最終更新日:2020/7/24
”株式投資に向かない人”について考察してみました。
本ブログの筆者であるひょしおんぬは、日常生活でも「投資をしている」と公言しているため、投資家の知人がそこそこいます。
その投資家達とのやり取りの中から、明らかに”投資に向かないタイプ”が見えてきましたので、本記事で紹介したいと思います。
<目次>
株式投資に向かない人について考察してみる
ざっと分けると以下のような人たちが向いていないと感じています。
- 大儲けできると考えている人
- 自分の行動に一貫性のない人
- エジソンのような人
結構こういった人たちがいるんですよねぇ…。
というわけで、順に解説していきたいと思います。
大儲けできると考えている人
「投資すれば大儲けできる!」と勘違いしている人は大勢います。
投資を始めたころ(10年以上前)のひょしおんぬもそうでしたが、
「月に10%くらいの利益は固いだろうから、約7か月で資産が倍になって…、5年あれば複利で…、資産が300倍になるぜ!」
と、バカみたいな妄想をしていたりします。
それどころか
「信用取引で3倍のレバレッジをかければ、約7か月で6倍に、5年で900倍だ!100万円が5年で9億だ!」
とまで、信じられないような妄想をしていたりします。
※ひょしおんぬの過去の失敗は以下記事をご参照ください…。
当然、株式投資でこんなうまくいくことはなく、年間5%~7%程度の利益がいいところです。
よって、「大儲けできる」と勘違いしている人は、現実を前にした際に、絶望して投資をやめてしまいます。
ただ、このタイプの人は「投資による正しい期待リターン」を理解した後に、コツコツと投資を続けていく投資家に派生するケースも多く見受けられますので、もし勘違いしている人が身近にいるのであれば、早めに考えを矯正してあげると良いでしょう。
自分の行動に一貫性のない人
「A株が上がる!」と言っていたのに「やっぱりB株のほうが上がる!」と急に言い出すような、自分の意見がコロコロと変わる人は投資に向いていません。
株式投資は、株の売買の際に証券会社に手数料を取られます。
つまり、
- 株を100円で買って、100円で売る
という行動を取った場合、一見すると得も損もしていないように感じますが、手数料の分だけ損しているわけです。
1回の取引では、少額の手数料しか取られませんが、売買を繰り返しているうちに、大きな負担となってきます。
仮に手数料が「取引金額の0.1%」だったとすると、10回取引しただけで”1%の損失”をこうむったことと同じになります。
株式投資によって得られる期待リターンは、年間5~7%程度がいいところであるため、仮に5%だったとすると、「手数料によって1%損失する」ということは、リターンが年間4%に落ちることとなります。
それは、言い換えれば、「利益が20%減少した」ということです。
繰り返しますが、「たった10回取引しただけで利益が20%も減少する」わけです。
自分の意見をコロコロ変えて、保有銘柄をひんぱんに入れ替えることの愚かさがよく分かりますね。
エジソンのような人
エジソンのようにチャレンジを繰り返し、何度失敗しても
「失敗してきたのではない。100通りのダメな方法を見つけただけだ!」
と言い、次々と新しいアイデアへチャレンジしていく人は投資家には向いていません。
一般的にはチャンレジ精神が豊富であることは、望ましいと考えられがちですが、こと投資に関してはそうは言えません。
というのも、「株式投資」で成功するためのハードルは皆が考えているよりも異常に高いためです。
株式投資で成功する為には、株式市場で勝者になる必要があるわけですが、その株式市場を動かしている投資家の90%以上はプロ投資家です。
さらに、プロ投資家には高給が支払われているため、それを目当てに優秀な人材ばかりが集まっています。
そのただでさえ優秀な人たちが、毎日8時間以上も投資について勉強してスキルを磨いているわけです。
その中に飛び込んで勝者になろうと思うと、
- 並外れた才能
または、
- ”1日30時間の勉強”という矛盾するほどの努力
が必要になります。
もしチャンスがあるとしたら、”インデックス投資が異常に流行る”ことで、各企業の株価が適正に評価されなくなり、”簡単に割安株を見つけられる時代”が到来したらくらいでしょうか。
※詳しくは以下記事をご参照ください。
とはいえ、圧倒的アイデア力と、失敗しても再チャレンジできるだけの資金力があればいけるかもしれないことは否定しません。
が、個人投資家がチャンレジするには、あまりにも難易度が高すぎます。
まとめ:投資に向かない人は投資に向く行動を覚えよう
ここまで記事にさせてもらった通り、「投資家に向かないタイプ」という人は存在します。
しかし、「〇〇といった行動は投資する上で不利益を被る」と理解していれば、その行動を律することが可能です。
運悪く「投資向きではない性格」だった人は、本記事にまとめたような「どういった行動が、どういった結果を生むのか」をしっかりと理解し、自分を制御していくことが必要です。
投資家一本の人であればまだしも、片手間で投資をしている個人投資家は、「自分は市場の中では劣った投資家だ」ということを理解し、「劣った投資家でも勝てる手法」を学んでいくことをお勧めします。
本記事の内容が、本ブログの賢明なる読者達に届けば幸いです。
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