更新日:2021/3/30
1000万円あればセミリタイア可能です。
一般的には「セミリタイア実現には大金が必要だ」と言われていますが、実際に1000万円でセミリタイアしている人もいます(最後にご紹介)し、シミュレーションしてみれば不可能ではないことがよく分かります。
というわけで、この記事では資産額が1000万円でセミリタイアするにはどうしたらいいのか?について検討していきたいと思います。
繰り返しますが1000万円あればセミリタイア可能でが、『具体的な生活費や、投資の必要性』について考えていきます。
また『普通のサラリーマンが1000万円貯める方法』についてもご参照ください。
(記事の最後にもリンクがあります)
<目次>
- 【検証】1000万円の資産でセミリタイアする方法をシミュレーション
- セミリタイア後は収入0円で1000万円の資産を取り崩し続けるケース
- セミリタイア後に1000万円の資産と収入が5万円/月あるケース
- セミリタイア後に収入が5万円/月あり、1000万円全てを投資しているケース
- 1000万円でセミリタイアした人をご紹介
- まとめ:シミュレーション上では1000万円の資産でセミリタイア可能
【検証】1000万円の資産でセミリタイアする方法をシミュレーション
まず「”セミ”リタイア」というわけで多少の労働は視野に入れて検証しますが、とはいえ「月20万円の収入がいる」となってしまっては何の意味もないので、「可能な限り働きたくない」との考えを前提とします。
また、本記事では以下条件を前提にしています。
- 30歳
- 独身一人暮らし
- 賃貸住まい
- 借金なし
- 健康体
- ”まとも”だと言える生活を目指す
- 年金+健康保険は支払う(4万円/月)
- 65歳まで食つなぐ(以降は年金のみ)
「年金なんか期待できない」という意見もありますが、多くのマスコミの報道とは違って、年金運用は大成功を収めているので、年金はフル活用する前提でいきます(以下参考記事)
それでは、どのようにすればセミリタイアを実現可能なのか、具体例を挙げていきます。
検証するケースは
-
収入0円で1000万円の資産を取り崩し続ける
-
収入が5万円/月ある
-
収入が5万円/月あり、1000万円全てを投資する
の3パターンです
セミリタイア後は収入0円で1000万円の資産を取り崩し続けるケース
1000万円で30歳→65歳まで切り崩して生きていこうと思うと、およそ29万円/年で生活する必要があります。
月あたりにすると24,000円で生きていく必要があります。
「年金+健康保険の4万円/月」を支払うことすら不可能なので、検証するまでもなく「セミリタイア(もといアーリーリタイア)不可能」です。
セミリタイア後に1000万円の資産と収入が5万円/月あるケース
次に5万円/月の収入があるケースで検証します。
5万円/月の収入は、以下などから簡単にえられる収入です。
- 時給1000円のバイトを3日に1回、5時間ずつ行う。
- ウェブライターとして1文字1円の記事を月に5万文字書く(数十時間程度の労働)
- 1日1万円の治験を月に5回受ける。
他にもブログやアフィリエイト、Youtube等でも、稼ぎ出すことも不可能ではない金額です。
「1000万円の資産」+「月5万円の収入」があれば、月間74,000円の支出が可能となりますので以下費用で済ませれば生きていくことが可能です。
- 40,000円 : 年金+健康保険(高い…)
- 15,000円 : 家賃(探せばある)
- 9,000円 : 食費(300円/日)
- 6,000円 : 通信費(必須な時代…)
- 4,000円 : 光熱費(まだ頑張れる)
娯楽は「ネット」「読書(図書館)」「運動(ウォーキングやジョギング)」といった、費用を必要としないものを選びます。
(運動はカロリー消費量が増えるためお勧めできませんが)
相当苦しい生活ではありますが、格安の賃貸を選び、常人にはない節約精神を持ってすれば達成可能と言えそうです。
ただし、最低限必要な費用しか準備できていないため、
- 病院に行けない
- 人付き合いが難しい
- 栄養が偏る(安い食材は限られている)
といった多くの問題が発生すると予想されますので、多くの人にとっては厳しい生活となりそうです。
セミリタイア後に収入が5万円/月あり、1000万円全てを投資しているケース
次に資産の1000万円全額を投資しているケースで検証します。
