最終更新日:2020/6/26
貯金しているお金は日々減少していきます。
世界では微インフレがスタンダードで、日本でも年間2%のインフレを目標とした金融政策がとられています。
すなわち、「貯金(現金)は毎年2%ずつ価値が下がっている」ことに他なりません。
また、新型コロナウィルス対策で、各国政府が大量のお金をばらまいていることから、今後は大きくインフレ方向に向かう可能性がります。
本記事では、「自分の資産を減らさない方法」について焦点を当て、自分の資産を守る為の方法として「国債(債券)への投資」や「ローリスクな投資」を提案していきます。
自分の資産の多くを貯金している方や、リスクの低い投資を検討している方に届けば幸いです。
貯金するくらいなら国債(債券)への投資やローリスクな投資をしよう【インフレ対策】
冒頭でも書いた通り、世界ではインフレがスタンダードです。
銀行による利息が全く期待できない今日では、「自分の資産を貯金しておく」という行為は、「自分の資産を減らす」という行為とイコールです。
もし「貯金=無難な方法」と考えているのであれば、それはあやまちで、「無難にお金を守る方法」としては、「リスクの低い投資」が必須となります。
とはいえ、「長らくインフレとは無縁の日本」に住んでいると、「本当にインフレになるんかいな?」という疑問が沸いてくると思いますので、まずは世界のインフレ状況を確認していきます。
世界のインフレ状況を確認
IMFの調査結果によると、2018年でデフレだった国は(調査対象の190か国中)
- エクアドル
- セントクリストファーネイビス
- エリトリア
の3国しかなく、残り187国はインフレでした。
また187か国中、
- 118か国が2%以上のインフレ
- 162か国が1%以上のインフレ
となっており、「世界中でインフレがスタンダード」ということがよく分かります。
代表として、日本とアメリカのインフレ率の推移を確認すると、以下グラフの通り
- アメリカ: 0~5%程度のインフレ
- 日本 :-2~3%程度のインフレ
となっていました。
※出典元:世界経済のネタ帳
「日本はインフレではない(むしろデフレ)」というイメージを持っている方も多くいるとは思いますが、どちらかというと「軽いインフレ」が続いている状況です。
実際に30代中盤のひょしおんぬ(筆者)は、
- 自販機飲料は100円がデフォルト
- 牛丼チェーンの並盛は280円
- マクドナルドのハンバーガーは60円(55円?)
という時代を生きてきましたが、いずれも現在では値段が上昇しています。
しかし、預金金利はほぼ0%のまま推移しており、着実に「貯金していたお金の価値」は下がりつつあります。
よって、「自分のお金を守る」ためには、何かしらの行動が必要となるわけです。
その代表的な行動が「投資」です。
ローリスクな投資がおすすめ【国債について】
「投資」 と聞くと
- 怖い
- 難しい
- リスクが高い
といったイメージを抱く方が多いと思います。
実際にそういった投資もありますが、反対に
- 簡単
- 誰にでも出来る
- リスクが低い
投資もあります。
そして、「最も簡単にできるリスクの低い投資」の代表格が国債への投資です。
国債への投資は、対象の国がデフォルト(いわゆる破綻)しない限りほぼ間違いなくリターンが得られ、30年債であれば年利が
- 日本 :0.46%
- アメリカ :1.42%
- オーストラリア:1.25%
となっています。
「ほぼ破綻する可能性がない」と言っても問題ないアメリカでも年利1.42%のリターンが得られます。
例えば100万円をアメリカ国債へ投資すれば、30年後には142万円になって返ってくるわけです。
老後に備えてノープランで貯金しているよりは100倍マシです。
とはいえ、30年ものの国債に投資していると、
- インフレが加速
- 銀行預金の金利が大きく上昇
した際に、「銀行に預金しておいた方が良かった…」となってしまう可能性があります。
(年利1.4%の国債を買った後に、預金金利が1.5%になるような事態が起これば…)
よって「国債に投資しておけば安泰」とはいきません。
そこで、「国債」よりは少々手間がかかりますが、「各種資産への分散投資」をお勧めします。
分散投資することでローリスクな投資をする
上記で書いた「インフレ時リスク」は、「インフレに合わせて価値が向上する資産」に投資することで回避できます。
代表的な資産としては
- 不動産
- 金(ゴールド)
- 株式
などが挙げられます。
これらを上手く組み合わせることで、「インフレに対応できる資産」を手に入れることが可能です。
中でも「株式投資」を上手く活用すれば「インフレ」「デフレ」に関わらず、「あなたの為に稼いでくれる労働力」を手に入れられることとなり、資産形成に大きく役立ちます。
詳しくは以下記事をご参照頂きたいのですが、「適切な分散投資」をすれば「インフレにようリスク回避」だけでなく、リターンも得られるようになります。
そして、「適切な分散投資」に難しい知識や勉強は必要なく、誰にでも可能です。
まとめ:自分を資産を守るためにはローリスクな投資が必須
ここまで記事にさせてもらった通り、世界のスタンダードは「インフレ」である以上、現金を(預金などで)持ち続けることは「損をする」と言わざるを得ません。
何も考えずに生きていては、誰もあなた(の資産)を守ってはくれません。
自分(の資産)を守れるのは自分だけです。
「貧困老人」になる道を自ら選んでおきながら、国や社会に文句を言うような人間にならないよう、注意深く生きていく必要があります。
本記事の内容が、本ブログの賢明なる読者達に届けば幸いです。
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