最終更新日:2020/3/6
「お金は全部日本の銀行に貯金しています」という、危険を恐れない"ギャンブラー"が世の中には数多くいます。
と、過激に書き始めてみましたが、ただのネタではありません。
「投資なんてギャンブルせずに無難に全部貯金(日本円)しています」という人に言いたい。
「全部貯金はギャンブルです」
<目次>
【増えない】「貯蓄は貯金だけ」はお勧めできない【貧乏まっしぐら】
金融資産(株や外貨、債券など)を保有する際の鉄則と同じく、お金(通貨)を保有する際も分散投資が基本です。
もとい、通貨も金融資産の一つである為に分散投資しなければ保有リスクは高まります。
(日本住まいであれば、日本円の「保有割合」が高くなるのは普通かと思いますが)
日本円の貯金しか無いことによる最大のリスク
日本円しか持っていない人にとって最悪のケースとして考えられるのは「ハイパーインフレ」です。
「お金の価値が下がる(モノの値段が上がる)ことでパン一つの値段が数百万円にもなる」ような事態のことです。
ハイパーインフレが起きた場合、たとえ貯金が数千万円あったとしても、パン数個買っただけでも貯金が枯れてしまうような状況になりかねません。
現役労働者であれば収入も合わせて上昇すると考えられるため、生き延びるコトは可能かもしれませんが(貯金は無くなった同然になりますが)、アーリーリタイア済みの方など収入元の無い方にとっては死活問題です。
「ハイパーインフレなんて日本で起きるわけない」と思う方が多いと思いますので、ハイパーインフレが起きた国や時期を列挙してみます。
・2018年頃:ベネズエラ
・2007年頃:ジンバブエ(有名ですね)
・1990年頃:ブラジル
・1988年頃:アルゼンチン
「新興国ばかりだね」と思いますよね。でも列挙を続けます。
・1946年頃:日本
・1923年頃:ドイツ
かなり過去に遡りますが、日本やドイツでも起きてました。
日本ではおよそ5年間で物価が70倍になりました。
(コンビニでペットボトル飲料1本を買おうとすると1万円以上するレベルのインフレです)
日本でハイパーインフレは起きるのか
最初に書きますが、まず日本でハイパーインフレは起きないと思います。
が「将来何が起こるの分からない」だけではなく、現実的なところでも戦争(「米中貿易摩擦が発展して」「北朝鮮が暴走して」などなど)が発生し、それをきっかけにハイパーインフレが発生する危険性は常にあると言えます。
ハイパーじゃないインフレは?
意外と多くの方が知りませんが、日銀は「年間2%のインフレを目標」としています。
つまり日銀の目標が達成された場合「あなたの貯金が年間2%ずつ目減りしていく」ことになります。
なお年間2%のインフレがが継続すると36年後には物価がおよそ2倍(貯金の価値が半分)になります。
つまり「36年後の私のために、缶コーヒー10本分(1300円)貯金しておこう」としていたとしても、36年後の私は「1300円じゃ缶コーヒー5本しか買えぬよ」となっているわけです。
「そんな長期間インフレが続くわけがない」と思う方もいるかもしれませんが、世界中のほとんどの国ではインフレが起きて(起こして)います。
「日本はインフレが起きていない異常な国」なだけです。
その異常がいつまでも続くと信じていては危険です。
また日本は基本的に円安を望んでいます(国が誘導しているとは言いませんが)
円安になれば、海外のモノを買うときに大量の円が必要になります。
大量の円で買ったものは、一般ユーザへの販売価格が当然上昇します。
すなわち「インフレ」と同様です。
どう対策するのか
インフレ(や円安)の対策をする為には、資産を分散してインフレや円安に負けない状態にしておけばいいのです。
インフレ対策として真っ先に思いつくのは、「株式」や「金(ゴールド)」「不動産」を保有しておくことです。
モノの価値が上がるのであればモノを持っておけばいい、ということです。
特に株式を保有すれば、以下記事にある通りあなたの為に働いてくれる労働力を手にいれることにもなります。
また、円安対策として思いつくのは「海外の株式」「外貨(米ドルなど)」を保有しておくことです。
円が安くなることが予想されるのでであれば、円以外の資産を持っておけばいいだけです。
なお、例えばアメリカでは、直近数十年間2%前後のインフレが続いています。
よってアメリカ人は資産を目減りさせない為に「投資で貯蓄する」というのがスタンダードとなり、実際に投資をしている人の割合が高いです。
(日本人は貯蓄の15%を投資に、アメリカ人は50%を投資に回している:日銀調査)
なお私のおすすめインフレ対策、は投資初心者でも容易に手をだしやすい「インデックスファンド@全世界の株式に100%投資する投資信託を定期購入する」です。
具体的には以下記事にある投資信託を購入して利益を出しています。
世の中には当然危険な投資も数多く存在しています。
誤った投資先を選ばないよう、自ら進んで勉強していく必要があります。
最後に:「貯蓄は貯金だけ」はお勧めできない
今回は「貯蓄を貯金(日本円)だけ」にしておく危険性について記事にさせてもらいました。
日本に住んでいると忘れがちですが、経済は世界とつながっており、世界中が常におだやかだとは限りません。
また、世界ではインフレが継続するのがスタンダードです。
よって、日本が世界の荒波に飲み込まれるたり、大幅なインフレになったとしても、自分のお金を守れるよう資産を分散して保有しておくことを忘れないようにしておく必要があります。
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