みんな大好きジェレミー・シーゲル教授が、
「S&P500のPERは20倍で収益利回りにすると5%。これは過去の長期リターンに非常に近い。」
「株式と債券はどちらも過去の水準に比べると割高だが、その額はそれぞれほぼ同じであり、依然として株式を支持する。」
と述べていました。
安心しますね。
シーゲル教授が言っている「過去のリターン」とは、おそらくシーゲル教授の著書『株式投資』に掲載されている下の調査結果を指していると思われます。
200年を超える実績から出てきた値なので、安心しますね。
私はリタイア後の期待リターンを5%と(大した根拠もないまま)想定しているので、そことも一致していて安心しました。
なお、シーゲル教授が指摘しているのはS&P500だけですが、メインの投資先であるオルカンの中におけるアメリカ株式の割合は非常に大きいですし、
- 個人的には『アメリカ株式はつねに割高である』と考えている
ため(偏見ですよ)、
「S&P500が常識的な収益利回りにあるなら、オルカンはもっと大丈夫だろう!」と妄信し、
「つまり、オルカンが暴落することはなく、最大で30%くらいの下落しかないだろう!」と自己欺瞞しています。
とはいえ、これは『株価』だけにフォーカスした話なので、日本で暮らす人々は、これに加えて為替の影響を受けます。
個人的には『1ドル110円くらい』が適正な価格であると訳もなく思っているので、現在の1ドル140円から20%程度は下落することを想定しています。
さらに、適正価格に戻すときには慣性力によってさらに10%は下落すると根拠薄弱ながら考えています。
この
- オルカンは最大で30%の下落
- 為替が円高方向に30%の変動
が同時に起きると、
- 日本円換算した資産総額が39%下落する
- 現在8000万円ほど資産が4880万円ほどになる
と言えます。
これが私の考える『大きなイベントがなくても下落する最大幅』です。
反対にいえば、何か問題が起きればこれ以上の下落をすると考えているわけです。
もちろん、これらはただの妄想でしかなく予想でも何でもありませんし、これをもとに何かしらの行動(円資産は増やす、など)をするつもりもありません。
同様に、おそらく、みなさまも大した根拠もないまま
「いまは高すぎる」
「暴騰が近い」
「急いで売るべきだ」
「近くに暴落はない」
「20%は下げるはずだ」
と考えることがあるでしょう。
多くの場合、この『頭の中に沸いてくる妄想』に『害』はありません。
自身でも「これはただの妄想である」と気づいているからです。
しかし、こういった『ただの妄想』があふれかえっているSNSには要注意であると考えます。
その妄想の中には、多くの賛同コメントが付き、称賛されているモノも存在します。
これは個人投資家にとって『害』となりえます。
ただの他人の妄想であったとしても「みながそう思っているのなら、そうなのかもしれない…!」と無意識ながら感じてしまうことがあるためです。
しかし、それら『ただの妄想』に振り回され損失が発生したところで、その妄想の発信者が保証してくれるはずもありません。
よって、投資判断をする際は、自分自身の分析と冷静な判断を大切になければなりません。
他人の意見や妄想に振り回されず、信頼性のある情報を追求することが成功への道ですね。
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どうしてシーゲル教授のコメントの紹介から、こんな話になったのか、われながら謎ですが、細かいことは気にしない。
関連サイト:資産運用3.0
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