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【要約】本気でFIREをめざす人の為の資産形成入門 著:穂高唯希【書評】

 

FIREを目指す筆者(スパコンSE)が、

『本気でFIREをめざす人の為の資産形成入門 30歳でセミリタイアした私の高配当・増配株投資入門 著者:穂高唯希氏(三菱サラリーマンとしても有名)』

の内容を、一部要約してお伝えしていきたいと思います。

 

主な内容は

  • セミリタイアするために支出を最適化するべし
  • 実際に30歳でセミリタイアした穂高氏の実践した投資法

の2点となっており、後者は「アメリカ株投資をある程度理解している方であれば、とくに役立つ情報はない」という感想ですが、前者については、

  • FIREしたい!
  • 仕事がつらい…

と考えている人にとっては、非常に面白い(というか役に立つ)内容となっています。

 

また、「これから投資を始めよう!」と考えている方からすると、

  • 実際にFIREした穂高氏が投資している銘柄

なども紹介されているので、よい勉強になると言えそうです。

 

というわけで、『本気でFIREをめざす人の為の資産形成入門』を要約し、紹介していきたいと思います。

 

<目次>

 

 本気でFIREをめざす人の為の資産形成入門がおすすめな人

本書は30歳でFIRE(アーリーリタイア)した穂高氏が、

「経済的に自立した上で、自分の人生は自分で切り開く」

そういう生き方をサラリーマンでも努力次第でできることを、今の働き方、生活スタイルに疑問や違和感がある人の知って欲しい。

 との思いで書いた本です。

 

穂高氏は、『普通のサラリーマン』でありながら、『誰にでも再現可能な方法』でFIREを達成したわけですが、その具体的な方法が本書には書かれています。

 

よって(冒頭でも書きましたが)

  • FIRE(アーリーリタイアやセミリタイア)を目指している人
  • 投資で大きなリターンを手に入れたい方

には、非常に参考になる本です。

 

また、穂高氏は主に『アメリカ企業への個別投資』をしており、実際に投資している銘柄等も紹介しているので、

  • 投資初心者
  • アメリカ株投資の有利な点を深く理解できていない投資家

といった方にも非常にお勧めです。

 

では、まず筆者が最も強く印象に残っている個所から紹介していきます。

 

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収入の8割をせっせと株式買い付けに回る単純作業

本書の内容をまとめると、『収入の8割を株式の買い付けに回し続けることでFIREできる!』となります。

 

穂高氏は、以前はFXを使ってコツコツとリターンを出していたようですが、リーマンショック(や、その他想定外の事態)によって利益を吹き飛ばす経験をしたことで、

安定したリターンの得られる『高配当・増配銘柄への投資』の手法に移行していったとのことです。

 

穂高氏は、

高配当株・連続増配当株をひたすら買い続ける形で配当金収入の最大化に腐心し始めました。

配当金という定期的に生まれる不労所得・キャッシュフローを最大化するには、いかに多くの資金を作り、高配当株・連続増配株を購入し続けられるかが鍵となります。

「給料の大部分を投資に回すこと」「支出の最適化(節約)」を両輪として、最良と判断した高配当株・連続増配株に資金をひたすら投入し続けました。

そして次のツイートが私の投資哲学・投資方針を端的に表したものです。

「明日は給料日。収入の8割をせっせと株式買い付けに回す単純な作業。そうして配当収入の綺麗な右肩上がりのグラフが描かれていく。いかに若年期に投下資本を蓄積できるか、もうそれに尽きるんやで」

 と言っており、ここが『穂高氏の最も伝えたい箇所』となります。

 

この内容は、セミリタイアを目指している筆者も完全に同意で、『これさえ守れば、普通のサラリーマンであってもFIREを達成できる』のは間違いありません。

 

正確に言うと筆者は、全世界株式への分散投資をしているため、穂高氏とは投資先の差異はありますが、

『ムダな支出をせず、ひたすら安定収入の得られる資産を買いつづけることで、かならず経済的な自由を手に入れられる』

という考え方はまったく同じです。

 

この考え方さえ守れば、

  • 株式投資
  • 不動産投資
  • 債券への投資

といった、どんな投資を活用しようとも、行き着く先は同じです。

 

配当銘柄へ投資する理由

前述の通り、穂高氏は高配当・連続増配銘柄への投資をメインとしており、この投資法のメリット・魅力を以下のように語っています。

  1. 手間がかからない
  2. 再現性がたかい
  3. 不労所得の可視化になり、経済的自由の達成具合が明確
  4. 出口戦略を考える必要性が基本的に生じない
  5. 時間と共に積み上げられ、 相場局面にかかわらずモチベーション維持になる
  6. モチベーション維持により長期投資を可能にさせる
  7. ほかの生き方をする選択肢が増え、そのハードルが下がる
  8. 月々のキャッシュフローが読みやすい
  9. 配当利回りが、株価下落時の一定のクッションになることがある

これらを整理し、最近流行りの『インデックス投資』と比較すると、

  • どちらもトータルリターンは大きく変わらないが、『高配当・連続増配銘柄への投資』のほうが資産が増えていることを実感しやすく、投資をカンタンに続けることができる

となりそうです。

 

インデックス投資の場合は、企業からの配当金を受け取っても、投資家の手元に直接届くわけではない(コッソリ基準価格に反映されるだけ)ので、それを実感することはほとんどありません。

