ここ数年、株式市場はおどろくほどに順調で、これがどこまで続くのかと思っております。
例えば、暗号資産やゴールドのようなものは、価格を正当化する根拠が『人気』の他に少ないため、どこまで上昇していっても「まぁ、人気あるから上がるよね」と言ってしまうこともできなくはないわけですが、
株式に関しては、「企業価値がこれくらいで、これくらいの成長が期待できるから、株価はこれくらいになるよね」と、ぼんやりとした基準が存在しているため、これを大きく逸脱するような株価にまで上昇していくことには違和感があります。
現在の株価が、企業価値から大きく逸脱しているのかどうかは分かりませんが、近ごろの市場を見ていると、少々不安な気持ちになってしまいます。
さて、そんな中、バンガードから『株式のリターンを決定するもの(What determines equity returns)』という記事が出ていました。
ざっとまとめると、
- 短期的なリターンは企業価値とは別のモノからもたらされるが、長期リターンは企業価値に近づいていく
といった内容です。
アメリカ市場は株価が大きく上昇していますが、だからといって即座に株価が下落するわけではありません。
しかし、株価が大きく上昇すると『想定外の金融政策』『予想以下の経済成長』『地政学的リスク』などのショックには敏感になります。
反対から見ると、そういったショックが起きない限り、株価が再現なく上昇していってもおかしくないと言えます。
そこでバンガードは
「今後10年間、米国株が非米国株を下回る可能性が高いと見ている」
「ただし、そうならない可能性も十分にある」
としています。
実際に、以下グラフで深緑色線のCAPEレシオ(PERを調整した値。高いほどに割高となる。)が、バンガードの定める適正レンジ(グレーの帯)を大きく超えているおり、
- 企業価値から株価を予想することは(バンガードの試算では)難しい
ことがハッキリしています。

さて、そんなことを言っていると、いつまでたっても企業価値とは関係のない値動きを続けることになりかねないわけですが、バンガードは
「10年以上の長期的な期間では、株価が企業価値に寄っていく」
としています。
以下がそのイメージ図です。

短期的には、成長率(水色線)の影響が大きいですが、
長期的には企業価値(深緑色線)の影響が大きくなっていき、
モメンタムの影響は短期でも比較に小さく、長期的にはほとんどなくなります。
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繰り返しになりますが、株式の裏には実体が存在しており、その実体を元に『それらしい株価』を計算することができます。
もちろん、その計算式は人によって異なります。
しかし、ある人とある人の間で『適正な株価』に数倍のズレが出ることがあろうとも、数十倍、数百倍ものズレが出ることはマズありません。
よって、長い目で見れば『実体に沿っているそれらしい株価』に落ち着いていくと考えられます。
もちろん、必ずしもそうなるわけではありませんが、このような傾向となる可能性が高いと考えておいた方がよいでしょう。
本記事の内容が、本ブログの賢明なる読者達に届けば幸いです。
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