「ゴールドマンサックスが手のひら返しをしたぞ!」
と言いたくなる発信があったのでご紹介。
失われた10年はこない
2024年11月、ゴールドマンサックスのトップストラテジストが
「S&P500指数は今後10年間低迷し、年率3%のリターンとなる」
と、いわゆる『失われた10年』がくると発言していました(Business Insider)
同様の予想は2024年前後に数多く発信されており、
- バンガード「今後10年は約3~5%/年リターンとなる」
- モーニングスター「米国株の期待が高すぎるせいで5-6%のリターンとなる」
- J.P.モルガン「割高なので長期平均4.8%リターンとなるだろう」
- GMO「米国株はバブル状態にあり、実質マイナスリターンもある」
といったものがありました。
当時、割高感を感じていた私もこのような記事(【必見!】長期リターン予想比べ)を書き、以下のグラフから

「多くの巨大金融機関の発表する『アメリカ株式の長期期待リターン(一番左のグループ)』は、他の地域よりも低いぞ!」
と紹介させてもらっていました。
しかし、ここにきてゴールドマンサックスが、
「やっぱり失われた10年はこない気がする」
「S&P500の今後10年間の年率リターンは7%ありそう」
と、手のひら返しをしておりました。(Business Insider Japan)
2024年の3%予想から7%への転換ですから、とても大きな変更ですね。
その理由として、
「株式のバリュエーションが今後も高い水準を維持できる」
としており、その理由を
「過去にないほど高い企業の利益率と、比較的に低い金利の組み合わせにある」
としています。
S&P500の利益率は長期的に上昇傾向にあますし、

インフレのために上昇したFF金利は、長い目で見るとさほど高い値とは言えません。

そのため、
その2つが長期平均に回帰する可能性は低いと思われる。したがって、バリュエーション倍率が長期平均に戻るはずだという前提は、あまり説得力のある議論とは言えない。
と主張しているわけです。
今回は違う!
この
「バリュエーション倍率(PERなど)が昔の水準に戻るとは限らない」
という発言は、危険な常套句である「今回は違う」のように感じてしまいますが、様々なデータを見ていると本当に「今回は違う」と言いたくなる気持ちもよく分かります。
少なくとも、すでに2024年時点で『割高である』としていたのにも関わらず、現在まで好調な株価の推移をみせてきているわけですから、少なくとも「(ここまでは)今回は違う」と言えるでしょう。
また、今回の手のひら返しは、
- 利益率を伸ばしてきているのに金利が高くない
が主な根拠となっており、この先を占う上で重要な要素である”AI”は言及されていませんでした。
よって、AIが期待以上の活躍をする世界がやってくれば、年7%を大きく超えるリターンが手に入るのかもしれませんので、そこに期待したいと思います。
とはいえ、『失われた10年』を警告し続けている金融機関はいまだ多いのですから、油断もせずにいきたいものです。
最後に
最後に、先に紹介した『企業の利益率が上昇し続けているチャート』は、このブログでも何度か取り上げていますが、見るたびに驚いてしまうデータで、元サラリーマンとしては
「もっと従業員に配れるのに配ってないじゃん!!!」
と怒りを感じてしまうところですが、イチ投資家としては
「この調子で利益率を上げ続けて株主に応えるんだ!」
と大喜びしてしまうデータでもあります。
この『利益率上昇』の傾向が変わる見通しはないわけですから、怒りを減らし、喜びを増やすためにも、株式投資に力を入れておきたいものですね。
本記事の内容が、本ブログの賢明なる読者達に届けば幸いです。
------
「いいね!」の代わりに下のバナークリックで応援していただけたら嬉しいです!
ツイッターでは記事の公開を通知したり、投資に関係するニュースを取り上げたりしています。よろしければフォローをお願いします!

