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「加速する脱アメリカ」

ロイターから焦点:第2次トランプ政権発足1年、世界で「中国シフト」加速という記事が出ておりました。

 

一部抜粋すると、

25年の中国の対米輸出は20%減少したが、対アフリカは25.8%、対中南米は7.4%、対東南アジアは13.4%、対EUは8.4%それぞれ増加した。

中国人民銀行の最新データによると、中国の対外取引に占める人民元建ての決済は15年前にほぼゼロだったが、現在は半分以上に達しており、外国向け銀行融資のほぼ半分が人民元建てとなっている。

といったことが書かれていました。

 

他を探してみると、チャールズ・シュワブも

昨年、米国以外の国々は、相互に貿易同盟を構築することで、米国からの多様化を加速させました。この傾向は、2026年に既に発表された発表からもわかるように、今後も継続すると思われます。

各国は、米国への依存度の低下を補うため、中国との経済関係強化を目指す可能性がある。今年もこの点で動きがあった。カナダと中国は1月に関税削減で合意した。英国のキア・スターマー首相は今年、2018年以来初の公式訪問として中国を訪問し、両国の経済関係の再構築の可能性を示唆した。韓国の李在明大統領は1月に中国の習近平国家主席と会談し、「韓中関係の全面的な修復」について協議したと韓国紙「朝鮮」が報じている。また、ドイツのフリードリヒ・メルツ首相は2月に中国を訪問する予定だ。

と、つい最近『アメリカ依存からの脱却』という記事を発信していました(Geopolitical Risk is Evolving: What You Should Know | Charles Schwab)

 

実際に、ここ1年ほどMSCI Chinaは順調に推移しており、「中国経済がアメリカ経済よりも順調である」と言いたくなる状況にはあります。

(reuters)

 

また、もう少し長期的な目線で見ると、Brand Financeの調査では、2000年時点で『アメリカとの貿易が中国よりも大きい国(青色の国)』が以下の通りほとんどあったのにも関わらず、

 

2024年には『中国との貿易がアメリカよりも大きい国(赤色の国)』が急増していることが分かります。

 

よって、少なくとも「中国シフトは長期に渡って進みつづけている」とは言えそうです。

 

中国への好感・信頼

さらに、経済だけではなく『好感』についても、好転しつつあるようです。

 

アメリカにあるピュー・リサーチ・センターの2025年調査では、25カ国のうち15カ国が中国に対する好感が増しており、これが好転したのは2020年以降はじめてです。

(左は国家に対する印象。右は習国家主席に対する印象。個人名を書いているのに驚きました)

 

まだ「好感が持てない」の方が優勢とはいえ、この(中国への好感の)差が1年間で急激に縮まっています。

 

同じピュー・リサーチ・センターによる『アメリカへの信頼が急激に下がっている』という調査結果とは対照的です(左にいくほど信頼感が低い)

 

アメリカが経済的にとても豊かな国であることに変わりはありませんが、それでも『信頼できない国』との売買には予期せぬ事態が起こるリスクを覚悟せねばなりません。

これまでは、その『経済的には豊かであるが、信頼できるとは言い切れない国』の代表格が中国だったの”かも”しれませんが、もしかすると、それが変わりつつあるのかもしれません。

 

他にも

アングル:金融市場にも「脱米国」の動き、堅調見込める分野を模索

といった記事では、

プリンシパル・グローバル・インベスターズのチーフ・グローバル・ストラテジスト、シーマ・シャー氏は「トランプ氏は米国を世界から切り離してしまったが、その結果として世界のマクロ経済環境はむしろ強まっており、投資家はその動きに反応している」と指摘。「これは米資産を売れという話ではなく、米国の外にも投資機会は十分にあることを思い起こすべきだということだ」と述べた。

といった言葉が紹介されており、アメリカばかりに重きを置いた投資を避けようとする動きが起きています。

 

もしかすると、アメリカ一強時代の終わりがくるの”かも”しれませんね。

みたいな話。

 

もちろんここで取り上げた情報は『中国有利な情報』ばかりを意図的に集めたものです。

探そうと思えば、真逆な情報はいくらでも見つかるでしょう。

代表的なものとしては、

  • 中国は不動産バブル対応・不良債権処理が上手くいっていない
  • トランプ関税以降もアメリカの輸入は伸びている

といったものがあります。

 

確かに、世界中の報道で「アメリカ抜きのサプライチェーンを作ろうぜ!」という”意見”を聞く機会が増えているものの、「中国依存も良くないよね!」という声もまた聞こえてきています。

さらに、これらは”意見・提言”レベルものが多く、実際にこれが実行されているという情報を見たことはほとんどありません。

 

また、「アメリカの好感度が落ちている!」とは言ったものの、

  • ベトナム戦争(1960年代)
  • レーガン大統領による核軍拡期(1980年代)
  • イラク戦争(2003年~)
  • 第一期トランプ大統領
  • リーマンショック

などで、アメリカは何度も好感・信頼を失ってきていますが、それでも現在の地位についています。

 

おそらく、ここまでを読んで

「やっぱりアメリカは強いわ!やらかしても復活してくる!」

と思った方と

「アメリカだけに集中投資するのは避けた方がいいかも」

と思った方と両方いるかと想像します。

 

私は、

 

私は…、分かりません。

 

分かりませんが、どちらの世界線がやってきても良いように、備えておこうとは思います。

 

 本記事の内容が、本ブログの賢明なる読者達に届けば幸いです。

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