GPIFが10月22日に『オルタナティブ資産に係るデータベースを構築します』という発表をしておりました。
GPIFさんの言う『オルタナティブ投資』とは、インフラストラクチャー、プライベート・エクイティ、不動産を指しているようです。
(インフラストラクチャー投資とは、再生可能エネルギーや交通インフラへの投資です。オルタナティブ資産の運用とは|年金積立金管理運用独立行政法人)
なお、2025年6月末時点では、GPIFの運用資産のうち1.6%だけをオルタナティブ投資に向けていますが、最大で5%まで投資する可能性があるとしています。
GPIFさんは、上記発表内で以下のように申しております。
GPIFによるオルタナティブ投資は、伝統資産(上場株式・債券)の市場平均収益率に対する超過収益を獲得する観点から行うものと位置付けられています。GPIFとしてはこのような背景から、伝統資産に対する超過収益が期待できる投資機会を選定することが重要です。
上場株式・債券に対する超過リターンを狙うだと…?
ゴリゴリのインデックス投資信者としては、ついつい反応してしまう内容です。
ちなみに、オルタナティブ投資そのものには否定的ではありません。
株式・債券などと同じく、オルタナティブ投資も一つの選択肢として実際に存在しているわけですから、これにも投資することは『より分散することでリスク低減を図る効果がある』とも言えるからです。
むしろ、『株式や債券だけに投資している状況』は、とてもハイリスクであるとすら言えるかもしれません。
しかし、「超過リターンを狙うため」と言われると、どうしても心配になってしまいます。
もちろん、
「GPIFがオルタナティブ投資で株式・債券を超えるリターンを手に入れることなんて無理だ!」
と言いたいわけではありますん。
それなりな勝算も見込めているからこそ、手を出しているわけなのでしょうし、ある程度の期待は持っています。
とはいえ、これによる勝算が見込めていたところで、反対にリターンが小さくなってしまう恐れがあることを危惧しています。
特に、GPIFの運用資産は『国民から預かったお金』であるため、何か問題が起きると様々なところから批判が飛んでくることが予想でき、これにより
「やっぱり年金なんか払べきじゃない」
と世間(を先導する一部の人々)がおかしな方向へ向かう可能性が考えられます。
そして、こういった『間違った思想』に毒されてしまうような人のすべてが、自力で老後資産を貯めるようなこともないでしょう。
それによって、仮に『年金未支払い&貯蓄もなし』といった人々が増えることになれば、よろしくない社会が到来することになるかもしれません。
と、話が飛躍しすぎた気がしないでもありませんが、『国家の将来の中核を担っている』ともいえるGPIFには無難な投資をして欲しいと、私なんかは思います。
本記事の内容が、本ブログの賢明なる読者達に届けば幸いです。
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