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ピーター・リンチはどんな人?【経歴や名言・格言を紹介】

この記事では、世界最高の投資家の一人に数えられるピーター・リンチを紹介します。

 

ピーター・リンチは、マゼラン・ファンド を運用していた1977年から1990年の間に年率29.2%という驚異的なリターンを叩き出し、運用資産を1,800万ドルから140億ドルにまで増やした(778倍!!)伝説的な投資家です。

 

また、

「個人投資家はファンド マネージャーよりも株式投資でもうけられる可能性が高い」

「ランダム ウォーク仮説と効率的市場仮説が矛盾している」

という発言をするなど、個人の個別株投資家の希望ともなっているような存在でもあります。

 

<目次>

 

ピーター・リンチの経歴・学歴

まずは簡単な経歴から。

  • 1944年11月19日、マサチューセッツ州ニュートンで誕生
  • 1965年、歴史、心理学、哲学を学び、ボストン大学を卒業
  • 1968年、ペンシルバニア大学のウォートン スクールで経営学修士号を取得
  • 並行して、フィデリティインベストメント(投資運用会社)のインターン勤めする
  • 1969年、2年間の陸軍任務ののちにフィデリティインベストメントに正社員として雇用される
  • 1974年、リサーチディレクターに就任
  • 1977年、フィデリティのマゼラン・ファンド(当時はまだ無名のファンド)の責任者に任命
  • 1990年、マゼランファンドで大成功した後にマネージャを退任。46歳で引退
  • 以降は、リンチ財団を設立して教育や医療分野の慈善活動家として活躍している

 

『若くして大成功を収めて引退する』という(私にとって)理想的な人生を送っていますね…。

 

大成功をして大金を手にしても「もっと稼げる」「もっと贅沢な暮らしをしたい」と終わりなき戦いに身を投じる人が多いですが、ピーター・リンチはそのような類の人物ではないようです。

 

ピーター・リンチの投資哲学

ピーター・リンチのもっとも有名な投資スタイルは『知っているものに投資をする』です。

 

ほとんどの人は、得意な分野・不得意な分野がはっきりとしており、

「得意な分野で戦えば、プロの投資家よりも大きなリターンを手にすることができる」

といった発言をし、その根拠として

「個人投資家はプロの投資家に比べて、日々の生活(仕事など)を通じて良い銘柄を見つけられる機会が多いからだ」

と言っています。

 

実際にピーター・リンチも投資先を日常の生活から見つけることがありました。

 

有名なのはダンキンドーナツというファストフード店のエピソードで、ピーター・リンチは、

  • 『ダンキンドーナツで飲んだコーヒーが美味しかった』ことをきっかけに投資対象として興味をもち、財務状況も良好であったことから投資することを決めた

という話をしています。

 

ピーター・リンチは、「個人投資家であっても、これと同じような投資判断ができる」と言い、そのための方法を書いた本を出版しています。

サブタイトル『アマの知恵でプロを出し抜け』が非常に魅力的な言葉です…。

前述した通り、ピーター・リンチはすでに『お金儲け』から離れており、そんな人物の書いた本ですから、「投資本にありがちなポジショントークは入っていないのだろうな」と想像できます。

 

というわけで、ピーター・リンチは投資家としての活躍期間がみじかいものの、個人投資家から絶大な信頼を得ているんでしょうね。

 

テンバガーの語源

ちなみに、あたり前のように使われている『テンバガー(購入時の10倍にまで株価が上がった銘柄)』という言葉の生みの親はピーター・リンチです。

 

『バガ―』は野球のヒットのことを指しており、例えばツーベースヒットであれば『2バガ―』、ホームランであれば『4バガ―』と言います。

つまり、『テンバガー』は10ベースヒットに相当し、一発で2得点と2塁打に相当するヒットとなります。

 

ピーター・リンチはたびたび『バガ―』という言葉を使って投資についての説明をしていたことからも分かる通り、野球好きのようです。

 

ピーター・リンチの私生活や家族、資産など

ここからは、ピーターリンチの生い立ちや私生活を紹介します。

 

1954年、ピーター・リンチが10歳の時に父親がガンで亡くなりました。

そのため、ピーター・リンチは10代の前半からゴルフのキャディーとして働き、生活を支えなければなりませんでした。

 

また、ボストン大学に通っているころ、フライング・タイガー・エアラインズ株を8ドルで買い、それがのちに80ドルにまで上昇し『テンバガー』を達成しました。

そして、これを教育費にあてていたようです。

 

ピーター・リンチは、キャロライン・アン・ホフ(Carolyn Ann Hoff)と結婚して3人の娘(メアリー、アニー、エリザベス)がいます。

 

