最終更新日:2020/8/5
筆者も保有しているグロ3ことグローバル3倍3分法ファンドの成績、特徴を確認します。
以下の記事でも一度考察しましたが、一時的に話題となった「グローバル3倍3分法ファンド」、通称「グロ3」は結構優秀な成績を収めていました。
【グロ3】グローバル3倍3分法ファンドについて考察【アメリカ株・全世界株と比較】
※「グロ3とはなんぞや?」という方は、まず上の記事をご参照ください。
その後、コロナの影響でグロ3の成績がどう推移していっているのか、
- アメリカ株(楽天・全米株式インデックスファンド)
- 全世界株(楽天・全世界株式インデックスファンド)
と比較してみようと思います。
何故ならば、
「まえに記事を書くために調べていたらグロ3の魅力に気付き、買ってしまったからだ!」
※最新のグロ3の考察記事に関してはこちらをご参照ください。
<目次>
- 【グロ3】グローバル3倍3分法ファンドについて再び考察
- グロ3:グローバル3倍3分法ファンドの成績チェック
- グロ3の暴落時の推移を確認
- これからのグロ3について
- まとめ:グロ3は今のところ”優秀”なファンド
【グロ3】グローバル3倍3分法ファンドについて再び考察
まえの記事では以下のような始め方をしました。
グロ3ですが、正直に言って好みではありません。
その理由は、
- 投資の内容が不明瞭(分かりづらい)
- 信託報酬が高め
- 流行りもの
- レバレッジをかけている
- 投資先の日本比率が高い
などなどで、多くのインデックス投資家にも理解頂けるかと思います。
が、買いましたw
とはいえ、資産全体からすると1%にも満たない”趣味”の範囲内での購入です。
よって、本ブログの筆者ひょしおんぬの目指している”セミリタイア”に直接影響をおよぼすレベルではありませんが、なかなか面白いファンドなので再び考察してみることとしました。
グロ3:グローバル3倍3分法ファンドの成績チェック
簡単に成績をまとめると
- 設定来(2018年10月~)は”かなり優秀”
- コロナによる暴落時の成績は”いまいち”
といった感じになります。
具体的には以下チャートの通り。
2018年10月(グロ3の販売開始)時点を100ポイントとして比較すると、
- グロ3 :121.2ポイント
- 全米 :105.3ポイント
- 全世界 : 99.7ポイント
となり、かなり優秀な成績を収めていることが分かります。
とはいえ、2020年3月ごろよりあった”新型コロナによる暴落”では、かなりの下落幅を見せており、売り文句であった「暴落にも強いよ!」が、実現されていないように見えます。
というわけで、続いては”新型コロナによる暴落時”にフォーカスを当てて推移を確認します。
グロ3の暴落時の推移を確認
対象の期間は、2020年2月の暴落直前~とします。
結果は、
- グロ3 :89.1ポイント
- 全米 :92.0ポイント
- 全世界 :90.1ポイント
となりました。
というわけで「暴落に強いぜ!」は、残念ならがら実現できていませんでした。
とはいえ、「暴落に弱かった」というわけでもなく、
- 全米株式や全世界株式と同じような推移をたどっている
という結果となりました。
グロ3は「債券比率が高い」のにも関わらず、株式と同じような推移というのは面白いですね。
これからのグロ3について
グロ3は「債券比率が200%」とかなり高いため、債券が値下がりすると大きなダメージを受けることとなります。
そして、「債券が値下がりする」ケースの代表例は、
- 国債利回り(金利)の上昇
です。
2020年8月時点では、新型コロナウィルス対策によって、各国の国債利回りは「かなりの低金利」となっています。
よって、これ以上金利が下がることは考えづらく、「景気の回復に合わせて金利が上昇していく」と予想されます。
とはいえ、新型コロナによるダメージから経済が回復する時期はいまだに予想できず、これから数年間は低金利が続く可能性もあります。
また、コロナ対策が進まずに「株価の2番底」が発生するようなことがあれば、
- 株式に集まっていたお金が、債券に集まる(債券価格が上昇する)
となる可能性も考えられ、そうなれば「グロ3に有利な相場が到来した」となります。
まとめ:グロ3は今のところ”優秀”なファンド
ここまで記事にさせてもらった通り、グロ3は
- 設定来(2018年10月~)は”かなり優秀”
- コロナによる暴落時の成績は”いまいち”
という評価になりました。
とはいえ、たった2年弱の実績なので、今後も同様の結果となる保証はいっさいありません。
というわけで、前回の記事にも載せた、「グロ3の販売用資料のシミュレーション」を再び載せます。
この通りにいけば、「驚くほど優秀なファンド」となるわけですが、今のところは「そんなに甘くはないね」という感じです。
というのも、とうぜん広告用資料は「ファンドにとって都合のいい情報」だけを前面に押し出してくるので、この推移が今後も続くという保証はありません。
(”ぐうぜん2003年~の成績はすごかった”だけの可能性がある)
というわけで、今後も定期的にウォッチを続けていき、状況を報告していきたいと思います。
とりあえず、ひょしおんぬは本記事を通じて、
- 少額で投資を続けるのはありだな
という結論に至りました。
本記事の内容が、本ブログの賢明なる読者達に届けば幸いです。
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本ブログの読者たちに”最も伝えたい内容”を整理した記事です。
筆者はこの記事で紹介する本たちの力によって、
- 大きな資産を手に入れ、セミリタイア計画を遂行出来ている
と考えています。
本ほど「”低コスト”で”人生を豊かにする”道具」は他には考えられません。
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