ぼんやりと「債券の時代がくるんじゃね?」と思う今日この頃です。
2008年のリーマンショックを最後に『株式の黄金時代』が20年近く続いており、近年では「債券は死んだ」と表現されることすらあるわけですが、色々と見ていると、ついに逆転するんじゃないかと思えてきます。
やっとプラスになった国債の実質金利
ご存じの通り、現在はインフレ率が上昇しているだけでなく、金利の上昇に合わせて国債金利(米10年国債)も上昇しています。(以降、すべて規模の大きいアメリカ市場を見ています)

この二つを合わせた『"実質"国債金利』は以下のように推移しており、

近年では『低いインフレ率』と『さらに低い金利』の組み合わせで『10年債の実質金利』は低い値となっており、特にリーマンショック以降はひどい有様です。
これに『債券のトータルリターン(米国債全体:Bloomberg U.S. Treasury Index)』を追加すると、以下の通りで

ここ数年で言われていた「債券は死んだ」とという言葉通り、近年では絶好調な株式に比べて残念すぎる債券であり続けました。
昔の債券は強かったのに…(債券のトータルリターンが高かった)
その『債券が強かった時代』がもっとも顕著なのが1980年代ですが、この頃には、
- スタート時には、高いインフレ率・高い金利だった
- その後、両方が下落していった
という状況にありました。
なんとなく、現在おかれている状況と似ているような気がします。
金利が低い状況では債券によるインカムゲインは小さいですし、金利引き下げによる債券価格の上昇(キャピタルゲイン)も期待できないため、債券のトータルリターンを期待することは難しいです。
しかし、現在のように金利の高い状態からであれば、
- 景気の悪化により金利を引き下げ ⇒ 債券価格の上昇
という『株式が落ちていく状況にあってもリターンが手に入る』ことを期待することもできます。
これぞ債券。
つまり、
- リーマンショック後から低金利が続いていた⇒債券の魅力がなかった
- ここ数年高金利になってきた⇒債券が魅力的になった
わけです。
相対的にも債券
債券の魅力が高まっているのに加えて、伝統的投資先の一つである株式の魅力が薄まっているように感じることも、債券へ注目している要因の一つです。
というもの、このブログでは繰り返し書いている通り『株式高』と言える状況にあり、PER等々の指数が「過去と比べても割高である」ということを示しています。
※詳しくは上記をご参照
よって、これまでと比べると、
- 債券の魅力が大きくなった
- 株式の魅力が小さくなった
というわけで、債券投資のうまみが増えていることを感じています。
この『株式 vs 債券』はリスクプレミアムで表されることが多いのですが、実際に、S&P500のリスクプレミアム(米10年国債と比較)がマイナス圏に落ちるような事態になっています。

え?
S&P500のリスクプレミアムがマイナス…?
そんなことあるの?
これは、
- S&P500の益回り(実績PERの逆数)が3.43%
- 米10年国債利回りが4.29%
と、国債利回りが上回っているからです。
もちろん、上記PERは過去の実績に伴うものなので、企業が高い成長率をだせば高いPERは(低い益回り)は肯定される(割高じゃなかった)わけですが、にしても、リスクプレミアムがマイナスか。
こりゃ、債券を増やしたくなるわ…。
というメモ
唐突に終わりますが、というメモでした。
なお、私は債券比率を現在の15%から高めるつもりはありませんが、
債券の時代が来た時には「15%持っておいて良かった!!」と言うでしょうし、
債券の時代が来なかったら「15%しか持ってなくて良かった!!」と言うでしょう。
どう転んでも喜べるようにしておくのが『良いポートフォリオ』なのです。
というわけで、
S&P500のリスクプレミアムがマイナスと知って驚いた私がお届けさせてもらいました。
いまこそ債券にも注目しようぜ!!
本記事の内容が、本ブログの賢明なる読者達に届けば幸いです。
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