たまに、「貯金だけをして投資をしないと損をするぞ」的な言葉を聞きます。
しかし、これは間違っていると私は思うのです。
何故ならば、
- 貯金も「日本円への投資」だと考えられるから
です。
最近では、円安ドル高の傾向に流されて『ドル買い』をしている人が増えているそうです。
『ドルを保有しておく』という選択をしておけば、さらなる円安によって（日本円換算すれば）リターンを見込めるためです。
これは『ドルへ投資している』と考えられるでしょう。
であれば、同じように『日本円を保有しておく』という選択は『日本円へ投資している』と考えることができます。
資産の多くを日本円で保有しておけば、円高になった際に海外のモノを安く買えるようになります。
強い円高傾向が長期間続けば、どんどん日本で生活をすることがラクになり、海外旅行へも気軽に行けるようになります。
しかし、円高は、海外の通貨や資産へ投資している人々に対して大きなダメージを負わせることになります。
つまり、
- 円高になれば『日本円での貯金という名の”投資”』は成功し、『海外資産への投資』は失敗する
と言えるわけです。
よって、
- 余剰資金をすべて『貯金』している人は、日本円へ全力投資をしている
と考えられるわけです。
これは、個人的にはかなりリスクの高い投資であると思いますが、それでも『投資をしていない』わけではありません。
よって、冒頭で書いた
「貯金だけをして投資をしないと損をするぞ」
という言葉は間違っており、
「貯金という『日本円への投資』だけしているのはリスキーだぞ」
というのが正しい指摘だと言えるでしょう。
一つの資産に全財産を突っ込んでしまう行為がハイリスクであるのは、『現金』だけでなく『株式』『外貨』『コモディティ（商品）』『不動産』であろうとも同じことです。
持っている商品の価値が上がれば大きな利益が期待できるが、価値が下がれば大きな損失を負うことになるのは、どの商品であっても変わりありません。
よって、複数の消費へ分散投資する必要があるわけです。
日本には円高に運命を預けた『日本円全力投資リーマン』が大量にいます。
円高が大きく進めば『日本円全力投資リーマン』の投資は大成功となり、私のような海外の株式へ投資している人は痛い目を見ることになります。
しかし、必ずしも円高が進むとは限りません。
円安になれば『日本円全力投資リーマン』の投資は大失敗となります。
というわけで、
「一つの資産に全力投球するようなハイリスクな投資はやめておけ！！」
とアドバイスしたいと思います。
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外貨を含め、通貨を持つことを『投資』と言っていいかどうかは微妙なところ（どちらかと言うと『投機』という認識）ですが、この記事では『投資』とさせてもらいました。
本記事の内容が、本ブログの賢明なる読者達に届けば幸いです。
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