更新日:2021/3/18
『お金の情報の入手先』としてSNSを挙げている人が急増している。
という興味深いアンケート結果があったので、紹介、考察していきたいと思います。
そのアンケート結果は、フィデリティ・インスティテュート 退職・投資教育研究所によって実施されたビジネスパーソン1万人に対する調査から得られたものです。
2014年からの実施している『お金の情報の入手先は?』の結果は、以下グラフの通りに推移しており、『SNSから入手している:紫線』が2016年ごろから急増していることが分かります。
また、ターゲットを20代に絞ると、
- 22.7%がSNSを情報源としている
ということが分かりました。
さらに、SNSの中でも『ブロガー・Youtuber』に絞った場合、
- 全年齢の6.8%が情報源としている
- 20代、30代は10%強が情報源としている
という調査結果となりました。
これは筆者にとっては結構おどろきで、SNSのような『玉石混淆』な世界が広く情報源として活用されているのは、『インターネットが大衆化していった時期を生きてきた人間』としては「すごい時代となったな」というのが本音です。
この要因としては、
- 「金融機関を信じるな!」という論調の増加
- SNS上で発信者が素性を公開する傾向にある(発信者の信頼が増す)
- SNSの評価システム(いいね!やフォロワー数)から発信者の評価が容易になった
などなどが考えられ、確かに「SNSで情報収集するのも有益かも」と言える環境になりつつあります。
また、『投資は自己責任』であることから、
- 金融機関を頼って投資をして失敗したところで、金融機関が責任をとってくれるわけではない
ことを考えると、プロを頼る理由は減りますし、
- プロだろうと素人だろうと、未来を予想することは容易ではない
ことも踏まえると、プロに頼る理由はさらに減っていきます。
そんなことから、『SNSを情報源とする投資家』はこれからもさらに増えていくことが予想できます。
とはいえ、SNS上には怪しい情報も大量に回っているので注意が必要です。
SNS上の情報を信じすぎないように注意しよう
前述した通り『発信者の評価がみえる化されている』わけですが、『評価されている=発信している内容が正しい』わけではありません。
SNSで評価を得るためには、
- いかに賛同者の得られる発信をするか
- いかに視聴者を楽しませられるか
がキモとなってくるので、正しい発信をする必要はありません。
(Youtubeの人気チャンネル等を見れば明らかです)
よって『今でもSNSから正しい情報を取捨選択するのは難しい』というのに変わりはないので、注意が必要です。
ちなみに、筆者であれば、ここに挙げたような『数十年に渡って読まれ続けている名著』を参考にすることがほとんどで、『SNS』や『発刊されて間もない本』の影響によって投資における選択が変わる、といったことはほぼありません。
これは「新しい情報情報に信憑性がない」と言っているわけではなく、
- 有益な情報であったとしても、それが広がった時点で有益ではなくなるから
と考えているからです。
投資とは、
- 間違って割安だと判断されている銘柄を買う
ことで大きなリターンが手に入ります(逆もまた然り)
『株価は市場にいる投資家の総意』で決まるので、いまの株価が割安かどうかを判断するためには『市場にいる投資家が知らない情報』を手に入れる必要があります。
つまり、『世の中に出回っていない情報で戦う必要がある』わけなので、SNSや本で公開された(ほとんどの)情報では戦えないと筆者は考えています。
そこで、『数十年にも渡って読まれている本』から不変の真理だけを仕入れて、自分の投資法のベースとしているわけです。
(その結果がインデックス投資です)
さて、話を戻すと、『SNSが投資の情報源となりつつある』ということで、このブログを書いている目的の一つである
- インデックス投資を広げ
- 投資家が増えることによって日本を豊かにし
- 日本で暮らす私の生活の質を向上させる
の達成が近づきつつあると言ってもよさそうです。
玉石混交の世界の『石』とならないよう、これからも励んでまいりたいと思いますので、これからもお付き合いいただけますと幸いです。
本記事の内容が、本ブログの賢明なる読者達に届けば幸いです。
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