「家計の記入資産が過去最高!」
と色々なところで見かけたので、日銀から出ていた『資金循環統計(速報)2025年第2四半期』の生データを確認しました。
まずこれ。

着々と増え続けていることが分かりますが、金額が大きい順に
- 現金・預金:(水色)
- 保険・年金・定期保証(紫色)
- 株式等(灰色)
となっており、この順位が入れ替わるほどの変動はありません。
そこで、変化が分かりやすいフロー(資金過不足)で見てみるとこんな感じ。

ここ数年は投資信託(黄土色)がむちゃくちゃ増えてるじゃん!!
「投信の売れ行きが良いよ」とは聞いていましたが、こうやって他の資産のフローと比較してみると、近年ではその傾向がとても強いことがよく分かりますね。
上記はフローですが、『投資リターン』と『元本の追加』の推移が分かるものがこちら。

これは2021年3Qからのもので、
- 取引額要因(水色):投資信託の売買要因のもの(基準価額の変動を除く)
- 調整額要因(白色):基準価額の変動要因などのもの(売買を除く)
となっており、
- ずーっと投信が買われ続けている(取引額要因がプラス5~10%程度を推移)
ことがよく分かります。
なお、株式はこんな感じで、

- この期間、調整額要員(白色)は好調だが、取引額要因(水色)は、少しばかしマイナス
となっており、「投資信託はすごく買われている」との差に驚きました。
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と、いうわけで、
- 家計の金融資産は増えている
- 投資資産も増えているが、これは株価が好調に推移しているからだけではなく『投信を買う金額の増加』などによってもたらされている
- なお、株価は順調だが、個人の株式売買は『売り』が優勢となっている
となっておりました。
もちろん、『家計の合計が過去最高』なだけで、日本国民の全員が豊かになっているわけではありませんが、これを見ていると
「日本、金持ちになってきてるじゃん?」
と思ってしまわないでもありません。
が、残念ながらそうではないようです。
以下グラフは、ニッセイ基礎研究所が出してくれていた金融資産の伸び率で、

- 名目(紫色)(みたまんまの金額)
- 実質(赤色)(インフレ考慮後)
ですが、実質の伸び率が2024年3月からマイナスになっております。
名目はプラス圏なのに、実質がマイナスということなので、『インフレが進んでいる』ことがよく分かりますね。
「いうて、日本のインフレは諸外国に比べて大したことない」
と考えている方もいるかもしれませんが、第一生命研究所によると、

と、日本の消費者物価指数は、G7+中国+韓国の中でもトップとなっております。
いつの間にやらトップです。
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というわけで、『インフレ対策とならない資産(現金など)』ばかりを蓄えている方にとっては残念な時代となっています。
しかし、投資信託・株式の伸び率はインフレ率の比ではなく、これら資産に賭けている方々は貯蓄を増やすことに成功しています。

よって、
- インフレがあたり前になった昨今、投資をすることで資産を守っていく必要性がより増してきた
と、至るところから聞こえてくる言葉を書いたうえで、
- とはいえ、株式やら人気の投信(オルカンやS&P500)は、ハイリスク・ハイリターンな商品なんで、「投資しないとヤバイ!」と焦って大金をツッコむと大変な目に合うかもしれないぞ
とも書かねばなりません。
株式が好調ないまだからこそ、『自分の取ることができるリスク』を理解し、その範囲ないで投資する必要があります。
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なお、日銀から出ている『資金循環統計(速報)2025年第2四半期』の生データは、そんなに難しいことが書かれているわけではないので、ご興味のある方はぜひどうぞ。
本記事の内容が、本ブログの賢明なる読者達に届けば幸いです。
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