 

さらに、配当金受け取りによって基準価格が上昇したところで、ちょっとした下落で打ち消されてしまうので、『投資で儲けている』ということが実感できるようになるには、投資を長期間つづける必要があります。

 

しかし『高配当・連続増配銘柄への投資』をしていると、配当金が手元に直接振り込まれることになるので、『投資で儲けた』という実感が強く感じられます。

 

これは、暴落時でも変わりません。

株価が下落することよって資産額は減少しますが、定期的に配当金を受け取ることができるため、「資産は減ってるけど、着実に配当金を受け取ることができているから別にいいか」と考えることができ、精神的には非常にラクです。

 

これは非常に大きなメリットです。

 

高配当・連続増配銘柄への投資』が原動力となる

 投資は

  • 暴落があろうと、暴騰があろうと、長期に渡って投資し続けることが最も重要

ですが、暴落に遭遇したときに多くの個人投資家は逃げ出してしまう現実があります。

 

しかし、高配当・連続増配銘柄への投資をすることで、暴落があっても恐れず投資を続けることができます。

 

これは15年以上投資をしている筆者でも同じことです。

ほんの少ししか株を持っていない企業から、(額としては微々たるものであったとしても)配当金や株主優待が届くと「投資してて良かった」といまだに思います。

 

高配当・連続増配銘柄への投資は、その配当が頻繁に、かつ大きな金額となって届くわけですから、投資に対するモチベーションがアップすることは間違いありません。

 

そして、投資に対するモチベーションがアップすれば、自然と支出の最適化(節約)ができるようになり、さらに配当金が増え、さらにモチベーションが上がり…

と好循環に入ることができます。

参考記事:【節約不要】欲望のままに生きても資産が勝手に増えていく理由

 

よって、穂高氏は高配当・連続増配銘柄への投資によって、『収入の8割を投資に回す』という高いハードルを超えられた、と言えそうです。

 

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まとめ:本気でFIREをめざす人の為の資産形成入門をなぞればFIRE可能

ここまで記事にさせてもらった通り、穂高氏と同様に『支出を最適化して、投資資金を最大化し、それを継続する』ことで誰にでもFIREを達成可能と言えそうです。

 

この本を読んだ人の一部からは、「穂高氏は高収入だから達成できたんだ!」という批判もあがっているようですが、そんなこたーない。

 

もちろん、高収入であればあるほどFIRE達成までの期間を短くすることが可能ですが、平均的収入のサラリーマンであっても、早期FIREは達成可能です。

 

実際に、標準的な『既婚(共働き)、子一人の家庭』である筆者も、33歳からセミリタイアを真剣に考えだしたわけですが、41歳でセミリタイアを達成できる予定です。

※筆者の資産状況はこちらをご参照ください。

 

またこちらの記事でも検証した通り、平均的な収入の人であっても、穂高氏なみの生活を送れば、カンタンにFIREできることが確認できました。

 

「仕事が辛い…」

「お金のために働きたくない…」

と考えている方は、「FIREなんて無理!」と諦めることなく、真面目に検討することをおススメします。

 

なお、『本気でFIREをめざす人の為の資産形成入門』は、ここで紹介させてもらった内容以外にも、

  • VIX指数を参考にした”買い”タイミングの検討方法
  • 一般NISA、積立NISAの使い分け
  • 米国株への投資が有利な理由
  • 米国株ETFのメリット・デメリット
  • 穂高氏が実際に投資してきたポートフォリオの公開
  • 家庭環境・収入・年齢に応じた具体的な投資アドバイス

などなど、投資に直接的に役立つ情報も盛りだくさんとなっていますので、「投資によるリターンを少しでも上げたい!」という方には参考になるたお思います。

 

穂高氏が書きたかったのは『投資で儲ける方法』ではなく『支出を最適化すれば、サラリーマンでもFIREできる』だったかと思うのですが、上記に列挙した通り『投資で儲ける方法』にも多くのページを割いています。

 

よって「FIREしたいけど、具体的にどうすればいいの?」という疑問を持っている方(特に投資初心者)にもお勧めの一冊と言えそうです。

 

しかし、『本気でFIREをめざす人の為の資産形成入門』を読むべきだと思う人は(繰り返しになりますが…)

  • 仕事がしんどい…
  • やりたいことをやる時間がない…
  • 将来が不安…

という不満や不安を抱えている方です。

 

この本を読めば『その気になれば、誰にでもFIREを達成できる』ということを理解することができ、これら不満や不安を解消する手段を手に入れることができます。

 

繰り返しになりますが、穂高氏は『普通のサラリーマン』でありながらも『誰にでも再現可能な方法』でFIREを達成したわけで、その具体的な方法が本書には書かれています。

 

「自分みたいな普通のサラリーマンには無理だ」と決めつけず、FIREを目指してみてはいかがでしょうか。

 

 

 本記事の内容が、本ブログの賢明なる読者達に届けば幸いです。

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よろしければ以下の関連する記事もご参照ください。

 

以下は、本ブログの読者たちに”最も伝えたい内容”を整理した記事です。

筆者はこの記事で紹介する本たちの力によって、大きな資産を手に入れ、セミリタイア計画を遂行出来ています。

本ほど『低いコストで大きいリターンが得られる投資(人生を豊かにするもの)』は他にはありません。  

 

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