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【要約】株式投資 長期投資で成功する為の完全ガイド:著ジェレミー・シーゲル【書評】

最終更新日:2020/6/6

 

 アメリカ株へ投資する人の必読本のひとつ「株式投資 長期投資で成功する為の完全ガイド」について解説していきます。

 

「株式投資」は「株式投資の未来」でも有名なジェレミー・シーゲルの著書で、どちらもアメリカ株への投資で大きなリターンを手にする為の考察がされており、それぞれ

  • 株式投資    :アメリカ株への投資の基本編
  • 株式投資の未来 :「株式投資(上記)」の応用編

 に位置づけされます。

 

どちらも、アメリカ株へ投資する投資家にとって「バイブル的存在」で、非常に詳しく、大量のデータを用いて「どのように投資をすればリターンが得られるのか」について検証しています。

 

本記事では基本編の「株式投資」について、一部要約してお伝えしていきます。

なお、「株式投資の未来」については以下記事をご参照ください。

 

<目次>

 

【要約】株式投資 長期投資で成功する為の完全ガイド:著ジェレミー・シーゲル【書評】

【要約】株式投資 長期投資で成功する為の完全ガイド:著ジェレミー・シーゲル【書評】

 「株式投資 長期投資で成功する為の完全ガイド」は、過去200年における主要な金融資産の利回りを分析しており、長期投資による利益を最大化する方法を解説している本となっています。

 

主な結論の一つを書いてしまうと

「あらゆる金融資産の中で株式の利回りが最も高い」

 ということを明らかにしています。

 

また

  • 長期でどの株が好調だったのか
  • 経済成長と株式利回りの関係性について
  • 割安株と成長株について

 などなど、実際に株式投資をしていく上で参考になる各種解説も、かず多く掲載されています。

 

本書は「株式投資で利益をあげるための基本」を、大量のデータと共に解説しているため、

  • 投資中級者以上にとっては、投資戦略の裏付け
  • 投資初心者にとっては、投資についての理解

に非常に役に立ちます。

 

1929年~世界恐慌時に積立投資を続けた場合

本書では、1929年~あった過去最大の暴落(89%の暴落)時のエピソードを紹介し、暴落時にも株式投資を続けることの威力を説明しています。

 

1929年の夏にGMの財務担当役員のラスコフが

「毎月15ドルの優良株への投資で莫大な利益を上げられる」

との発言をした。

しかし、その発言が掲載されてから7週間後から株価は暴落し、1932年までにダウ平均は89%も低下した。

それによって、何百万人もの投資家の貯蓄が吹き飛び、ラスコフは激しい非難を浴びることとなり、フォーブス誌から「株式投資を、”富を保証する道具”と断言した最悪の犯罪者」とまで名指しされた。

 

しかし、ラスコフの発言は完全に間違っていたわけではなく、毎月15ドルの投資を続けていれば、

  • 4年以内に短期国債の利回りを超え
  • 20年後には年利7.86%の利回りで総資産9000ドルとなり
  • 30年後には年利12.72%の利回りで総資産6万ドルとなる

という結果となっていた。

 

これは、暴落によって「一時的には」資産総額が減少するが、暴落による影響は「”企業価値の減少”よりも”株価の減少”の方が大きい」となるため、継続した投資によって割安な株を手に入れることが可能となるためです。

 

よって、株価が通常の価格帯に戻してきた際には、「割安で大量に仕入れた株」が値上がりし、大きな利益を手に入れられることになります。

 

また、「割安で株を手に入れる」ためには暴落を待つ必要はなく、”古い・人気のない”企業を選ぶことで可能で、それによって大きな利回りが期待できます。

 

古い・人気のない企業の卓越した利回り

「株式投資」の中では、以下の通り「高い利回りが期待できる企業の選び方」のヒントを提示しています。

 

「S&P500を構成した最初の500銘柄を持ち続ける」ことで、「構成銘柄が入れ替わるたびに保有銘柄を持ち替える」よりも高い利回りを得られた。

 

「最初の500銘柄の利回りは年利11.72%」であったが、「銘柄を持ち替えると年利10.83%」であった。

 

この理由は、新しい企業の利益は古い企業よりも急速に成長したが、投資家が新しい企業の株を買うために支払った金額が高すぎたために、高い利回りを得ることができなかったことが原因だ。

 

この調査結果からは

「”企業の成長”と”株によって得られる利益”は一致するわけでは無い。」

ということがよく分かります。

 

昨今では新興国が急速に経済成長していますが、以下記事の通り新興国株(VWO)は低迷しています。

 

