私は投資をしていますが、「大金持ちになりたい」と思っているわけではありません。
むしろ「ただ、のんびりと暮らしたい」と考えており、それを達成する為に投資をしています。
よって、投資をする上でも『のんびりした投資』を心がけ、それによって近い将来『のんびり暮らしたい』という目標を達成できそうなところにまで至りました。
『投資』という言葉からは
- リスクが大きい
- 一発逆転
- 怖い
と、刺激的なイメージを連想させるかもしれませんが、『そういう投資だけではない』ということを知って頂きたいと思い、この記事をお届けしていきます。
<目次>
- ただのんびり暮らしたいだけなので、のんびりとした投資だけしています
- のんびり暮らすためのインデックス投資
- 株式投資はゼロサムゲームではない
- のんびり暮らすのに適したインデックス投資とは
- インデックス投資にも色々ありますが
- 「ただのんびり暮らしたい」と思うのであれば、「のんびりできる投資」をしよう
ただのんびり暮らしたいだけなので、のんびりとした投資だけしています
上であげたような「投資=刺激的」というイメージがあるのは、出回っている投資についての話題が
- 投資で成功して、短期間で大金持ちになりました!
- 投資で大失敗して、生きていくのも辛いです…。
と、両極端なものばかりであるのが原因でしょう。
それもそのはずで、「投資でちょっとだけ儲けたよ」という話は、人の興味を引くような話題ではないので、あえて取り上げる必要がないためです。
しかし、長期間にわたって投資を続けている人のほとんどは、そうした「ちょっとだけ儲けた」というエピソードばかりを持っています。
言い換えると、
- 『刺激的』というイメージのある投資だが、実態は『ちょっとだけ儲けた』というエピソードばかりの地味なモノでしかない
と言えます。
実際に、過去の実績かはら
- すべての株式の平均リターンは5~7%程度
であることが分かっているため、
- サルがダーツを投げて選んだ企業に投資していたとしても、平均すると5~7%程度のリターンが期待できる(売買手数料のぞく)
わけなので、
- 適当に投資していたとしても『ちょっとだけ儲けた』になる可能性が高い
ことが分かります。
そして、その『ちょっとだけ儲けた』があれば、『ちょっとだけ贅沢する』ことももちろん可能ですが、そうではなく、
- 『ちょっとだけ儲けた』で手にしたお金を再投資して、さらなる『ちょっとだけ儲けた』を手に入れていく
こともできます。
そうして、『ちょっとだけ儲けた』を続けていくと、『トータルではそこそこ儲けた』になり、いつかは
- 贅沢な暮らしはできないかもしれないけど、「あくせく働くことなく、のんびり暮らしたい」という願いを叶えられるくらいのお金を貯めることができる
というとこにまで到達することができます。
実際に、私はそこへの到着が間近にまで迫っています。
(参考:スパコンSEの資産の推移)
ひとむかし前は、
- 成功者とは、一生懸命働いて、昇進・昇給して、贅沢な暮らしを送れるようになった人である
という考え方があり、私もそう考えていた時期がありました。
しかし、いまでは
- 必要以上に頑張ることなく、ちょっとした収入を得ながら、のんびりと、身の丈にあった暮らしをしたい
と考えるようになり、一般的にもこの考え方がひろがっているように感じます。
そして、昨今ではそういった人々にピッタリの投資が「あたり前」に使えるようになってきたので、紹介したいと思います。
のんびり暮らすためのインデックス投資
その方法がインデックス投資です。
簡単に言ってしまうと、
- インデックス投資とは、数百・数千の企業に分散投資する投資法
です。
具体的には、
- インデックス投資を使って『全世界』に投資をすれば、世界の経済が発展し続けてさえいれば、投資家は儲けることができる
と考えられます。
一般的な投資では
- これから伸びてきそうな企業
- これから人気が出そうな仮想通貨
などを見つけて賭けます。
しかし、人よりも多くの勉強をし、多くの知識を持っているのであればまだしも、そうではない人が『これから伸びそうな○○』を見つけることは難しいです。
そこで、「どれが伸びてくるかは分からないから、全部に賭けよう!」という思い切った選択をする行為が、インデックス投資です。
とはいえ、
「投資ってゼロサムゲームだから、全部に賭けていたらプラスマイナスゼロじゃないの?」
と思う方もいるでしょう。
しかし、過去を見る限り、株式投資はゼロサムゲームではないのです。
株式投資はゼロサムゲームではない
下のグラフは、1801年~のアメリカ株式全体へ投資したケース(赤線)のリターン実績です。
見て分かる通り、株式は右肩上がりに上昇を続けており、
- 1801年にたった1円を投資していただけでも、2006年には75.52万円にまで膨れ上がっていた
という実績があります。
反対に預金(一番したの線)は下落していますが、これは『インフレによって現金の価値が減少した』ことを指しています。
また、このグラフは『アメリカ株式だけ』のものなので、全世界に目を向けたグラフを見てみましょう。
こちらは1900年以降のデータしかありませんが、右肩上がりであることに変わりはありません。
つまり、
- 過去100年、200年以上の実績を見ている限り、株式投資はゼロサムゲームではない
ということが分かります。
しかし、これは『すべての銘柄に投資する≒インデックス投資』に限った話です。
のんびり暮らすのに適したインデックス投資とは
言うまでもありませんが、
