素人投資家は、株や経済の知識が不足しているため『投資するべき銘柄』を選ぶことは困難です。
しかし、金融業界の『プロ』であれば、豊富な知識を駆使して『投資するべき銘柄』を選ぶことができるでしょう。
というわけで、金融のプロがこっそり教える! 「自分が買いたい」投資信託ランキングという記事から、『プロが売りたい投資信託』を見ていこうと思います(スパコンSEが闇落ちしたわけではありません。最後までお付き合いください)
このランキングは、下にあるように『金融のプロ』への調査結果から導かれたモノとなっています。
銀行や証券会社などの金融機関に勤務し、投資信託をはじめとする金融商品の販売関連業務に携わっている人を対象とする専門誌『Ma-Do(マ・ドゥ)』。
同誌では、読者である金融のプロフェッショナルの方々に「もし自分がいま買うとしたらどの投資信託なのか?」を定期的に調査している。
なにせ『プロ』ですから、個人投資家なんかよりも素晴らしい商品を選んでくれていそうな気がしますね。
そのランキングはこちら。
- ①アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信
- ①eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
- ③米国株式配当貴族
- ③キャピタル世界株式ファンド
- ③eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
(『①』『③』は原文のまま)
二つ目の①と3つ目の③は、ド定番のファンドですし、
一つ目の③は、いま流行りの『米国配当株』ということで、これらを含めないのは違和感があるくらいなので、当然のランクインでしょう。
むしろ、
「ここを入れておかないと、ランキングとして信憑性がなさすぎるから、仕方ないけど入れておこう」
と考えているだけで、ここで本当にイチオシしているのは、
- ①アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信
- ③キャピタル世界株式ファンド
の2ファンドだということが想像できます。
そこで、この二つを詳しく見ていきたいと思います。
プロが売りたい『アライアンス・バーンスタイン』
アライアンス・バーンスタインは、本ブログでも取り上げたことがありますが、
- 毎月分配型
- アクティブ投信
- 同ファンドの戦略を使えば、過去45年間でS&P500の2.4倍のリターンを取得できていた(というシミュレーション結果を公開。実績じゃないよ。)
という素晴らしいファンドです。
そして、
- アライアンス・バーンスタインをプロが「売りたい!」と考える最大の特徴は、1.727%という超高い信託報酬
です。
信託報酬が高ければ高いほど投資家のリターンは小さくなってしまうわけですが、投信を販売する『プロ』の儲けは大きくなります。
よって、
- プロは信託報酬が高い商品の宣伝をしたい
ということになります。
信託報酬は、投資の結果(成績)に関わらずに運用のプロに支払わなければならないものです。
つまり、
- プロが運用に失敗し、個人投資家の資産を50%減らすことになったとしても、プロは1.727%の報酬をゲットすることができる
と、プロにとってものすごい安定収入だと言えるわけです。
そういった面から、アライアンス・バーンスタインは(プロにとって)非常に魅力的な商品だと言えるでしょう。
プロが買わせたい『キャピタル世界株式ファンド』
『キャピタル世界株式ファンド』の存在を知らない人は多いと思います。
というわけで、運用方針を紹介します。
「キャピタル世界株式マザーファンド」を通じて、主としてルクセンブルク籍円建外国投信「キャピタル・グループ・ニューパースペクティブ・ファンド(LUX)(クラスC)」及び「日本短期債券ファンド(適格機関投資家限定)」に投資を行い、実質的に世界各国の株式等に投資する。
マザーファンドは前者の外国投信を、原則として高位に維持することを基本とする。
うん、なんだか凄そうですね!
ただ、これだけだとザックリしすぎているので、目論見書にある運用体制を張っておきます。
うん、多分、すごい頑張って運用してくれていそうな気がするかもしれませんね!
この時点で「これ、本当に魅力的な商品なの?」と疑う読者もいるかと思いますので、明らかに魅力的だと分かるポイントを紹介します。
それは、
-
キャピタル世界株式ファンドが「魅力的」だと言える最大の特徴は、1.701%という超高い信託報酬
です。
これだけ高い信託報酬の商品は、プロにとって非常に魅力的で「売りたい」と思える商品でしょう。
『こっそり教える!プロが売りたいアクティブファンド』にランクインするのにも納得の一品です。
プロが売りたい商品とは?
さて、ここからが本題です。
繰り返しになりますが、ここで紹介した商品は、『プロ=金融商品の販売関連業務に携わっている人』が選んだおススメ商品です。
ここで言うプロは、『個人投資家に商品を売り、手数料を取ること』を目的に業務をしています。
決して、『個人投資家にリターンをもたらすこと』を目的とはしていません。(資本主義社会においてあたり前のことであり、悪いコトではありません)
昨今『信託報酬が低い商品』が増えてきていますが、それは
- 『信託報酬が低い商品』を出すことによって、顧客の信頼を得ることができ、薄利多売ながらもプロに大きな利益をもたらす
ためで、
- 顧客にとってどれだけ素晴らしい商品であったとしても、プロが損をするような商品であれば絶対に売らない
と言えます。
また、同じように
- あまり売れない『信託報酬が高い商品』であっても、莫大な手数料を奪い取ることに成功できるのであれば、『信託報酬が高い商品』も誕生させる。
ということが言えます。
しかし、『信託報酬が高い』ということは、『個人投資家から敬遠されやすい』とも言えるので、口コミなどによって販売を伸ばすことが困難であるため、なんらかの手段で「この商品はいいよ!」と宣伝しなければなりません。
よって『金融業界のプロがおススメする商品』といった文句がついた商品には注意が必要だと言えるわけです。
とはいえ、
- じゃあ素人のおススメを信じよう!
と考えることが危険であることは言うまでもないでしょう。
そんなことをしていたら、レバナスやグロ3などの流行りの商品を渡り歩くことになり、悲惨な結末を迎えることになるのは火を見るよりも明らかです。
というわけで、
- 誰かのおススメをそのまま信じて投資するのではなく、商品を自力で理解した上で「この商品は信頼できる!」と確認を持てる商品に賭けるしかない
というのを、この記事の結論とさせて頂きます。
今回紹介したようなプロ目線での記事、個人ブロガーの発信、Twitter上の情報など、様々な角度から情報をあつめ、自分にあった商品を見つけましょう。
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この記事は、普段から懇意にしてもらっているゆずさんのアイデアを実現させてもらいました。
ゆずさんありがとうございます!
ゆず on Twitter: "@hyoshionnu ネタでプロが売りたいアクティブファンドトップ5とかやってほしいです(笑)🤣" / Twitter
本記事の内容が、本ブログの賢明なる読者達に届けば幸いです。
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