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現金+オルカンの穴

インデックス投資定番のポートフォリオに『オルカン+現金だけ』というものがありますが、これではリスクをコントロールしきれない人もいると思うのです。

 

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『オルカン+現金』は、自身のリスク許容度に合わせて現金の比率を調整するだけのシンプルなもので、例えば

  • リスク許容度の高い人は、オルカン99%:現金1%
  • リスク許容度の低い人は、オルカン50%:現金50%

といった感じで、容易に『リスクを取る規模』をコントロールすることができる、便利な方法です。

 

リスクを下げる行為は、現金の他に

  • 株式以外の資産(コモディティや暗号資産など)
  • 債券
  • 個人向け国債

などを組み込むことでも達成できますが、

「自分にあった株式以外の資産ってなんだろう?」

「債券と個人向け国債ってどっちがいいんだろう?」

など、考えねばならない要素が増えてくるので、『普段から使っていて、かつリスクが限りなく小さい現金』をポートフォリオ全体のリスクを下げるための資産として加えるのは、とても理にかなっていると思います。

 

とくに投資に慣れていない方にとっては最適であるようにすら思えます。

 

が、本当にそれだけでいいのかどうか難しい、というのが私の意見です。

 


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暴落を”どこ”で感じ取るか

例えば、1億円の資産を保有している人が50%の暴落に遭遇した時

  • 『オルカン100:現金0』のケース⇒ 50%(5000万円)のマイナス
  • 『オルカン50:現金50』のケース⇒ 25%(2500万円)のマイナス

となるので、現金比率を50%にしておいた人は、

「現金比率を高めておいて良かった~」

となりそうなものですが、これは『資産全体を見たとき』の結果でしかありません。

 

暴落時にオルカンだけに焦点を当てると、どちらのポートフォリオを組んでいたところで『50%の暴落』という結果に変わりはありません。

もちろん、マイナス”額”は大きく違いますが『オルカンが50%減』という事実は同じです。

 

50%の暴落と遭遇した時を想像してみてください。

  1. 証券口座を開いて、オルカンの変動を確認
  2. 銀行口座を(複数あれば全部)開いて、預金が変わっていないことを確認
  3. 1.と2.で確認した金額を合算し、「資産全体からすると25%しか減ってないから良かった~」と思う

なんてことになると思いますか?

 

私なら、(資産の半分を銀行預金にしていても)

  1. 証券口座を開いて、オルカンの変動を確認
  2. 「50%減ってるじゃん!!!!!」と泣く

で終わります。

 

あかん。

 

もしかすると、マネーフォワードのようなツールを用いて『資産全体』だけを見ていれば落ち着いていられるかもしれませんが、世間で暴落が騒がれているような状況にあれば「オルカンはどうなってるんだろうか?」と確認しに行く可能性は高いでしょう。

 

結果は

 

 

骨です。

 

ろうばい売りを避ける

さて、投資においてリスク許容度を意識することが大切なのは、『下落を心配することによる生活の質の低下』を考慮する必要があるのに加えて、『下落時のろうばい売り』や『投資からの引退』を避けるためでもあります。

 

資産全体に対するリスク資産の割合が50%のケースと100%のケースとでは、暴落時の資産全体に与えるインパクトが大きく違います。

また、人生に与えるインパクトの大きさも『オルカンがどれだけ減ったか?』ではなく『総資産がどれだけ減ったか?』の方が大きいです。

 

よって、現金比率を高めておけば、オルカンがどれだけ暴落しようとも、人生への影響は軽微です。

 

しかし、繰り返しになりますが、資産の50%を現金で保有していたとて『オルカンが50%下落した』という結果に変わりはありません。

 

そして、『現金50%というポートフォリオで50%の暴落に遭遇したケース』においての投資家の心情としては

「資産が全体が25%しか減らなかったから、オルカンは怖くない」

ではなく、

「オルカンが50%減ったから、オルカンは怖い」

となる方が自然であると私は考えます。

 

その結果、全資産へのインパクトが小さかったとて、オルカンのろうばい売りに走ってしまってもおかしくありません。

 

投資との付き合いが長く、

「オルカンのリスクはどの程度あるのか?」

「なんのために現金比率を高めてあるのか?」

を理解できていれば「オルカンは怖い」に至る可能性は高くなさそうですが、投資初心者であればそうなってしまってもおかしくないと想像します。

 

これは、先日『マネリテ教育を受けた低リテラシー層がもっとも金融トラブルに合う』という記事で書いたものに近しいものがあり、

「なんのために現金を組み込んだポートフォリオにしているのか?」

を理解せぬまま『オルカン+現金』を採用していると、暴落時に冷静な判断ができなくなってしまう恐れがあります。

 

これはよろしくない。

 

これへの対策としては、

  • リスクの低い商品”だけ”に賭けておく

が有効であると考えます。

 

リスクの低い商品に賭けておく

オルカンやS&P500のような『株式100%投信』は、基本的にはどれをとってもリスクが大きいです。

 

よって、4資産均等型のような『低リスク資産が組み込まれている投信』をおススメしたいと思います。

 

市場が暴落した時、どうせメディアやSNSでは、

「日経平均が最大で○○%下落!!」

と、最大を取り上げ騒ぎます。

 

とにかくインパクトの大きい数値を使って騒ぎます。

 

これを受け、あせった個人投資家は証券口座にある4資産均等型を見るわけですが、

「あれ?想像していたよりも減っていないぞ?」

となるでしょう。

 

いいね。

 

似たような商品として

  • 楽天・インデックス・バランス(株式重視型):債券30%
  • SBIグローバル株式債券バランス・ファンド:債券50%
  • 楽天・インデックス・バランス(債券重視型):債券70%

などがありますので、こういったモノの中から、自分のリスク許容度に合う商品を選択していくと良いでしょう。

(リスク許容度の考え方についてはこちらもご参照ください)

 

これらであれば、

  • 現金は生活に必要な量だけ残しておき、残りのすべてを投信に託しておく

というとてもシンプルな運用が可能になります。

 

これこそ、ろうばい売りを避けるための良い手段なんだと私は思います。

 


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最後に、

『初心者こそオルカン+現金』という考え方は、シンプルで、リスクコントロールが楽で、とても説得力のあるポートフォリオだと思います。

 

しかし、暴落に出会ったとき、ポートフォリオ全体でなく、オルカンだけの下落幅を見てしまうと、大きな衝撃に襲われることになってしまうかもしれません。

そこで、上記で上げたような『一つの商品の中だけでリスクコントロールされているモノ』を選ぶのはとても良い選択であると思います。

 

以前ななしさんが調査してくれたように、4資産均等型はかなり強い投資法です。

もちろん、オルカンのような高リターンが期待できるわけではありませんが、リスクを低減しながらであるのにも関わらず、あのリターンは凄まじいです。

 

GPIFが採用しているのもよく分かる。

 

が、オルカンの純資産総額が10兆円を超えているのにも関わらず、

ファンド名 純資産総額(億円)
ニッセイ・バランスファンド(4資産均等型) 1096.2
楽天・インデックス・バランス(株式重視型) 648.1
SBIグローバル株式債券バランス・ファンド 12.4
楽天・インデックス・バランス(債券重視型) 63.6

と、人気がないのがたまに瑕なんよなぁ…。

 

 本記事の内容が、本ブログの賢明なる読者達に届けば幸いです。

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