、Google、IBMの2社が開発競争を繰り広げています。
両社が競い合うことでより早く量子コンピュータが実現されることに期待したいと思います。
Googleと解雇
いっけん順調に見えるGoogleですが、
サンダー・ピチャイは、2022年12月にGoogle社員の解雇をほのめかす発言をしています。
具体的には
「未来を予測することは難しい」
「雇用について前向きな約束をすることはできない」
といった発言しています。
というのも、パンデミックによる経済の不安定化、広告収入の激減などの危機が発生しているためです。
2023年にも景気が後退するようなことがあれば、Googleでも大規模な解雇が行われることになるかもしれません。
近ごろはTwitterなどのテック企業だけではなく、ゴールドマンサックスなどによる大量解雇の報道が目立っています。
この状況は、Googleとっても厳しい情勢となることが予想されます。
サンダー・ピチャイの資産や収入
さて、一転してここからは個人の情報をお届けします。
サンダー・ピチャイは2022年時点で、13.1億ドルの資産を持っているとされています。
また、収入は、
- 2022年:2.42億ドル
- 2021年:2.00億ドル
- 2020年:1.80億ドル
と年々増加しています。
他にも、
- 5.73億ドルの個人投資
- カリフォルニア州にロスアルトスヒルズに680億ドルの自宅
- 数多くの高級車(ポルシェやレンジローバーなど計130万ドル)
などなどを保有していることで知られています。
サンダー・ピチャイの家族や私生活
サンダー・ピチャイの両親は、レグナタ・ピチャイ(父) ラクシュミ・ピチャイ(母)です。
サンダー・ピチャイは、大学生の時からのガールフレンドであるアンジャリ・ピチャイと結婚し、息子のキラン、娘のカヴィアという二人の子供に恵まれました。
読書やチェス、サッカーやクリケットを愛し、
サッカーでは、リオネル・メッシ(と、FCバルセロナ)を
クリケットでは、サチン・テンドルカール(過去最高の打者と言われる)のファンです。
また好きな女優には、ボリウッド(インド映画)女優であるディーピカー・パードゥコーンを挙げています。
まとめ:GoogleのCEOサンダー・ピチャイを紹介させてもらいました
といった感じでGoogleのCEOサンダー・ピチャイを紹介させてもらいました。
サンダー・ピチャイは、GmailやGoogleマップなど『誰でも一度はお世話になったことのあるツール』の開発を担当してきており、
その能力が買われてGoogleやAlphabetのCEOに就任した人物です。
また、コンパラブリーによる『2022年の最高のCEO』では10位に選ばれ、名実ともに世界最高峰のCEOと言えます。
これからもサンダー・ピチャイ率いるGoogleが、我々の生活を豊かにするツールを提供してくれることに期待し、注目していきたいと思います。
参考記事:
-
Sundar Pichai Wiki, Age, Wife, Children, Family, Biography & More
-
'Tough to predict the future': Google CEO Sundar Pichai on possible layoffs
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