繰り返しになりますが、こういった事実から分かることは

「これから発展しそうな企業・業界・国に投資しても、高いリターンが得られるわけではない」

ということで、それを肝に銘じておきましょう。

 

また、上記にあった「株を買うのに支払った金額が高すぎたかどうか」を判断するのに、ジェレミー・シーゲルは「株式投資」の中で「PERを使う事」を推奨しています。

 

PERと株式投資による将来の利回り

「株式投資」では、PER(株価収益率)と株式投資による将来に利回りに関連性があると説いています。

アメリカ株の長期(1871~2006年)の平均PERは14.45倍。

 

つまり、株式益回りは14.45分の1(つまり6.8%)となり、同じ期間の株式投資によって得られた「実質利回り:6.7%」とほぼ一致していた。

 

そして、高いPERだった後には「実質利回りが低下」し、

低いPERだった後には「実質利回りが向上」していた。

 

2020年4月時点のアメリカ株のPERは約19倍なので、上記に当てはめると

  • 株式投資による期待リターン(実質利回り):5.2%

となり、過去平均に比べて低い期待リターンとなっています。

 

なお、その他アメリカ株の代表的指数を同じように比較すると

  • S&P500      :PER 22倍:期待リターン 4.5%
  • VYM(高配当) :PER 16倍:期待リターン 6.3%
  • SPDY(高配当):PER 12倍:期待リターン 8.3%

※2020年6月時点

となります。

 

…なります、が、「じゃーSPDYへの投資一択だな!」と、なるわけではなく、ジェレミー・シーゲルが述べているのは、

  • アメリカ株全体で見るとPERと期待リターンは一致していた
  • アメリカ株全体が低PERの後は、高い実質利回りだった
  • アメリカ株全体が高PERの後は、低い実質利回りだった

という事実だけです。

 

つまり「アメリカ株全体のPERが19倍」の現在は、(過去平均の14.45倍にくらべて)比較的割高となっているとは言えますが、「特定の方法で選んだ株の集まり(例えば”高配当銘柄”」には当てはまりません。

 

とはいえ、全体的(平均的)には「PERの高さが将来の利益に直結する」のは間違いないため、投資先の銘柄選びにPERを考慮することが大切であると言えます。

 

ちなみにここ10年程の間、圧倒的な実質利回りを収めているGAFAMですが、PERは

  • 31倍:アルファベット(google)
  • 26倍:アップル
  • 27倍:フェイスブック
  • 87倍:アマゾン
  • 34倍:マイクロソフト

とかなり高い値となっています。

 

「高いPER」でありながら「実質利回りが高い」ということは、投資家が予想していた以上に高成長をし続けているからで、これには「さすが」としか言いようがありません…。

 ※GAFAMについての詳細は以下記事をご参照ください。

 

まとめ:株式投資は、まさにアメリカ株投資の完全ガイド

 ここまで記事にさせてもらった通り、「株式投資」は200年にも及ぶ大量のデータを分析し、一般投資家に様々な事実や戦略を提供してくれます。

 

本記事で取り上げた内容以外には

  • 新規株式公開(IPO)投資の利回り
  • インド・中国への投資
  • 世界的な事件が金融市場に与える影響
  • 戦争と株式利回りの関係
  • テクニカル分析とトレンド投資について
  • 時価総額加重インデックスの落とし穴
  • 株式市場に打ち勝つために

などなどについても語られており、非常に実用性の高い一冊となっています。

 

ここまで「長期間」「多種なデータ」を取り扱った著書はなかなか存在せず、とにかく”実績”を重視しているため説得力があります。

株式投資の指南本にありがちな「私はこんな戦略で儲けた」という「運が良かっただけじゃね?」と突っ込みたくなるような要素はありません。

 

株式市場についての「事実」を知ることで、「世の雰囲気」に流されることなく、自分の頭で物事を判断できるようになり、ひいては株式投資によってリターンが得られることになります。

 

流行り廃りに惑わされず、長期に渡ってリターンを上げ続けたいと考えている投資家にお勧めの一冊です。

 

 

 なお、著者のジェレミー・シーゲルは、本書の応用編として「株式投資の未来」という本も出しています。

応用編ではあると思うのですが、初心者の方にはこちらの方が読みやすい気がします。

※詳しくは以下記事をご参照ください。

 

なお、本ブログの筆者ひょしおんぬは

  • 株式投資は2回
  • 株式投資の未来は4回

読みました。

どちらも繰り返し読みたくなる名書です。

 

 本記事の内容が、本ブログの賢明なる読者達に届けば幸いです。

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