更新日:2021/2/29
47歳でセミリタイアした中川淳一郎さんによる命と家族以上に大事な仕事などない。早期セミリタイアのために今からやれること という記事を紹介します。
中川さんは、現役時代のネットニュース編集者という激務を通じ、
「人生なんてもんは苦行の連続である」
ということは30代前半には悟り、
「もうなんかよく分からんけどラクに死にたいな。突然雷が私の頭に突撃して0.5秒で即死、となればいいな〜。これ以上一切努力もしたくないし、仕事もしたくない」
なんて思うわけですよ。
と言い、「とにかく仕事をしたくない」と考えるようになったそうです。
というわけで、(セミリタイアを志す動機は、人それぞれかと思いますが)中川さんは
本稿は「人生が楽しくて仕方ない!」「人生にはワクワク感しかない!」みたいな方に向けては書いておりません。
「しょうがなく生きてるけど、それなりに幸せに生きたい」という後ろ向きな方に向けて書いています。
はい。私はそういう人間です。
と言い、多くの人が思う「仕事が辛いからセミリタイアしたい」という動機でセミリタイアを志した方です。
紹介する記事では、こんな中川さんの考える
- セミリタイアするためにするべきこと
- 『セミリタイア』とは何なのか?
- 普通の人がセミリタイアするための心構え
などが語られています。
セミリタイアする目的や、方法はひとそれぞれかと思いますが、実際にセミリタイアした人の生の声を聞いてみたいと思います。
セミリタイアに向けて、20代・30代・40代に何をすべきか?
中川さんは、「セミリタイアに向けて、20代・30代・40代に何をすべきか?」という問いに対して以下のように答えています。
【1】クソ野郎と付き合うな
【2】「自分は仕事なんて嫌いだ」と認識しておけ
【3】若いうちの仕事なんてカネのため、その後のラクな人生のため、と割り切れ
【4】命とあなたの大事な家族以上に大事な仕事なんてもんは存在しない
【5】とはいっても、金銭的余裕を持ち、セミリタイアができる人生は実に快適
…なんというか、とてもストレートな意見で、筆者なりに解釈すると「本音で、ただし割り切って生きろ」ということになるのかと思います。
筆者は、セミリタイア達成の目星がついてきた時点で「さっさと仕事やめたい」という思いが強烈になり、仕事に対するモチベーションがだだ下がりし、メンタルがやられた、という経験をしたことから、
「 どうせ仕事しないといけないわけなので、仕事が好きになるよう努力する。むしろ仕事が好きになったらセミリタイア達成だな。」
というスタンスでセミリタイアを目指しているので、中川さんは正反対のタイプです。
これは、どちらが正解というわけではないので、自分に合った考え方を見つける必要がありそうです。
努力を通じて「仕事が好きだ」と思うことができるのであれば、その方が幸せでしょうし、
どうしても「仕事が好きだ」と思えないのであれば「仕事なんて嫌いだ」と割り切ってしまった方が幸せでしょう。
中川さんのセミリタイア観
中川さんは、
人生というものは、結局はよっぽどの才能を持った方かラッキーな方を除き「トレードオフ」の状態だと思います。
最終的には「プラマイゼロ」に行き着くのです。
勉強をしなかったからいい大学に入れなかったかもしれないけど、高校時代はとんでもないリア充としてモテまくったかもしれないじゃないですか。
そしてその様子を勉強ができた同級生は「チクショー!」と思っている。
その後の人生、どちらの人生であってもほどほど楽しく生きている。
と言い、
「後のラクな人生のために働きまくれ!」
と、アドバイスしています。
『普通のサラリーマン』が『普通ではないセミリタイアという選択』を達成するには、『普通の生活』をしているだけは無理です。
さらに、中川さんは
正直、天賦の才がなく、天才的な運の良さがない人間にとっては「努力する」「無理をする」しか、40代でのセミリタイアなんて無理なんですよ。
と言います。
ここら辺も「工夫次第で誰でもセミリタイアできる」と考えている筆者とは真逆の考え方ですが、『周りの人々と同じような生活をしていてはセミリタイアなんてできない』という点では同じです。
筆者が『誰でもセミリタイアできる』と言う時には
- 収入の割に低い生活水準(社会人1年目の生活水準など)をキープし続ける
- インデックス投資を活用する
といった条件を付けていますが(セミリタイアの条件にもよりますが)、これらは『無理をする』『努力する』といった行為が必要だと言う人もいるでしょうから、そこら辺の意識の違いでしょう。
筆者であれば、『生活水準を上げない』『投資する』は、すでに平常運転となっているので、努力する必要はないのですが、
- 収入の全てを使い切っている
- 「投資は怖い」と考えている
人であれば、セミリタイアするためには相当な努力が必要なのだと考えさせられました。
いつ苦労するのか?
ただ、
- 人生の前半で頑張れば、後半は楽になる
- 人生の前半に楽すれば、後半は辛くなる
というのには同意で、筆者はそれに追加して
- 人生の前半でした苦労は、後半に複利が付いて返ってくる
と、考えています。
この『複利』は、投資については言わずもがなですが、『仕事での辛い経験』『人生の挫折』などについても同じです。
人生の前半でした辛い経験は、必ず後半で活きてきます。
若い頃に極貧生活を乗り越えてきたのであれば、後半に多少貧しくなったとことで乗り越えられます。
若い頃にバカみたいに残業させれらてきたのであれば、後半に残業の多い職に就いたところで(以前ほど)苦になりません。
特別な才能や運のない『普通の人』であれば、タイミングの差はあれど、どこかで苦労するしかありません。
そして「いつ、お金で苦労するか?」に関しては、比較的に自分で選ぶことが可能です。
若い頃に節約して投資しておけば、後半はお金のために働く必要がなくなります。
若い頃に節約しなければ、後半になってもお金のために働く必要があります。
どちらが正解かを決めつけることはできませんが、『複利がつく』ことを踏まえると、前者が正解(楽な道)なのではないかと思います。
これは『セミリタイアを目標としていない人』にも言えることで、
若いころから周りの人よりも生活費を抑えていれば、人生の後半には『周りの人よりもゆとりある人生を送れます。
結局のところ『楽に生きる裏技』なんてものはなく、『いつ苦労するか?』だけなのです。
まとめ:命と家族以上に大切などない
といった感じで、47歳でセミリタイアした中川淳一郎さんの記事を紹介&考察してきました。
セミリタイアに対する考え方は違えど、「後のラクな人生のために、いまを苦労しろ」という考えはまったく同じです。
ほとんどの苦難とは、いつ、どこで出会うか予想することはできませんが、
「お金に関する苦労をいつするか?」は、自分の意志で選びやすいです。
無計画のまま、流されるまま生きていき、予期せぬタイミングでお金の苦労をしないようにしっかりと考えておきたいものです。
最後に、
タイトルにもある『命と家族以上に大切などない』ですが、これは案外忘れがちです。
『仕事を通じてお金を稼ぐ目的は、自分や家族が幸せな時間を過ごすため』
であることは疑いようもない事実ですが、仕事に苦しめられ、自分が苦しみ、家族にも八つ当たりして、不幸な人生を送っている人が多くいます。
仕事をする目的は『お金を稼ぐため』ではありません、
仕事をする目的は『幸せな人生を過ごすため』です。
もし自分が「仕事が辛い…」と思っているのであれば、「何のために働いているんだっけ?」と、ゆっくり考え直してみた方がいいかもしれません。
本記事の内容が、本ブログの賢明なる読者達に届けば幸いです。
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