
「インデックス投資と個別株投資の”何が”違うのですか?」
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意外と難しい問いだと思います。
近ごろXで仲良くして頂いtいるJazzy Kさんから
インデックスでの投資も、分解すると個別株の集合体なので同じだと思いませんか?
との問いを受け、良いお題であると感じたので、取り上げてみることにしました。
おっしゃる通り、
「基本的にはインデックス投資も、個別株投資も似たようなもんである」
とも考えられそうです。
というもの、
- 個別株は、(多くの場合は)事業の集合体
- インデックスは、事業の集合体である個別株の集合体
であるわけなので、
- 規模の大小の違いはあれど、結局は同じようなものである
と言えるからです。
例えば、日本株のインデックスには
- JPX日経中小型株指数 200銘柄を組み入れ 時価総額合計1兆円程度(と思われる)
といったものがあります。
これに対して個別株である
- トヨタ自動車 時価総額45兆円
- ソニーグループ 時価総額 26兆円
といった企業は、単体でも時価総額がインデックスを大きく超えているだけでなく、これら企業は様々な事業をもった複合企業であるため、安直に
「インデックスの方がリスク分散できている」
とは言えません。
また、
- 三菱商事などの5大商社 10兆円前後
といった巨大な総合商社も、多岐にわたる商品・サービスを取り扱っているため、『小型銘柄を集めたインデックス』よりも分散投資しているとみなすこともできるかもしれません。
アメリカ企業でも、Apple、Microsoft、Alphabet(Google)、Amazonなどの巨大企業は、テック系企業ではあるものの幅広い分野に手を出しており、これら巨大企業のイチ部門でイチ小型企業が倒産するほどの損失を出したところで、びくともしない体制となっています。
これの最もたる例が、バークシャーハサウェイで、数えきれないほどの企業を吸収・合併しながら超巨大企業になっており、バークシャーハサウェイ一社に投資するだけでも『バフェットが銘柄選定をしたインデックス』に投資しているようなものです。
おそらく、バークシャーよりアンバランスなインデックスファンドはいくつも存在していることでしょうから、『インデックス』と『個別銘柄』に投資することの違い、具体的には「どちらがより分散されているか?」を判断することは容易ではありません。
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もちろん、これだけをもって「個別株もインデックスも変わりはない」と言うことはできません。
昨今では『インデックス投資』が広く知れ渡ってきました。
そして、
- インデックス投資なら個別株投資より安全である
- インデックスは中立的で、作為的に銘柄が選ばれているわけではない
- インデックスは長期的には右肩上がりに伸びていく
と、『インデックスは…』とひとくくりに語られることが多くあります。
しかし、個別株なら何でもいいわけでもないのと同じように、インデックスなら何でもいいわけではありません。
私の理想とするインデックスは
- 世界全体、市場全体を網羅するように銘柄を組み入れたインデックス
であり、これであるからこそ長期間にわたって安心して投資をすることができると考えています。
しかし、そうではないインデックスも多くあります。
このあたり、
「インデックスなのだから安心」
と盲目的に考えるのではなく、個別銘柄を選ぶときのように
「このインデックスは、自分の投資目的・目標を満たしてくれるインデックスなのだろうか?」
を考えなければなりませんね。
本記事の内容が、本ブログの賢明なる読者達に届けば幸いです。
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