最終更新日:2020/02/11
NYダウが史上最高値を更新し続けてています。
ニュースを見ているとコロナウィルスの懸念や、米中貿易摩擦やEU経済成長の鈍化などなど、先行きの暗いニュースが報道された直後には株価を下げますが、その後しばらくすると最高値を更新する、といった動きが続いています。
具体的に先行きが明るくなったわけでもないのに。
<目次>
【怖い】株価の上昇がいつまで続くか分からない【先を読むのは難しい】
NYダウの史上最高値更新の裏には、比較的安全資産であるアメリカの長期国債から投資家が資金を引き揚げている状況もあります。
(11月4日週は過去最大の流出額(iシェアーズ米国国債20年超ETF)で約1,310憶円)
これは「これから景気が良くなる傾向にある」と投資家が判断し、安全資産からリスクの高い(かつ期待リターンも高い)資産へ資金を移していると言えます。
ただし、これはあくまで「期待」から起きている出来事であって、依然として米中貿易摩擦が解決したわけではありませんし、世界経済の見通しが明るくなったわけでもありませんので、投資家は今の状況を冷静に見つめる必要があります。
上昇した株価を基準にしない
上記に書いた状況となっているため、現時点で自身の証券口座の資産総額が大きくプラスになっている方が多くいると思います。
しかし、それを「自分のお金が増えた!」と素直に受け取らないよう注意してください。
今の(株価が上昇した際の)資産額を「当たり前のもの(自分の資産額の基準値)」として受け止めてしまうと、一度上げた生活水準は元に戻せないように、自身の資産額の基準値も元に戻せなくなります。
そうなってしまうと、今後発生するであろう株価下落時に、大きな精神的ダメージを負うコトになってしまいます。
以下グラフの通り、株価は大きく上下に変動しながらも右肩上がりで増えていきます。
最近の上昇は2007年時のように、大きく下落する予兆である可能性も十分に考えられます。
多少の増減で一喜一憂することがないよう、株価の推移は遠目で見守るようにしましょう。
また、最悪のケースでは「自分の投資資産が半分以下になる」という可能性があるコトを理解し、株価下落時に慌てないよう心構えをしておくことが重要です。
そして「株価下落時は購入のチャンス」であるコトも理解し、株価が暴落した際にもタンタンと投資をし続ける(購入し続ける)ことが大切です。
(2009年に株を購入しておけば、現在は倍以上の価格になっていた)
増えたからと言って売りに出さない。調子に乗らない
上記では「一時的に増えただけで今後減るかもしれない」と書かせてもらったので、「じゃあ増えている今のうちに売ってしまおう」と考えるかもしれませんが、それもまた違います。
現在過去最高の株価を更新し続けていますが、この状況は上記グラフでいう2017年当時と同様で、これから数年間は過去最高を更新し続ける可能性もあります。
その場合、投資資産を売ってしまっていては、これからの株価上昇による利益を受けられなくなってしまいます。
また、資産額が増えたのを見て「ちょっと贅沢してやろう」とか考えているようでは最悪です。
調子がいい時にこそ気を引き締めて、調子に乗るコトがないようご注意ください。
そうでなければ「ちょっとの贅沢」の為に、将来の大金や目標(ひょしおんぬであればアーリーリタイア)を捨てるコトになります。
どんな株価の推移をしていようとも、世界経済の発展は今後も期待できます。
投資家やアナリストの意見はコロコロ変わる
先月(2019年10月)は各種経済指標から「株価の暴落が近づいている」という意見がネットニュース上では多くみられましたが、現実は株価が上昇し続けています。
そして株価上昇に合わせて「世界経済は今後も順調に発展し続けると予想される」といった記事が増えてきています。
経済評論家達は経済に対して何かしらの評価を下すこと(そして発表すること)を仕事としているので、予想に反して株価が上昇したとしても、何かしらの理由を後付けしてコメントします。
そして、そういったコメントに惑わされ、投資資産を売買する毎に投資家は手数料を取られ、手数料を受け取る企業は(株価の上下に関係なく)得をします。
一般投資家達はそういったコメントに踊らされ、手数料等によって資産を削り取られるコトがないよう、冷静に投資を続ける必要があります。
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それではまた。