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増えるメダルと伸びない経済

ミラノ・コルティナオリンピックが終わりましたね!

 

無職というステータスを利用して、多くの競技のTV中継を見させてもらい、時に絶叫し、時に涙することもあるほどに楽しませてもらいました。

 

なお、日本は世界で4位となる24個のメダルを獲得したそうです。

 

これは、冬季オリンピックでは2022年に行われた北京オリンピックの18個を大きく超える、歴代最多メダル数となっています。

冬季オリンピック 日本代表メダル獲得数一覧<オリンピックメダル記録>

 

この間、メダルが獲得可能な競技数は増えていっていますが、それにも増して日本の獲得メダル数は増えています。

(↓競技数の変化)

The Number of Medal Events from each Winter Games

 

ついでに、夏季オリンピックのメダル数の推移も同じように、右肩上がりの傾向にあります。

【国別】夏季オリンピックのメダル獲得数の推移【パリ2024】

 

素晴らしい!

 

 

で、なんとなく

「ここ数十年、日本は経済的には他国に比べて劣っていっていると言われているのに、メダルの数は増えていっているんだなぁ…」

と、思ったのです。

 

基本的には、経済的に豊かな国が多くのメダルを獲得するものだと考えています。

夏季オリンピックで中国のメダル数の推移を見ていてもそれを強く感じます。

 

であるのにも関わらず、『失われた30年』と言われつつ、さらに急激に少子化が進んでいる日本のメダル数が増えているのが不思議です。

 

メダルが増えている理由

例えば、

  • 2001年に国立スポーツ科学センターを設立
  • 日本オリンピック委員会の強化
  • データ分析・栄養管理の高度化

などがメダル数上昇の要因として挙げられないこともありませんが、これらに関しても経済強国より日本が進んでいるとは思えません(し、データも見つかりません)

 

なんとなく、代表選手が大企業に所属している(フィギュアのりくりゅうペアは木下グループ、夏季オリンピックはトヨタ自動車所属の方が多い)ことによって手厚いサポートが受けられているのかと想像しましたが、そんなことは他国でも実施しているでしょうし、学生やフリー契約などのメダリストも多いことから、そうとも言えません。

 

そこで

「日本人全体のスポーツが底上げされてきたのかな!?」

と想像したわけですが、そうでもなさそうです。

 

というのも、残念ながら子どもの体力はほぼ横ばいから低下傾向にあり、

【一般社団法人日本スポーツ栄養協会(SNDJ)公式情報サイト】

 

さらに(少々古いデータではあるものの)、スノースポーツの参加人口は減少しつつあります。

 

よって、

  • 『日本人全体が底上げされてきた』わけではなく、一部のアスリートだけが世界で戦えるようになってきた

と言えそうです。

日本は豊かなんじゃね?

ほんで、繰り返しになるわけですけども、

国全体の経済としてはイマイチで、スポーツに多額の投資をすることが難しい日本において、世界で戦えるアスリートが多く誕生しているのには驚きです。

 

ほんで、なんとなく思うわけです。

「日本が豊かだからメダルが増えているのではないか?」

と。

 

日本には、

があり、これらによってチャンレジできる若者(チャンレンジさせられる親)が増えているんじゃーないかと。

 

仮に経済的に豊かであろうとも、教育レベルに問題があれば効率的なトレーニングを積むことは困難でしょうし、心が安定していなければスポーツのような娯楽に打ち込むことはできませんし、政治基盤が安定していなければ国の援助なしに世界大会を戦うという高いハードルが待ち受けることになります。

 

日本は、経済成長率はゆるやかではあるものの『安定した基盤』によってチャレンジできる環境が整っているように感じ、それは良い世界であると私は思います。

そんなことを考えていると「いまの低成長・安定路線は案外悪くない」という感想もわいてきます。

 

低成長は『世界の中での経済的な地位の低下』を招くことになり、それによる損害をはかり知ることは難しいですが、成長を追い求めた結果、格差大国であるアメリカのような国になって欲しくはないとも思います。

 

近ごろでは、

「経済的な豊かさが人生の幸不幸を決めるわけではない」

といったあたり前のことを聞く機会も増えてきました。

もちろん、メダル数が人生の幸不幸を決めるわけでもありませんが、それでも『経済の成長』を最大の目的とするのは、オリンピックを見ながら大興奮していた私なんかは思います。

 

もちろん、経済的に苦しい人たちからしたら

「そんなことより金銭的に豊かにしてくれ!」

という声は出てくるのでしょうが、少なくとも私からは

「こうやって自国に誇りを持つことのできる、よい環境が整っているなぁ…」

「この路線も、案外間違っていないんじゃなかろうか…?」

と思うのでした。

 

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