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【75兆円の収益】年金運用は破綻しない【資産総額169兆円】

最終更新日:2020/3/17

 

年金運用で75兆円の収益を出しています。

 

年金の運用を行っているGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)が、2020年2月に発表した2019年12月時点の収益は75兆円で、総資産額は169兆円でした。

 

多くの日本人の認識と違って、実際にはかなりの成績を収めていますので、今回はそれを記事にしていきます。

 

<目次>

  

【75兆円の収益】年金運用は破綻しない【資産総額169兆円】 

【75兆円の収益】年金運用は破綻しない【資産総額169兆円】 

世に報道されている年金に関するニュースを見ていると「年金は大幅赤字!」や「年金は破綻寸前!」といったイメージを抱きがちだと思います。

 

そして「年金を払うくらいなら自分で貯金しておいた方がましだ」と考えている方もいることでしょう。

 

しかし現実には年金運用では大幅黒字を計上しており、今後も収益を上げ続けるであろうことが期待できます。

 

GPIFの運用実績について

GPIFは2001年の運用開始から以下の成績を収めています。

  • 合計75.2兆円の収益
  • 年利3.23%の収益率
  • 総資産169兆円

 

なお、直近の運用(2019年10月~12月)では、4.61%の利回り(7兆円の収益)を出したと発表していますが、そんな短期間の実績はどうでもよく、20年近くの運用を通して年利3.23%の収益率を出しているという実績がとても重要です。

 

この20年間の中には「100年の一度の経済危機」と言われたリーマンショックも含まれていますが、それでもしっかりと資産を増やし続けてくれています。

 

多くのマスメディアは短期的に赤字を計上した際にだけ「年金運用で大幅赤字!」と騒ぎ立てますが、長期的には安定して収益を上げ続けてくれていることを理解しておきましょう。

 

GPIFのポートフォリオ(運用先の割合)

 

GPIFは以下のような資産構成割合で運用をしています。

  • 国内債券:35%
  • 海外債券:15%
  • 国内株式:25%
  • 海外株式:25%

 

国内・海外のくくりを取り除くと「債券50%:株式50%」となります。

 

基本的には

  • 債券 → 収益率:低 リスク:低
  • 株式 → 収益率:高 リスク:高

と言われていますので、収益率の高い株式の割合を高めることなく、かなり安定志向での運用をしていることが分かります。

(個人的には、長期運用を基本としているGPIFには株式比率をもっと高めてもらいたいところではありますが・・・)

 

安定した資産割合であるにも関わらず、年利3.23%の収益率というのは素晴らしい成績と言えそうで、リスクを抑えて投資をしたい個人投資家のお手本ともなりそうです。

 

ひょしおんぬも引退後はGPIFをお手本にした資産割合にするかもしれません。

 

ただし、「日本の年金をを3管理する」という大目的があるため致し方ないのかもしれませんが、かなり日本国内の資産割合が高くなっているので、そこは個人の資産運用には適用し辛いかもしれません。

 

とはいえ、新型コロナウィルスによる「年金不安」が一部でささやかれており、不安になっている人もいる”かも”しれませんので、軽く検証してみます。

 

新型コロナウィルスによる損害を検証

結論を先に書いてしまうと、大した損害は出ていません。

(正確には分かりませんので、大まかに検証します)

 

まずは、GPIFの運用資産毎に2020年2月の最高値と3/16日時点の値を比較します。

  • 国内債券:35%:最大で1%程度下落
  • 海外債券:15%:最大で4%程度下落
  • 国内株式:25%:最大で30%程度下落
  • 海外株式:25%:最大で30%程度下落

※上記の下落率は各資産をターゲットにしている投資信託の値を参照

 

上記を資産総額全体の下落率に換算すると「およそ16%の下落」となります。

 

よって、2019年12月時点を基準としても、

  • 資産総額:142兆円
  • 収益金額: 48兆円

と、まだまだ余裕で収益を上げていることが分かります。

(実際は2019年12月~2020年2月の間にも利益を上げているので、もう少し金額は上がります)

 

それどころか、これから「今までの倍程度の暴落」が起きたとしても、運用による収益はプラスのままとなります。

 

それくらい余裕しゃくしゃくです。

 

さらに、長期投資をベースとした年金運用にとって、現在のような下落局面は「将来の年金を増やすためのチャンス」でもあります。

 

短期的(数年程度)には、さらに株価が下落する可能性はありますが、長期運用をベースとしている年金運用がそれによって破綻することはありません。

 

ただ単に「株価下落中は安値で株を買う」だけです。

 

というわけで、将来の年金受給者にとって新型コロナウィルスによる暴落は「恵みの暴落」となるとも考えられます。

 

結論:年金運用はちょっとやそっとじゃ破綻しない

 

上記のことから年金運用は盤石で「年金をしっかり支払っておくこと」は、基本的には有益なことだと言えそうです。

 

年利3.23%という実績は、自身が資産運用している人にとってそれほど高い収益率ではなく、個人での運用のほうが高い収益率を上げられる可能性はあります。

 

しかし、資産運用をしていない人にとっては「年金が老後の生活を助ける重要な資産となる」と考えられます。

(「年金だけ」では豊かな生活はできませんので、自身での資産形成も必要です)

 

であるのにも関わらず、資産運用をしていない人(マネーリテラシーの低い人)こそ、年金運用の実情を知らずに年金を批判している現状があります。

 

GPIFには自身の投資成績を世に理解してもらえるよう、もっと努力して頂きたいものです。

 

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よろしければ以下の記事する記事も参照ください。

 

 

2019年に騒ぎとなった年金2000万円問題について解説しています。

本記事でも書いた通り、年金は順調に収益を上げ続けています。

www.hyoshionnu.com

 

年金同様に「何がどの程度の収益率なのか」をしっかりと理解しておくことが大切な時代となっています。

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本ブログのメインテーマとなる記事です。

年金の頼らずとも自身の力で資産を増やしておきましょう。

hyoshionnu.hatenablog.com

 

それではまた

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