元スパコンSEが効率的投資で一家セミリタイアしたブログ

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『負け犬ランキング』を見てみよう

(記事中にプロモーションを含む場合があります)

 

これが最近のトランプショック(の3月28日~4月18日)でもっとも下落した米国銘柄だ!

 

…といった感じで、『大きく下落した銘柄』的なものを見ると

 

「逆張りするぞー!!」

 

と、ワクワクとしてしまう人は多いと思います。

 

私もそうです(思うだけで実行しませんが)

 

そんな中、『逆張り投資の魅力と危険!(Musings on Markets: Buy the Dip: The Draw and Dangers of Contrarian Investing!)』という素晴らしい記事があったので、ご紹介しつつ考察してきたいと思います。

 

大きく下落したものを買う

逆張り投資として有名なものに『ダウの負け犬』なる戦略があります。

これは、簡単に説明すると、

  • NYダウから配当利回りトップ10の銘柄に投資する

ことで、『配当が高い=割安で放置されている人気のない銘柄』ということで『負け犬に投資する方法』になります。

 

これが有効であることを裏付ける有名なデータがこれです。

 

上記グラフはヴェルナー・FM・デ・ボントとリチャード・セイラによって発表されたもので、

  • パフォーマンス上位50銘柄を『勝ち組』、下位50銘柄を『負け組』とし、その後の36ヶ月間でそれぞれのリターンを比較したもの
  • 結果は『負け犬』の圧勝で『勝ち組』よりも約30%高いリターンだった

という結果を表しています。

これの調査対象は1933年~1980年までと古いものですが、色々なところで流用されています。

 

が、そうではない調査結果もあります。

 

例えば、ナラシムハン・ジェガディーシュとシェリダン・ティットマンの調査によるこれ。

赤線は1941~64年の結果。

青線は1965~89年の結果。

となっており、0.00%より上に行けば行くほど『勝ち組が負け犬に勝っている』ことを示しています。

 

赤線に関しては、およそ26か月後から『負け犬』の勝ちに反転していますが、ごくわずかな勝ちでしかありませんし、

青線に関しては、12か月後を境に差が縮まっていくものの、『勝ち組』が上回り続けています。

 

つまり、

  • 『負け犬戦略』が通用するかどうかは、その時々で違う

と言えますので、「とにかく下がった銘柄を買い!」は危険であると言えます。

 

あたりまえですけどね。

 

テクニカル

他にも、テクニカル分析によって買いのタイミングを計る方法もあると思います。

 

個人的には、いわゆる、『ダブルボトム』や『ダブルトップ』みたいなチャートの読み方は信じていません。

しかし、『極度の恐怖(VIXの大きな上昇)が底打ちのサイン』のような考え方には、比較的に賛同できます。

 

実際に、1962~96年のデータを使った研究では、

  • ダブルトップ、ダブルボトム、ヘッドアンドショルダーには統計的な根拠がある
  • VIXや取引量が将来の株式収益率とボラティリティをある程度予測可能である

といったことが証明されています。

 

とはいえ、

  • 取引コストに耐えられないくらい小さなリターンしか手に入らないかもしれない

という警告もされています。

 

ずいぶん昔のデータでさえそれなわけですが、過度な期待をしてはいけなさそうですね。

 

狙っていた企業が適正価格になったから買う

で、最後にこれ。

「いい企業なんだけど高いんだよなぁ…」

と思う銘柄は多いかと思いますが、これが許容できる株価にまで下落してきたら買うという方法です。

 

とくに

  • 企業に問題が発生したわけではないが、市場全体の下落につられて値を下げたケース

においては絶好の買いチャンスとなりそうです。

 

ディズニーフリークの私は常にオリエンタルランドの株価を追っているわけですが、ずーっと

「いい企業なんだけど高いんだよなぁ…」

と見送ってきています。

 

昨今オリエンタルランドの株価下落が話題になることもありますが、

このチャートを見て

「ここからさらに70%くらい暴落したら買うんだけどなぁ…」

とつぶやいております。

(2014年に持ち家購入の頭金のために売ってしまったこともあって、そこと比較してむちゃくちゃ高く見えてしまうという、典型的なダメなやつw)

 

とはいえ、当然下落した原因にもよるわけで、

  • ファンダメンタルズ的要因
  • 企業に深く根付くコンプライアンス的問題

などが下落の原因であれば、元の株価に戻ることは永久にないかもしれません。

 

というわけで、

  • 狙っていた銘柄の株価が不当に下がってきたら逆張りする

という方法は、比較的に良いのではないかなと思います。

 

なお、逆張りに関しては以前に以下の記事でも書いた通り、日本の平均的投資家は

  • 逆張りに入るタイミングは良い
  • その後売るタイミングが早い

という判断をしていると考えられます。

 

よって、

  • 逆張りで入ったあとに売るのであれば、「ちょっと我慢」してから売るべし

というのが、典型的日本人投資家に言えるのかもしれませんね。

 

 本記事の内容が、本ブログの賢明なる読者達に届けば幸いです。

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