最終更新日:2020/6/14
新型コロナの感染者数が世界で750万人を超え、インドでは1日で1万人近くの感染者が発生しています。
アメリカでも第2波への懸念が高まっており、週後半は荒れた相場となりました。
※新型コロナ世界の新規感染者数の推移
提供元:Template:COVID-19 pandemic data - Wikipedia
であるのにも関わらず、日本の報道を見ていると「不倫ネタ」 ばかり…。
マスコミの問題なのか、それを嬉々として受け入れる国民側の問題なのか…。
どちらにせよ、世界で最も重要な課題は「新型コロナ」や「黒人差別の抗議デモ」であることは間違いなく、その2つは
- 終息の糸口が見えていない
ことはは明白です。
…というわけで、日本国内の報道に惑わされず、実際の数値を使用して株価の推移を確認していきます。
完全に個人的意見ですが、ネット上に「これからは上昇していく」といった楽観論や、「もっと早く買っておけば良かった…」という”今後上がっていくことが前提となっているコメント”が多く見られるようになってきました。
これは暴落のサインのようにも見受けられます。
<目次>
- 【新型コロナウィルス】世界同時株安からの株価の変動を確認【暴落から16週間】
- 【新型コロナウィルス】過去2年間の株価の推移
- 【新型コロナウィルス】過去16週間の株価の推移
- VTI・VT・VWO・TOKの推移を比較
- 今後の株価について
【新型コロナウィルス】世界同時株安からの株価の変動を確認【暴落から16週間】
さっそくですが、株価の変動を「世界全体の株価の指標であるMSCI-ACWIを基準とする投資信託」の推移で確認してみたいと思います。
(世界平均の株価の推移と思ってください)
まずは過去10年の推移から。
※2020年6月12日時点の201,807ポイントに合わせて赤線を引いてあります。
グラフの通りですが、過去10年という長いスパンで見ても急落しているのが目立ちます。
とはいえ、現時点の株価は「2020年初の高値期」を除けばほぼ最高値にまで回復してきており、「一時的にちょっと値を下げていただけ」とも受け取れるような推移となってきました。
というわけで、随分回復してきていることが長期推移でも見て取れるようになっており、「このまま回復するのかな?」と感じてしまいます。
では、次に過去2年間の推移を掲載します。
【新型コロナウィルス】過去2年間の株価の推移
大荒れですね。
「谷深ければ山高し」の言葉通り、「大きく下げて」「大きく上げて」の繰り返しです。
直近2年間(2018年3月~)の単純平均が204,745ポイントであったため、現在の201,807ポイントとほぼ同じ値となっています。
また、「株価の推移の傾向」を見る「2か月の移動平均線(オレンジ線)」で見ると、「上昇トレンドにある」と言える状況が見て取れます。
しかし、6月11日の暴落によって、移動平均線と株価が近づいてきており、来週の株価変動によっては、移動平均を下回る可能性があります。
(それは暴落のサインとも受け取れます)
では次に過去16週間の株価の推移を掲載します。
【新型コロナウィルス】過去16週間の株価の推移
久しぶりに、前週の株価を下回りました。
さらに、「2週間の移動平均線(オレンジ線)」と「株価」を比較すると、株価が移動平均線を下回っており、「暴落のサイン」とも受け取れる事象が発生しています。
なお、具体的な株価の変動率としては
- 先週末(6/5)と比べて5%の下落
- ピーク時(2/21)と比べて15%の下落
- 底値時(3/24)と比べて30%の上昇
となっています。
正直に言って、下落してくれて”安心”しています。
(資産は減っている訳なんで、不思議と言えば不思議な感覚ですね…)
このまま株価が回復してしまっては、「企業の業績が悪化したのに株価が高くなる」となってしまうので、「株価が割高」状態となり非常に困ることになります。
※「困る」の具体的内容は以下記事をご参照ください。
では最後に、投資先地域毎の推移をETFで確認します。
VTI・VT・VWO・TOKの推移を比較
※2020/2/3時点を100ポイントに統一しています。
結果は見ての通りですが、今週は
- 全ての地域が同じ値動きをして、差異がほとんどなくなった
という点が目立っています。
今までは、
- アメリカ株強し、新興国株弱し
が、目立っていましたが、一気に差が縮まりました。
新興国での新型コロナは拡大し続けているというのに…。
つくづく
「実態と株価は関係なく動く」
という言葉が身に沁みます。
今後の株価について
先進国では新型コロナウィルスの最悪期は脱し、これからは「いかに第2波を抑えるか」を念頭に置きながら、経済活動再開のタイミングをうかがっていくフェーズとなりそうです。
しかし、世界全体に目を向ければ「新型コロナは拡大中」であることは間違いなく、楽観視できる状況では全くありません。
また、日本国内やアメリカに目を向けても、移動制限(や緊急事態宣言)が解除されたのちに、再び感染拡大が起きており
「移動制限の解除 → 感染拡大 → ふたたび移動制限」
となることが想定され、しばらくはこの状況が続くと予想されます。
何にせよ、世の誰もが新型コロナウィルスの今後について正確に予想出来ない以上、一般投資家にできることは、
- 「出遅れないように今のうちに買おう!」と買い急ぐ
- 「2番底の前に逃げ切ろう!」と売りに走る
といったことをせず、冷静に市場を見つめながら自分の投資ルールに忠実に従うことしかありません。
というわけで、これからも積立投資を心穏やかに続けていくことにします。
「相場が荒れれば荒れるほど、積立投資が活きる」わけなので、これからも荒れた相場が続くことに期待します。
本記事の内容が、本ブログの賢明なる読者達に届けば幸いです。
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それではまた