最終更新日:2020/9/27
新型コロナウィルスによる世界同時株安からの株価の変動を確認していきます。
今週も『下落』となり、『コロナ暴落で底を打った3月以降、初めての4週連続でダウン』となりました。
良い感じに下落続きでテンション上がっております。
なお、株価に大きく影響するであろう『全世界の新型コロナの新規感染者数』は、ここ1か月くらい”ほぼ横ばい”という傾向が続います。
※新型コロナ世界の新規感染者数の推移
提供元:Template:COVID-19 pandemic data - Wikipedia
新規感染者数が横ばいとはいえ、累計では18日には全世界の新規感染者数が3000万人を突破し、世界中に猛威を振るっていることが分かります。
さて、このような状況の元、株価はどのように推移しているのか、実際の”数値”で確認していきたいと思います。
確認するのは、
- 日本で販売している投資信託(為替の影響も含んだ確認)
- アメリカで販売しているETF(ドル-円の為替を無視して確認)
の2つです。
<目次>
世界同時株安からの株価の変動を確認
さっそくですが、株価の変動を「世界全体の株価の指標であるMSCI-ACWIを基準とする日本の投資信託」の推移で確認してみたいと思います。
(世界平均の株価の推移と思ってください)
まずは過去10年、過去2年、過去31週の推移を記載します。
※2020年9月25日時点の215,383ポイントに合わせて赤点線を引いてあります。
良い感じに下落してきたぞ!!
週末時点の値を拾うと『4週連続の下落』ということで、7月時点の値にまで戻してきました。
特に直近2週の移動平均線(オレンジ線)を見ると、はっきりと分かる下降トレンドにいることが分かります。
なお、具体的な株価の変動率としては
- 先週末と比べて3.1%の下落
- ピーク時(2/21)と比べて9.6%の下落
- 底値時(3/24)と比べて38.4%の上昇
となっています。
では次に、投資先地域毎の推移をETFで確認します。
VTI・VT・VWO・TOK・VYM・QQQの推移を比較
まずは、地域別の推移です。
※2020/2/3時点を100ポイントに統一しています。
今週はどの地域も『下落した1週間』でした。
下落を続けているので、『大きく下げている』という印象を持ちます。
具体的な結果を成績順に並べると、
- 101.7ポイント:アメリカ(VTI)
- 99.8ポイント:新興国(VWO)
- 99.3ポイント:全世界(VT)
- 98.9ポイント:先進国(TOK)
といった感じで、ほとんど同じような成績となっており、基準にしている2月3日時点の値を下回ってきました。
いいね!
次に、アメリカ株の中でも種類別ETFの推移を見ていきます。
まず真っ先に目に付くのは、
- QQQ(NASDAQ100:米ハイテク大手)の圧倒的な成績
- VYM(米高配当)の残念な成績
ですが、ここ4週間の成績にフォーカスを当てると
- QQQは大きく下落
- VYMは比較的に安定
という実績も目につきます。
にしてもQQQの動きは激しく、見ていた楽しいなぁw
この状況について『株式投資』や『株式投資の未来』で有名な、ジェレミー・シーゲル教授は、
「パンデミック相場で急騰していたハイテク銘柄は、多くのトレンド投資家を集めていた。ハイテク株暴落が、いつか起きることは分かっていた。これは健全な暴落だ。」
と言い、どちらかというと『良い暴落(過剰な暴騰を避けた)』と捉えています。
今回の暴落によって
- 「ハイテク株はもう終わりじゃ!」と配当銘柄の人気が高まる
- 「大きく値を下げて適正な株価になった!」と再びハイテク株に人気が集まる
など、どのようになるか注視していく必要がありそうです。
今後の株価について
新型コロナの『新規感染者数の増加』は、いったん落ち着きつつあります。
が、”増加”が落ち着きつつあるだけで、大量の新規感染者を出し続けていることに変わりはありません。
よって、これからしばらくの間は、『新型コロナが経済へダメージを与え続けるターン』が続くことが予想されます。
しかし、新型コロナのワクチン・治療薬の開発への期待が高まっていることもあり、株価は順調に上げ続けています。
とはいえ、「やっぱりワクチン・治療薬は、簡単にはできないわー」となる可能性も十分に考えられ、その場合は『ふたたび株価の暴落』が発生する危険性もあるわけです。
というわけで、個人投資家がやらねければならないことは、
- 「出遅れないように今のうちに買おう!」と買い急ぐ
- 「2番底の前に逃げ切ろう!」と売りに走る
といったことをせず、冷静に市場を見つめながら自分の投資ルールに忠実に従うことしかありません。
とはいえ、以下グラフの通り、広い目線で見れば世界の株価は100年以上にわたり上昇を続けているのも事実です。
つまり、今後暴落が発生しようとも、しなかろうとも
- 大きくとらえれば”今”が最も安く株を購入できるチャンス
と言えるわけです。
というわけで、本ブログの筆者ひょしおんぬは、
- 生活防衛費を残した余剰資金の全てを投資する
というスタイルを今後も継続していき、将来のリターンに期待したいと思います。
関連記事:積立インデックス投資にナンピン買いは不要【資産を最大化するためのヒント】
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