最終更新日:2020/6/13
6月10日にFRB(米連邦準備理事会)が「少なくとも2022年までゼロ金利を維持する」と表明しました。
その後6月11日には、NYダウ平均が6.9%もの暴落をしました。
(12日も大荒れの相場となりました)
FRBとしては
- 2022年まではゼロ金利でいくから安心してね。
- 景気が回復するまでしっかりサポートするよ。
と、市場へメッセージを伝えたかったのでしょうが、逆に
- そんな声明を発表しないといけないほどヤバい事態か!
と、受け取った投資家が多くいた為に、暴落に繋がったのだと考えられます。
なお、「NYダウは6.9%」と大きく下落しましたが、「NASDAQは5.3%」の下落で済んでいます。
FRBが2022年度までゼロ金利政策の継続を発表(からの大暴落)【NYダウとNASDAQを比較】
NYダウは、
- アメリカを代表する大企業30社
- 代表的な企業としては、ボーイング(航空)、ゴールドマンサックス(金融)、マクドナルド(外食)、アップル(ハイテク)などが挙げられる
が特徴で、採用銘柄は30社と少ないものの「アメリカの代表的な株式指数」として有名です。
NASDAQは、
- NASDAQに上場している全企業(3000社以上)
- 代表的な企業としては、マイクロソフト(IT)、グーグル(IT)など、ハイテク企業が多く挙げられる
が特徴で、今では「ハイテク企業の動向を計る指数」として有名です。
6月11日の暴落を比較すると、
- NYダウ:6.9%の下落
- NASDAQ:5.3%の下落
と、NYダウの方がおよそ30%も大きく下落しています。
これは
- 新型コロナウィルスによる影響がより小さいのはハイテク企業だ
と投資家が判断したためです。
実際にハイテク企業を代表するGAFAMは、新型コロナによる暴落時にも高い成績をキープしています。
※詳しくは以下記事をご参照ください。
6月11日の下落では
- グーグル:4.3%
- アマゾン:3.4%
- フェイスブック:5.2%
- アップル:4.8%
- マイクロソフト:5.4%
と、比較的に軽いダメージ(とはいえ大きいけど)で済んでいます。
一般的に暴落時には「割高になっている株ほど大きく下落する」と考えられがちです。
しかし、上記時期にも書いた通り、GAFAMは「割高株」といえる状況であるのにも関わらず、”下落幅が小さい”という結果となっています。
何でじゃい…。
と、ここで話は冒頭に戻りますが、FRBの「今後もしっかり経済対策していくよ」の声明が、ひとつのきっかけとなって暴落が発生したのが面白いですね。
株価は投資家のメンタルを反映している
以下記事でも書いていますが、直近2,3週間の株価の上昇は異常なものがありました。
個人的意見ですが、多くの投資家が
- 最近おかしいくらい株価上昇しているぞ…
- そろそろ、もう一回暴落するんじゃないの…?
と、待ち構えていたが為に、FRBからの声明がきっかけに暴落したのかな、とも思います。
FRBが今回の声明を発表したところで、新型コロナウィルスの対策(ワクチン開発など)や、企業の価値や、人々の消費行動などなどにはほとんど影響を与えませ。
よって、今回の値動きを見ている限り
- 株価は企業価値を反映している
という言い方をしますが、短期的には
- 投資家のメンタルを反映している
側面の方が強いように、あらためて感じました。
すなわち、
- 企業価値(長期的な株価)
- 投資家のメンタル(短期的な株価)
の、2つの”差”を知ることが出来れば、株式投資によって大きな利益を手に入れられる、と言えそうですね。
最近「メンタルトレーニング」や「認知行動療法」等々について学んでいるひょしおんぬにとって、ホットな内容となりましたw
今後そういった側面からも分析していけたらなぁ、と思う次第です。
本記事の内容が、本ブログの賢明なる読者達に届けば幸いです。
------------
ツイッターでは記事の公開を通知したり、投資に関係する記事を取り上げたりしています。よろしければフォローをお願いします!
本記事が少しでも良かったと思って頂けたら、以下バナーを1日1回クリック頂けると嬉しいです。よろしくお願いします!
よろしければ以下の関連する記事もご参照ください。
それではまた