- イチ企業に投資していた場合は、その企業の倒産などによって株の価値がゼロになることもありうる
という最悪のケースが存在します。
紹介したグラフのように、株式投資によって右肩上がりに資産が増えているのは、『複数の企業に分散して投資しているから』に外なりません。
『投資における”成功”』のことを、『投資した企業の株価が、短期間で10倍、20倍になったこと』のように認識している人もいるでしょう。
その通り。これはまぎれもなく『成功』です。
しかし、こういった『大儲けできる投資先』を見つけることは簡単ではなく、かなりの時間をかけて投資先をしらべ、優良な投資先を見つけ出さなければなければなりません。
しかも、常にその調査結果が正しいとは限らず、
- むちゃくちゃ時間をかけて投資したのに、笑ってしまうくらい損をした
なんてことはよくある話です。
こんな投資をしていては「のんびり暮らしたい」という目標を達成できるはずもありません。
その点、インデックス投資であれば『全部に投資しておく』とさえ決めてしまえば、あとはのんびりと待ち続ければ、上のグラフのように資産が右肩上がりに増えていくことが期待できます。
「のんびり暮らしたい」と考えている人に、これほどピッタリな投資はないでしょう。
インデックス投資にも色々ありますが
さてさて、そんなインデックス投資ですが、実は色々な商品があります。
定番どころを列挙しておくと
- 日本の大企業たちを対象としたインデックス投資
- アメリカにあるほとんどの上場企業を対象としてインデックス投資
- 新興国の企業たちを対象をしたインデックス投資
- 全世界の企業たちを対象としたインデックス投資
などがあり、最近では
- アメリカの大企業を対象としたインデックス投資(S&P500など)
に人気が集っています。
それもそのはず、
- アメリカは世界の覇権国であり、
- 新たな産業でも世界をリードしており、
- 実際にGoogle、Apple、Facebook、Teslaという大成功を収めた企業が多く存在しており
- 企業が投資家へ還元する行為が『あたり前』である
などなど、『30年間も停滞し続けている日本に住んでいる人間』からすると、「日本なんかじゃなく、アメリカへ投資せねば!」と思うのは当然でしょう。
しかし、
- 『のんびり暮らすための投資』をする上で重要なポイントは、「投資していて大丈夫だろうか…?」と心配にならないこと
であると私は考えます。
例えば『中国に投資していた』としましょう。
中国は、すでに大国でありながらも高い成長率をキープしており、2028年にはアメリカを超えるGDPになることが(CEBRによって)予想されています。
となれば、「中国企業を対象にしたインデックス投資をしておけば安泰だ!」と考えることができます。
しかし、
- 中国とアメリカの経済摩擦が懸念されている
- 中国で不動産バブルが崩壊しそうである
- 中国の経済はすでに減速してきている
といったニュースが目に入ってしまうと、
「私の投資している中国は大丈夫なんかいな…」
「投資しているお金が減っていくんじゃないか…」
と不安になり、「ただのんびり暮らしたい」という目的が達成できなくなってしまう恐れがあります。
これは、アメリカに投資していたとしても同じことで、
- 中国とアメリカの軍事的な衝突が懸念されている
- 著名な経済学者、投資家が「アメリカはすでに景気後退期に入っている」と発言している
- トランプが大統領に再任されそうだ
などなどの報道があれば、「心配だ…」と不安に襲われることになるかもしれません。
つまり、
- 一国への集中投資は「のんびり暮らしたい」という目的に合致していない
と言えるでしょう。
そこで私は、『全世界の企業への投資』をおススメしています。
それであれば、例えどこかの国に危機が訪れようとも、
「まぁ、他の国にも投資しているからいいか。」
と気楽に受け止められることでしょう。
※詳しくはこちらの記事もご参照ください。
「ただのんびり暮らしたい」と思うのであれば、「のんびりできる投資」をしよう
繰り返しになりますが、私は投資をしています。
しかし、「大金持ちになりたい」と考えてしているわけではなく、「ただのんびり暮らしたい」という目標を達成するためだけに投資をしています。
よって、『大きく儲けられそうなところに賭ける』のではなく、
- 小さくしか儲けられなかったとしても、何があっても儲けられそうなところに賭ける
という選択をしました。
この選択によって、10年、20年後には集中投資によって大金を手に入れた投資家に比べると『全然もうかっていない』ということになる可能性は十分にあります。
むしろ、全世界に分散したインデックス投資では『偏差値50程度の儲け』しかないと考えられるので、私より儲けている人はかなりの数になるでしょう。
しかし、構いません。
全世界に分散したインデックス投資をしていれば、『儲けが偏差値50を大きく下回ってしまった』となる可能性はほとんどなく、
また、最終的に大きなリターンが手に入ったとしても、一喜一憂しながら投資を続けることは「ただのんびり暮らしたい」という目標から遠ざかることになるからです。
『人生100年時代』と言われており、アラフォーの私はあと60年も生きることになるかもしれません。
その60年間、安定したリターンをもたらし続けてくれるのは、全世界株式へ賭けたインデックス投資だけであると信じ、私はそれを継続しています。
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