GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)から2025年度第3四半期運用状況の報告がありました(GPIF)

結果は、3四半期だけで
- 収益率:+5.84%
- 収益額:16兆1,878億円
となり、2001年の運用開始以降では
- 収益率:+4.71%
- 収益額:196兆3,721億円
となりました。
なお、現在の運用額は293兆円となっておりますので、運用によって資産を3倍にまで膨らませることに成功したことになります。
293兆円と言われても、額があまりにも巨大すぎて分かりづらいので補足すると、これは東京ドーム8,383個分の金額です(ドームの建築費は350億円)
琵琶湖の面積は東京ドーム14,000個ほどの広さとなっていますので、GPIFは琵琶湖のおよそ半分強ということになります。

とまぁ、謎の論理展開は忘れていただきまして、
相変わらずにGPIFは素晴らしいです。
とても素晴らしい。
のですが、だからといって
「素晴らしい投資ノウハウをもったGPIFという組織があるのだから、これを活用しない手はない」
と政治家が言うのはちょっとズレているような気がしないでもないです。
というのも、この素晴らしい実績は『過去の市場が好調であった』が最大要因であるからです。
GPIFは、2024年末時点で232の外部ファンドに運用を委託しており、アクティブファンドへも委託していますが、時価総額ベースでみると、
- 国内株式(インデックス):590,847億円
- 国内株式(アクティブ) : 22,535億円
- 海外株式(インデックス):502,442億円
- 海外株式(アクティブ) : 90,991億円
となっており、ほとんどがインデックスファンドとなっています(ちなみに、債券運用はここまでインデックスに偏っていません)
GPIFは自ら運用を行っているのですか。|年金積立金管理運用独立行政法人
よって、
- 世界の市場が好調であればGPIFの運用額は大きくなる(リターンが膨らむ)
- 世界の市場が不調であればGPIFの運用額は小さくなる(損失が大きなる)
といった傾向が間違いなくあります。
であるのにも関わらず、市場が絶好調である昨今のデータだけをみて
「GPIFはすげー!」
「これで安定した財源が!」
と発言しているように勘ぐってしまいます。
国としてファンドを活用することそのものは否定しません。
むしろ、歓迎したいくらいです。
うん、真剣に検討して欲しい。
しかし、『投資』で安定して大きなリターンを手に入れることは難しく、投資の利用方法によっては大きな痛手を被ってしまうリスクもあります。
例えば、
「中学生の息子の大学進学費用を手に入れるために今からオルカンに積み立て投資します!貯蓄は他にありません!」
といった投資はとても危険で、
「いまのインフレの苦しんでいる人々のために投資リターンを財源にします!」
も同様であると考えます。
というわけで、GPIFが褒められると嬉しいのだけど、「GPIFに任せたら安定した財源が生まれる!」みたいに言われると、それは違うよなと言う話でした。
GPIFには引き続き、数十年先、いまの現役世代の子や孫たちのためにじっくりと資産運用をしていただければと思います。
本記事の内容が、本ブログの賢明なる読者達に届けば幸いです。
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