元スパコンSEが効率的投資で一家セミリタイアしたブログ

投資のリターンを0.01%でも上げるための情報を紹介しつつ、子持ち夫婦がインデックス投資”だけ”でセミリタイアするまでの過程を公開

「やっとリセッションが見えてきた」

(記事中にプロモーションを含む場合があります)

 

「トランプは交渉を有利に進めるために強気に出てきただけで、なんだかんだいって無難なところに落ち着きそうだね」

 

という、楽観論が増えてきたような気がしています。

 

私自身もそのように感じていて、少し前にはジェレミー・シーゲル氏の

「最近の株価の下落はデータによるものではなく、関税をめぐる恐怖からくるものだ」

という言葉や

  • 消費者心理は冷えているが、景気後退のシグナルとなるデータは少ない

という情報をお伝えしました。

 

その理由の一つとして

  • リセッションに直接大きな影響を及ぼすもののひとつである失業率が大きな悪化は見せていない

という状況を紹介しました。

(tradingeconomics.com)

 

しかし、当然ですけども、市場にとってネガティブな情報もあります。

 

その一つが

  • 『消費者の労働市場に対する”期待”』の悪化

で、下のグラフの通り、昨今急激に悪化している状況にあります。

 

(A Major Recession Indicator Has Just Flashed Red)

 

この『消費者の労働市場に対する”期待”』と、失業率(民間非農業部門の雇用者数の月次増減)を並べてみると、

と、強い相関関係にあることが分かります。

 

よって、『消費者の労働市場に対する”期待”』が悪化しているこれからは、失業率が悪化していくであろうことが予想できます。

失業率の悪化は、(心理的な面だけではなく)実体経済の悪化に直結しますので、長きにわたり言われ続けてきたリセッションがついにやってくるかもしれません。

 

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と言った感じで、「消費者心理の悪化からリセッションを予想できる!」と、ネガティブなことを書いてきたわけですけども、

  • 消費者心理は的を得たものなのか?

という疑問が残ります。

 

というのも、人々の不安は、必ずしも現実を反映しているわけではなく、例えば、

「具体的なことはないのだけど、トランプだから不安…」

といった人も多いのではないでしょうか。

 

そこで、先に紹介したグラフに近しいデータをもう少し詳しく見てみましょう。

 

まず、リセッションと雇用数を、少しズームして見ると、

と、

  • 雇用がマイナスに陥ったのちに、リセッションが訪れている

ことも分かり、よって、

  • 雇用がマイナスになっていない今、リセッションまで猶予はしばらくある

ように見えます。

 

また、VIX指数にズームして見ても、

と、

  • これまでは、雇用がマイナスに陥ったのちに、VIX指数が急上昇している

という状況になっていましたが、

  • 今回は、VIX指数が上昇したが、雇用は順調のまま

と、これまでのリセッション時とは違った状況にあります。

 

つまりは、過去には

  • 雇用の悪化⇒「仕事ない!やべー!!」⇒VIX指数の悪化

という順であるケースが多かっただったわけですが、今回はVIX指数が先行して悪化しているマレな状況となっています。

 

そして、その原因”かも”しれないものがこれです。

 

上記は、ミシガン大学による『政策に関するメディアの否定的な報道の量』で、これが過去最高に増えていることが分かっています。

これだけネガティブな報道が急増すれば、実体経済がどうであろうとも消費者心理は悪化していくのは当然です。

 

ただし、この報道が適切なものかどうかは分かりません。

仮に、トランプ大統領がメディアに嫌われているのであれば、過剰なほどにネガティブな発信ばかりされる。となっていてもおかしくありません。

 

もしそうであれば、

  • 消費者心理は、ただメディアに煽られて悪化しているだけ

という状況であると想像でき、であれば

  • 消費者心理が悪化しているのも関わらず、雇用が悪化していない⇒リセッションはまだ来ない

という考えが正当化できます。

 

とはいえ、景気は『人の気持ち』によるところも大きく、現状のように不安感が強ければ、「消費や投資を控えて貯金しておこうかな…」と考える消費者が増え、これがきっかけとなって景気が後退していくことにもなりえます。

 

よって、

  • これまでのところ、必要以上に不安感が先行している
  • しかし、これが続けばリセッションにつながりかねない

という状況だと言えそうです。

 

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といった感じで、BravosのA Major Recession Indicator Has Just Flashed Redを参考にしつつ、色々と書かせてもらいました。

 

消費者心理に大きな影響を及ぼしているのは『情報』です。

その『情報』は『実態を”伝える”情報』であることもあれば、『実態を”作る”情報』となっていることもあります。

 

そして、『情報』は千差万別で、どんな状況であっても、『ポジティブな情報』と『ネガティブな情報』の両方が存在しています。

 

その『情報』には、

  • 自然と流れてくる情報だけに頼ると、どちらか一方に偏りがち

という大きな問題もあります。

 

実態を伝えているであろうと思われる『情報』であっても、その中には必ずポジショントークが含まれています。

それは、発信源が組織であれ、個人であれ変わりはありません(当然このブログもそうです)

 

よって、流れてきた情報をそのまま信じるのではなく、自ら進んで両サイドの情報を取りに行き、結論は自分の中からひねり出すしかありません。

 

『信頼足る情報源』を見つけることも大切ですが、そこが偏った発信をしていないとは限りません。

よって、『複数の情報源から様々な角度の知見を手に入れる』ことが大事なんじゃーないかと私なんかは思います。

 

というわけで、

 

 

「その一つにこのブログを含めなさい。」

 

 

というポジショントークをして、この記事を終わりにしたいと思います。

 

 本記事の内容が、本ブログの賢明なる読者達に届けば幸いです。

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