キャロラインはピーター・リンチと同じくペンシルバニア大学出身で、ブリッジ(バフェットも嗜むカードゲーム)の世界チャンピオンだった人物です。

なお、キャロラインは2015年10月に白血病の合併症で69歳で亡くなっています。

 

2006年のボストンマガジンによると、ピーター・リンチは3.52億ドルの個人資産を持っているとされ、2022年時点では4.5億ドルの資産を持っているのではないかと推測されています。

 

また、夫婦で立ち上げたリンチ財団では、教育、宗教団体、文化および歴史団体、病院、医学研究へ合計8000万ドル以上の寄付を行い、

2010年にはリンチ・リーダーシップ・アカデミー(Lynch Leadership Academy)を2000万ドルで立ち上げ、教師などの『指導者』の育成をサポートしています。

 

ピーター・リンチの名言・格言

では、最後にピーター・リンチの名言を紹介します。

 

人々は野球やホッケーが苦手だと気づくと、バットやスケート靴を置き、アマチュア ゴルフや切手収集、ガーデニングを始める。

しかし、人々は株を選ぶのが苦手だと気づいたときには、それを続ける可能性が高い。

おっしゃる通りで。

「投資のセンスがない」と気付いたら、さっさとインデックス投資にうつることをおススメします。

 

投資家が市場の調整に備えたり、調整を予想したりすることで、調整で失われた実際のお金よりもはるかに多くのお金が失われた。

100%合理的な人間はおらず、株価は実体経済よりも大きく変動します。

株価の『値動きの大きさ』に惑わされることなく、冷静に実態を見極めるように心がけましょう。

 

株式市場に関する限り、体の中で最も重要な臓器は、頭ではなく内臓です。誰でも株式分析のノウハウを身につけることができます。

投資で勝つためのノウハウを身に付けることはカンタンです。

しかし、頭では「売るべきでない」と理解しているのに、胃がキリキリするような状況で耐えられず売ってしまうような人がいます。

 

自分が何を所有しているかを知り、なぜそれを所有しているかを知る。

あたり前の行為ですが、これが出来ていない人が多いです。

 

投資の重要な鍵は、株式は宝くじではないことを覚えておくことだ。

株式投資はギャンブルじゃないよ。

 

株を買って値上がりしたからといって、あなたが正しいとは限りません。株を買って下がったからといって、あなたが間違っているわけではありません。

 

金利、経済の将来の方向性、または株式市場を予測することは誰にもできない。

そのような予測はするべきではなく、投資した企業に実際に何が起こっているかに集中しなければならない。

 

株式投資は安全な賭けだが、十分長く投資し続ける場合にかぎる。

 

あなたの最終的な成果は、投資が成功するのに十分な時間を持っているか、世界のネガティブなニュースを無視できるかどうかにかかっています。

 

私は未来を予測するのではなく、事実をもとに投資します。

 

今振り返ってみると、歴史と哲学を勉強することは、たとえば統計を勉強するよりも、株式市場への準備としてはるかに優れていたことは明らかだ。

 

私は年に 15 分ほど経済分析に費やしています。」

 

多くの驚きがなければ、株式は 20 年間にわたって比較的予測可能です。2 ~ 3 年後に上昇するか下落するかは、コインを投げて判断した方がよいでしょう。

 

株を買う気はあるが、宿題をする時間も気力もない場合は、投資信託に投資するといい。

 

アメリカの中学校と高校は、最も重要なコースの 1 つを教えることを忘れている。

それは「投資」だ。

 

投資の優位に進めるための情報は、ウォール街の専門家から得られるわけではない。

それをあなたはすでに持っている。

すでに理解している企業や業界に投資することで、専門家をしのぐことができる。

 

誰もが株式市場を追うことができる頭脳を持っている。

小学5年生の算数ができれば十分である。

 

まとめ:ピーター・リンチの経歴や名言・格言を紹介を紹介させてもらいました

といった感じで、ピーター・リンチの経歴や名言・格言を紹介を紹介させてもらいました。

 

調べていて「超著名人のわりに情報が少ない…」と思いました。

それも47歳(1990年)でファンドマネージャを引退していたからでしょうね。

 

それでもいまだに人気があるのは、

「個人投資家でもプロ投資家に十分勝つことができるよ!」

という提言をされているからでしょうか。

 

ただ、『ピーター・リンチという天才の想像する世界にいる”個人投資家”』が『本当の個人投資家』と一致しているかどうかに不安があるので、私は個別株投資で戦うことは控えようと思います。

 

それでも「ピーター・リンチを信じて個別株投資をしたい!」という方は、ピーター・リンチの本を参考にしつつチャレンジしてみるのが良いでしょう。

 

 

 

 本記事の内容が、本ブログの賢明なる読者達に届けば幸いです。

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