「投資なんて…」と思う方も多いでしょうから、『思う最も無難な投資(知識やテクニックがいらない)』の代表格である『全世界の株式に分散投資するインデックス投資』を選びます。
よって、投資による期待リターンは、年利5%程度と低いものとなってしまいますが、『誰にでも当てはまるセミリタイア計画』を検証するために、これを投資先として採用します。
参考記事:インデックス投資のメリットとは【初心者でも平均点が取れる】
さてその投資を採用すると、月間10万円の支出があっても、以下グラフの通り資産を取り崩しながらも生きていくことが可能となります。
月間10万円の支出となると、以下の様な生活となります。
- 40,000円 : 年金+健康保険(高い…)
- 25,000円 : 家賃(探せばある)
- 18,000円 : 食費(600円/日)
- 3,000円 : 通信費(必須な時代…)
- 4,000円 : 光熱費(まだ頑張れる)
- 10,000円 : その他
「その他」支出が計上できるほど豊かな生活になりました。
また、食費が600円/日まで使用できるということで、卵を毎食10個(1日30個)は食べられるレベルとなりました。
卵30個というと、
- カロリー : 2500~3000kcal
- タンパク質 : 150g~200g
くらい摂れ、生きていくのに十分なカロリー摂取が出来ます。
他にも卵は栄養価が高く、ビタミンCと食物繊維以外の重要な栄養素を全て含んでいる「ほぼ完全栄養食」と言われるため、これだけでもほとんど問題なく生きていけます。
またタンパク質の含有量が非常に多いため、趣味が筋トレの方でもタンパク質を十分に補うことが可能です。
さて、毎日卵30個という極端な例は置いておき…、日に600円の食費が使えれば、贅沢はできないまでも、まぁまぁな食生活が期待できます。
また、『その他費用』や『家賃』をさらに減らせば食事を豊かにすることも可能で、10万円の支出があれば『どこに、いくらのお金を使うか』を検討する余地が生まれてきます。
1000万円でセミリタイアした人をご紹介
さて、ここで『実際に1000万円でセミリタイアしてたひと』を紹介させてもらいます。
- ミクさん:30歳1000万円でリタイア
ミクさんは、30歳1000万円でセミリタイアし、その後は治験などでお金を稼ぎながら生活をしています。
なお、ミクさんは、賃貸ではなく『150万円ハウス』を購入して暮らしています。
頻繁にブログを更新されているので、それを見ることで
- セミリタイアに対するモチベーションアップ
- セミリタイア後の具体的な生活をイメージ
- セミリタイアの為の心構え
などを手に入れることができます。
少額のでセミリタイアを目指している方は、是非ご覧ください。
まとめ:シミュレーション上では1000万円の資産でセミリタイア可能
繰り返しになりますが、上記で検証した通り1000万円の資産があればセミリタイア可能と言えそうです。
また、その1000万円を投資資産としてれば、ある程度の余裕を持ってのセミリタイアが可能となります。
ただし、『年利5%のリターン』は過去の実績を参考に出した値であるため確実に得られるものではないため注意が必要です。
(200年以上の実績なので、よほど大丈夫でしょうが…)
また、低所得であれば『年金の支払いをやめる(控除)』という手段を取ることで、月間の生活費を4万円ほど増やすことも可能ですが、
老後は「労働すること」が難しくなってくるため、「労働力を行使することが可能な若い時代」にしっかりと年金は収めておき、老後は年金に頼った暮らしを計画しておく方が無難です。
また、以下記事にまとめさせてもらった通り、現代は「好きなことをして稼ぐ」ことが可能な時代となっています。
セミリタイアによって手にした自由時間で、「好きなことをして稼ぐ手段」を見つけることが出来れば、サラリーマンとは比較にならない豊かな人生が待っていると考えられます。
いずれにせよ、セミリタイアは実は手の届く範囲に存在しています。
どういった人生を歩むのが正解なのかは分かりませんが、人生の選択肢の一つとして挙げておいてもいいのではないでしょうか。
なお、2000万円の資産でのセミリタイアシミュレーションを以下記事でしていますので、よろしければご参照ください。
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