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相も変わらず市場が荒れており、これを楽しめている方ばかりではないとも想像します。そこで、少しでも気が楽になるような情報をお伝えできればと思っております。
そんなところ、モーニングスターから出てきたちょうど良い記事(US Stock Market Outlook: No Longer ‘Priced to Perfection’)を見つけました。
一言でまとめてしまうと、
「モーニングスター的には買い時だと思うよ」
という内容です。
詳しく見ていきましょう。
<目次>
アメリカ経済の面ではイマイチ
モーニングスターは、トランプ関税の内容を吟味して経済成長予想の見直しを行い、以下のように予想を(直近3年間は)引き下げました(90日間の関税余地の発表前です)
反対に、インフレ率予想は以下のように上方修正しています。
よろしくないですね。
とはいえ、割安となってきた
今回のトランプ関税によるひと悶着が起きるまで、モーニングスターによる適正価格調査では『株式には大きくプレミアムがのっている=割高である』という判断をしており、「投資には慎重になるべきである」との立場を取っていました。
しかし、トランプ関税の宣言⇒株価の下落により、『割安である』との判断が下せる状況となってきました。
上記はモーニングスターによる適正価格調査結果の推移で、2024年は標準(1.0)を大きく上回る『割高』な状況でしたが、現在では『割安』となっていることが分かります。
なお、市場全体を見るとこのような状況になっていますが、個別に見ていくとまた違って状況が見えてきます。
株価は下がっているものの、全滅ではない
Value/Growth 、 Large/Small別に区分けすると、年初来リターン(~4/4)は以下の状況になっており、グループによって大きな差がでていることが分かります。
具体的には、
- 全体的に『Value銘柄は比較的に強い』・『Growth銘柄は弱い』となっている
- 大きく値を下げているのは、MAG7などに代表されるGrowth・Largeグループ
- 反対に力強く耐えているのが、Value・Largeグループ
といった状況となっています。
同様に、セクター別の年初来リターンは以下のようになっており、
- やっぱりテクノロジーは大きく下落していた
- 当然ディフェンシブセクター(生活必需品、ヘルスケア、公共事業)は強かった
ことが分かります。
といった現状なわけですが、ここからは『どこが買いなのか?』を見ていきましょう。
ここが割安だと思うよ
まずは、Value/Growth 、 Large/Small別の『適正価格(割安かどうか)』についです。
適正価格のレベルに応じて色分けするマトリクスになっているのですが、見事に真っ青w(割安)
その中でも
- Value銘柄は買い。
- Smallグループは買い。
と言える状況になっています。
反対に、
- 比較的にMid・Growthが高い
という状況になっており、これは以前紹介した
- MAG7(Large・Growth)は安いかもしれないしれないが、そうでないテクノロジー銘柄は割高である
という内容に近しいものがあります。
また、セクター別だとこんな感じで、
割安順に、
- 通信サービス
- テクノロジー
- エネルギー
の順になっています。
これと先述の『Value/Growth 、 Large/Small別マトリクス』を組み合わせると、モーニングスターの考える「これが”買い”だ!」が分かりますね。
まとめ
といった感じで、モーニングスターの記事を紹介しつつ考察してまいりました。
トランプ関税によって、多くのグループが割安だとみなせる域にまで下落してきており、市場が合理的に動けば、割安だとみなされているグループは買われることになります。
が、市場は常に合理的というわけではありません。
そもそも市場が合理的であれば、割高・割安な銘柄など存在しません。
よって、
- これからも市場は非合理に動く
と考えなければなりません。
さらに言うと、
- トランプが今後どのように動くのかも分からない
ため、気楽に「これからは大丈夫」とは言えません。
とはいえ、
- 昨今の下落によって、アメリカ株式全体に割安感が出てきた。
という、モーニングスターからの発信は、安心して投資を続けることを後押ししてくれます。
投資にとって最悪の行為は『株価が下がった後に怖くなって逃げ出すこと』です。
投資で勝つためには『安く買って、高く売ること』が必要なので、
- 『下落したいま逃げ出す』という最悪の選択をせず
- 『下落したいまこそ安く買う』という投資の鉄則を守る
べきだと私は思います。
とはいえ、これから先にもっと大きな下落が待ち構えている可能性も十分にありますので、無理のない範囲で少しずつ買い増ししていくことが、良い選択となるのではないでしょうか。
本記事の内容が、本ブログの賢明なる読者達に届けば幸いです。
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