チャールズシュワブから『今こそ日本株を検討する良い時期か?(Is It a Good Time to Consider Japanese Stocks?)』という記事が出ておりました。
こういった『日本株アゲ』の記事を見かける機会は少なくありませんが、シュワブの英語サイトにデカデカと掲載されており、ちょっと嬉しくなったのでご紹介。
上昇する日本企業の利益率
このブログでは何度か取り上げていますが、日本企業の利益率は大きく上昇しており、とくにここ10年ほどの上昇はかなり大きく、投資家にとってとても魅力的な状況となってきています。
この状況は、労働者目線で考えると「企業ばかり儲けやがって!」と反発したくなりますが、投資家として見ていると「魅力が増してきたね!」と小躍りしたくなります。
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増える自社株買い
2023年に金融庁から「コーポレートガバナンス改⾰の実質化に向けたアクション・プログラム」が発表され、上場企業に対して『PBRの1.0以上に引き上げること』などが勧告され、その対策の一環として自社株買いが増えました。

増加する買収・合併
コーポレートガバナンス改革は、自社株買いによる短期的な株主利益だけでなく、『透明性の向上』やら『株式持ち合いの削減(持ち合い株を開示することを要請)』といったことも促され、これを契機に買収・合併などの増加により、事業の効率化が進いんでいます。

それでも比較的に安い日本株式
このように、日本市場は改善してきているわけですが、それでもPBRを基準に他の先進国(MSCIコクサイ@日本除く先進国)と比べると、割安な状況であることが目立ちます。

なお、シュワブの記事では、
- 政府債務残高対GDP比の高さを懸念
を最後にあげており、これが高市新総裁の下でどうなっていくか、私もとても気にしています。
少し前まで高市政権では「緊縮財政とかwww」と言いながら、ガンガン財政出動していく世界になるのではないかとボンヤリと想像していましたが、いまのところ、そこまで思い切った方向に舵を切ることはなさそうな印象を持っています。
もちろん、新政権は発足したばかりで、今後どうなっていくのかは分かりませんが、日本がよりよい方向に向かっていくことを期待したいと思います。
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数年前を思い出すと、
「日本株はオワコンw」
「日本株式に未来はないw」
といった煽りをX上で多く見かける時代がありました。
実際に、いまではド定番のオルカンこと『eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)』ですが、これが登場する前に『eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)』が半年前に設定されていました。
そう思うと、昨今の日本株式の躍進には大きな喜びがあります。
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最後に、シュワブのコメントを紹介
デフレ脱却に伴い、日本株は収益成長、ガバナンスと資本管理の改善に向けた企業改革、そして魅力的なバリュエーションの組み合わせにより、長期的に堅調なリターンを維持する可能性があります。
先のことは分かりませんが、分からないからこそ明るい未来を想像しておきたいと思います。
思います。思いますが、やはり先のことは分からないため、そうではない未来にも対応できるポートフォリオを組んでおきます。
本記事の内容が、本ブログの賢明なる読者達に届けば幸いです。
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