投資家、増えてますね。
ロイター(英語版)でも「日本のNISA口座からの資金流入がすごい」と紹介されるほどになっていますし、JSDA(日本証券業協会)によると、
- 2022年末から2025年末の3年間で、NISA口座数が1000万口座増えた
とのこと。

このままいけば、国民総投資家を達成し、海外企業の上げた利益を受け取ることで『投資大国日本』となれる日もくるのではないかと期待してしまいます。(個人的には『搾取大国日本』と呼びたいのですが、怒られそうなのでマイルドに表現)
さて、そうやって『日本人にとって投資することはあたり前』という世界がやってくると、『投資さえしていれば、投資していない(が高所得な)人よりも有利に資産形成ができる時代』が終了することになります。
そして、以前こちらの記事で書いた
スムーズに資産形成をするためには「いい会社に就職する!」がもっとも大切である
が、より現実のものとなっていくでしょう。
大した能力もないのに投資だけでマウントを取ってきた私の時代は終わり。
くぅ…。
とはいえ、日本国内では投資マウントが取れなくなったところで、他国よりも素早く投資を広げることができれば、『海外への投資マウント』は可能とも言えます。
世界中の企業の株主となることで利益を搾取することができ、これによって日本が豊かな国となっていくでしょうから。
素晴らしい。
そうなれば、対海外で優位に取引できるようになり
- iPhoneがもっとお手頃価格となる
- 海外ブランドの商品を気軽に買えるようになる
- 海外旅行にいって「ここ、物価やすいね」と言えるようになる
- つまり、投資が普及する前の世界よりも豊かな生活が手に入る
と言えるでしょう。
国内ではみな同等に豊かになったとしても、『他国よりも豊かな生活』が手に入るわけです。
身近な他人よりは豊かにならない
しかし、『国民のほとんどが投資家となった』世界線においては、身近な存在である友人や同僚なども同じように生活レベルが向上してるため、『身近な他人よりも豊かな生活』は手に入りません。
そうなった時「豊かな生活が送れるようになった!」と喜びを感じられるのでしょうか?
ここに関して、コーネル大学の経済学者であるロバート・H・フランクは『幸せとお金の経済学』という著書で
- 幸福は『他人より豊かであること』で感じられる
としているため、これを正とするのであれば、
- 自分の生活レベルが向上しても、他人も同じだけ生活レベルが向上していたのであれば、幸福感は手に入らない
という残念な結果となってしまいます。
つまり、「幸福になりたかったら、他人に投資を勧めるな」ということですね。
寂しい世界。
とはいえ、他人との比較をせずに手に入る幸福もあります。
それが非地位財です。
非地位財
ロバート・H・フランク氏によると、
- 『大きな家』『装飾品』『高級車』といった財産は、他人との比較(相対評価)でしか幸福を感じられない
- 『休暇の多さ』『人間関係』『健康』『安全』といった財産は、他人と比較せずとも(絶対評価)で幸福を感じられる
としています。
(不正確ですが)ざっくり言ってしまうと、
「お金で手に入るものでは、他人より高価なものを手に入れない限り喜べないぞ!」
「比較しづらいもので幸福を見つけようぜ!」
といった感じです。
なんとなく分かりますね。
なお、これは様々な学者による研究によって証明されているものではあるものの、
「地位財・非地位財は固定されたものではなく、どの側面から見ているかによっても異なる」
としている点については注意が必要です。
とはいえ、傾向としては上記に書いた通りであると考えられます。
昨今、FIREに注目が集まっていますし、「昇格したくない」と考えている人が増えているとも聞きます。
このあたりに注目が集まっているのは、『お金を手に入れることで手できる幸せの限界』をボンヤリと理解しているからなのかもしれませんね。
そんなわけで、投資が一般化してきた昨今においては、『投資をしている』だけにおいて優位に立つことはできないため、
- 他人を凌駕できるだけの収入を手に入れることで優位に立つ
- 優位に立つことを諦めて、非地位財に注目する
ことが大切なんじゃーないでしょうか。
なお、わたくしは『さらなる収入を諦めてセミリタイアした』わけなので『非地位財を重視している』ように感じるかもしれませんが、

「セミリタイアしたワイすげぇだろ?」
「みんな、まだ働いてんの?」
と、現在の地位に優越感を抱いている面も否定できないため、みながセミリタイアするようなことがあれば無事不幸になります。
よって、そこら辺にご配慮頂けますようよろしくお願い致します。
本記事の内容が、本ブログの賢明なる読者達に届けば幸いです。
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