最終更新日:2020/12/4
筆者(ひょしおんぬ)は、2041年に完済予定の2000万円の住宅ローンをかかえています。
そして、以下記事でも書いた通り金融資産の総額(不動産除く)が2000万円を超えたため、ローンをすべて繰り上げ返済可能となったわけですが、繰り上げ返済はしません。
参考記事:【資産額:2163万円】セミリタイアに向けての資産・投資成績
それは、繰り上げ返済するよりも、投資を続けた方が”得する可能性が高い”からです。
住宅ローンは年利1%、投資の期待リターンは年利5%
筆者(ひょしおんぬ)は、年利1%の住宅ローンを借りていますので、2000万円を21年で返済すると考えると
- 総返済額:2218万円
となるので、2000万円を今すぐ繰り上げ返済すれば『218万円の得』となります。
繰り上げ返済の効果が大きいことがよく分かりますが、それでもひょしおんぬは繰り上げ返済をしません。
というのも、その2000万円を『無難な投資』に回すことで、年利5%程度のリターンが期待できるためで、投資した方が得である可能性が高いからです。
ここで言う『無難な投資』とは、『世界中の株式に分散投資すること』を指しており、過去100年の実績を見ると、5~7%程度のリターンを投資家にもたらしてきたことが分かります。
(もちろん、暴落に遭遇するなど、短期的には資産を減らすリスクはありますが)
参考記事:【歴史から学ぶ】株式投資が儲かる理由
その全世界株式投資に、2000万円、年利5%、21年間投資(複利)すると、
- 総資産額:5572万円
となり、『3572万円の得』となります。
住宅ローンの繰り上げ返済と比べると、
- 繰り上げ返済の場合は『218万円』の得
- 投資する場合は『3572万円』の得
となり、圧倒的に投資の方が有利であることが分かります。
とはいえ、投資には当然リスクもありますので、この計画通りにいく保証はありませんが、
- 21年という長い投資期間
- 世界の株価は以下グラフの通り、右肩上がりに推移している
の2点から考えると、『高い確率で大きなリターンが手に入る』と言っても問題なさそうです。
というわけで、筆者(ひょしおんぬ)は、『繰り上げ返済』よりも『投資』を選んだわけです。
とはいえ、繰り返しになりますが『投資のリターンは不確実』であるため、必ずしも『投資 > 繰り上げ返済』とは言い切れません。
100%投資がおススメ!とは言えない
投資をすることで、『21年後に5572万円の資産を手にした』と思った直後に、
- リーマンショック級の暴落(60%ダウン)で、資産が2228万円に減少
- 世界恐慌(1929年)級の暴落(89%ダウン)で、資産が613万円に減少
となってしまう可能性は十分にあります。
過去の暴落時には『暴落後にも株を保有し続ける』という選択をすれば、損失を取り戻すことは可能でしたが、『次回の暴落時にも100%回復する』と言い切ることはできませんし、
『暴落で投資がこわくなってしまい、全ての株を売ってしまった』という選択をしてしまえば、大きなダメージを負うことになります。
よって『長期にわたって株式投資をすれば、高い確率でリターンが期待できる』ということを、心の底から納得できていない人であれば、投資よりも繰り上げ返済を優先した方がいいのかもしれません。
本音を言えば「投資について学んで、理解した上で投資して欲しい」となりますが、「勉強なんかやってられるか!」って人には、繰り上げ返済をおススメします。
25年ローンを契約、15年で返済が平均
なお、住宅ローンの契約は平均で25年程度となっていますが、実際の返済は15年程度での完済が平均となっています。
つまり、多くの家庭では10年分程度を繰り上げ返済しているということになります。
間違った選択とは言えないものの「もったいない…」というのが正直なところです。
とはいえ、『ただ貯金だけしておく』と比べると『繰り上げ返済』の方が圧倒的に有利であることも間違いないので、「どうしても投資できない…」という方にしてみれば、繰り上げ返済はかなり有効な手段なので、『良い選択』とも言えます。
が、繰り上げ返済をする前に、しっかりとした検討することができていれば『数百万円』『数千万円』得するチャンスがあったことを考えると、マネーリテラシーの大切さがよく分かりますね。
参考記事:マネーリテラシーが万人に必要なスキルに【金持ちと貧乏を分けるスキル】
本記事の内容が、本ブログの賢明なる読者達に届けば幸いです。
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