ただの殴り書きですが…
よく
- 人口が減りだしたら株式投資で儲けられなくなる
と聞くのですが、筆者はそうは思いません。
なぜならば、
- パイが小さくなっても、パイを受け取る人数が減れば影響ない
と考えているためです。
これだけ聞くと、「???」となるでしょうが、しばらくお付き合いください。
※あくまでも筆者個人の考えなので、参考程度にお読みください。
※また、内容の間違いにお気づきの方は、ご指摘いただけるとありがたいです。
人口が減ったところで、一人当たりの稼ぎは変わらない
例えば、『世界中で愛飲されている飲料』を販売している企業があったとします。
世界人口が100万人だった時に、その企業の業績が
- 売り上げ:1000万円
- 利益 : 100万円
で、かつ
- 社員数:100人
だったとすると、
- 社員一人当たりの売上:10万円
- 社員一人当たりの利益: 1万円
となります。
その後、世界人口が減少していき90万人になった(10%減)時点での業績は、
- 売り上げ:900万円(10%減)
- 利益 : 90万円(10%減)
となることが予想されますが、人口減に合わせて社員の数も減ることが予想されますので、
- 社員数:90名(10%減)
となり、
- 社員一人当たりの売上:10万円(変化なし)
- 社員一人当たりの利益: 1万円(変化なし)
と、一人当たりの売上・利益は変わりません。
こうなるのは、企業全体の利益は減っているものの、利益を受け取る人数=社員数も減っているためです。
この時点で、
- 人口が減り、企業の売上が減っても、社員数も減るので、社員一人当たりの給与は減らない
ということが言えます。
(「社員数が多い方が効率的に運用できるので、一人当たりの経費が減る」こともありますが、影響が小さいのと、『社員は多ければ多い方がいいわけではない』ことから無視します)
この状態についてよく使われる表現方法をすると
- パイが小さくなっても、パイを受け取る人数が減れば影響はない
となるわけです。
そしてこの考え方は、株主の配当に関してもあてはまるので
- 人口が減ることで企業の売上がへっても、株主数もへるので、株主一人当たりの配当は減らない
となります。
これで、株式投資によるリターンの一つである『インカムゲイン(配当)』は、人口減によって減らないことが分かりました。
しかし、問題は『キャピタルゲイン(株価上昇による利益)』です。
キャピタルゲインは企業の実態と関係なく動く
基本的に株価は、
- 投資家が将来有望だと考えれば上がる
ものなので、すべての投資家が
- 人口が減少、企業の利益が減少しても、株主一人当たりの利益は減らない
と考えていれば、株価も下がりません。
逆に言えば、
- 人口が減少すると、株主一人当たりの利益も減少する
と考えている投資家が多ければ、人口の減少にあわせて株価が下がるわけです。
それで、株価が下がらないようにこんな記事を書いているわけですがw
よって、正直に言って『人口減少によって株価がどう動くか』はまったくもって未知数です。
しかし、株式投資の本質を理解すれば、人口減少を不安視する必要がまったくないことが分かります。
株式投資とは、お金を増やす労働力を手にすることである
筆者の思う株式投資の本質は、
- 投資家が「お金を渡すから、頑張って働いて、お金を増やしてくれ」と出資すること
だと考えています。
つまり、株式投資とは
- 自分のために働いてくれる人を手に入れること
とも言えるわけです。
出資したお金が増える保証はありませんが、『増やそうと努力してくれる人』が存在するわけなので、「たぶん増える」「増える可能性が高い」と考えるのが普通です。
よって、
- 株式投資は、「経済が~」とか「人口が~」とは関係なくリターンが期待できる
と考えられるわけです。
ちなみに、金(ゴールド)や原油などの『資源』は別です。
資源は地球上に存在している量が限られており、それを必要とする人が多いので価値があるわけですが、
人口が減って『資源があまっている』といった状況になれば、資源の価値は減少します。
と、「世界人口が減少~」とか書いてきたわけですが、世界人口の予想のなかでも最も信頼できるであろう国連の予想は以下の通りで
出典:世界人口推計
中位予想(赤線)では、(少なくとも)2100年まで順調に人口が増えていくと予想されているため、いまの現役世代が心配する必要はなさそうです。
とはいえ、『世界人口の推移の予想』は世界中の機関が行っており、これよりもっと低い推移となる予想も発表されていますので、心配をつぶすためにも今回の考察をしたわけです。
いずれにせよ、人口や経済の動向に関係なく、『私のために働いてくれる労働力』を手に入れるために、これからも株式投資を続けていこうと思うのでした。
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