最終更新日:2020/11/12
具体的な記事の紹介はしませんが、
株式投資はファッショと同じようで、世の中の動きに敏感なので、流行に敏感な人にこそ向いているとも言えます。
という、「ちょっと待てーい!」と言いたくなる記事を見たので、考察してきたいと思います。
株価は景気の先行指数
株価は企業の業績に影響されるため、
- 『企業の売り上げが改善しそう(景気が上向きそう)』という予想が出ると上昇する
性質があります。
よって、『株価は景気の先行指数』と言われ、先に挙げた『世の中の動きに敏感』という表現はある意味間違ってはいません。
しかし、『株価の推移』は流行のように誰かが決めた計画通りにいく可能性は低く、流行をいち早くキャッチしたところで、株式投資で利益を上げられる可能性は低いです。
多くの流行は計画的に作られている
多くのトレンドファッションや流行カラーなどは、ファッション業界で計画的に決められ、それをメディアを通じて広めていっているだけです。
(最近では、SNS発信での流行もありますが)
つまり『流行に敏感な人』というのは、『一般的な人に比べて、メディアの情報に敏感な人』ということになります。
よって、こと流行に関して『流行に敏感な人』が『一般人』と勝負すれば、『いち早く流行を取り入れられるオシャレな人』=『勝者』となれるわけです。
そう考えると、「流行に敏感な人は、株式投資での『勝者』となれる可能性が高いんじゃない?」と思うかもしれませんが、それは間違いです。
というのも、株式投資で戦う相手のほとんどは『プロ』だからです。
株式投資のライバルはプロ投資家
『ファッションの流行をいち早く取り入れる競争』で戦う相手は、自分の身近にいる『一般人』になると思いますので、
- 一般人よりも早く流行に気付ければ勝者となれる
わけです。
しかし、株式市場の多くの資金はプロ投資家が運用しているため、『株式投資で儲けるための競争』で戦う相手は『プロ投資家』となりますので、
- プロ投資家よりも早く流行に気付ければ勝者となれる
ことになります。
ファッションで例えるならば、
- 『流行を決めるプロデザイナーたち』よりも早く流行に気付ければ勝者となれる
ということになり、無理があることは説明するまでもありませんね。
もし『デザイナーの重鎮』とのつながりがあり、『来年の流行はこれだ!』というのが確定する前に情報を手に入れることができれば、勝者になることも可能かもしれませんが、
株式投資でそれをやれば『インサイダー取引』となり、立派な犯罪を犯すことになります。
『○○が流行りそう』とあなたが気付いた時点でもう遅い
投資初心者や未経験者と話をすると
「今後○○業界に流行がきそうな気がするから、そこに賭けてみようかなー」
といった言葉を聞く機会があります。
しかし、その流行が本当にくるとしても、『素人投資家が気付いた時点で、まともなプロ投資家は既に投資してる』ということになりますので、残念ながらそこに投資したところで『割高な銘柄を買ってしまう』という結果を招くだけです。
つまり、
- 株式投資で、市場(おもにプロ)を出し抜いて勝者となるのは容易ではない
ということです。
「流行に敏感なあなたなら、投資で大儲けできますぜ。ぐへへへへ」
といった甘い言葉に騙されないよう、『投資の厳しさ』をしっかりと理解しておきましょう。
(本ブログの読者にそんな人はいないでしょうがw)
本記事の内容が、本ブログの賢明なる読者達に届けば幸いです。
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