たまに
「全世界株式を選んだんですね~」
と言われることがあるわけですが、少しばかりモヤモヤします。
というのも、私は全世界株式をメインの投資先としているのですが、
あまり「全世界株式へ投資するぜ!」と選択したつもりはなく、どちらかと言うと「投資先を選択しない!」と考えた結果が『全世界株式への投資』になったと認識しているためです。
もう少し書くと、
Q:投資する?
⇒ 「投資する」を選択します!
Q:投資対象の商品はどうする?
⇒ 「株式」を選択します!
Q:投資する銘柄や地域はどうする?
⇒ 選択しません!(全部に投資します)
といった感覚です。
これは
- 『全世界株式を選んだ』のではなく、『投資先を選ばなかったら全世界株式になった』
という言葉が正しい表現でしょう。
これぞパッシブ投資。
よって、『全世界株式を選んだ』と言われると、
「そうなんだけど、なんか違う」
と違和感を覚えるわけです。
ちなみに、「選ばない!」という道を選んだのは、
- 過去にさんざんやらかしてきた経験から「自分の選択を信じない!」という考えにいたった
からです。
過去(期間にもよるので要注意!)の全米株式 vs 全世界株式のリターンを比較すると、全米株式が大きくリードしています。
また、現時点で覇権国であるアメリカが衰退する兆しは見えていません。
私もこういった情報から、ぼんやりと「今後もアメリカが強そうな気がするな~」とは思います。
そこで、仮に、
- 信じていない自分の直感を信じて全米株式に投資た
としましょう。
その状態において、2022年のように『オルカンがS&P500を超えた』という状況になれば、「これからはオルカンの時代だ!!」とオルカンに乗り換え、
その後、全米株式のリターンが素晴らしいものになった時には「やっぱりアメリカよ!!」と全米株式に戻る。
なんてコロコロ乗り換えるという最悪の行為に走ってしまう恐れがあります。
『過去のリターンが優秀なセクターにコロコロと乗り換る』という行為は、『高いモノを買い、安いモノを売る』という投資における最悪の行為になる可能性が高いです。
よって、「しばらくはアメリカ一強なんじゃないかな~」とふわっと考えながらも、
「いずれ起こりうるアメリカの没落の時、うまいタイミングで乗り換えられる気がしない」
という理由から、最初っから『乗り換えを検討する必要がない(≒投資先を選ぶ必要がない)全世界株式』への投資をしています。
それに加えて、
- 全米株式に投資していて、全世界株式にリターンが劣った場合「選択を間違えた!」と後悔する
- 全世界株式に投資していて、全米株式にリターンが劣った場合「選択したわけではないから間違いではない」と自分を慰めることができる
ということもあるんじゃないかと思っています。
選んだわけじゃないから、選択を間違えたわけじゃないんだよ。
ネタっぽく書いていますが、これも結構重要だと思っています。
失敗と認識することによるメンタルのダメージは大きく、取り戻そうと無茶な投資に手を出してしまい、取り返しのつかないダメージを負ってしまう人もいます。
そこで、
- 必ずしも優れたリターンが手に入る保証があるわけではないが、全世界株式に投資することで『投資先は選ばなかった』と考えておく
- その判断により「大成功することがない代わりに大失敗することもない」ので、他と比較することなくタンタンと投資を続けられる
ことが重要なのではないかと個人的には思います。
本記事の内容が、本ブログの賢明なる読者達に届けば幸いです。
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